【作ってみた】絵本『りんごのき』と母がつくる「タルトタタン」に「アップルサイダー」
わたしの定番のおやつ「母がつくる「タルトタタン」
本物以上に美味しそうな絵本はたくさんあります。
夜中に大好きな果物の絵本を見ていると、美味しいものが無性に作りたくなる絵本ナビスタッフTの本日のおやつをご紹介しちゃいます。
美味しそうな写真に焼いたリンゴのほのかに甘い香りまでしてきましたよ。あ~食べたい!
寒い季節になると親戚から箱でたくさんのりんごが届きます。
そのまま シャクシャク食べるのもおいしい、ジャムを作るのもたのしい。
一年の中でも待ち遠しいりんごの季節なのですが…とにかく今年の寒さは、なかなかのもの。
寒さに耐えかねスパイスたっぷりのアップルサイダーをよく作りました。
そんなりんごの話で母と盛り上がり、思いつきで「タルトタタン」を作ってみることになりました。レモンを気持ち多めに絞ったりと少し母のアレンジが入るだけでわが家らしい「タルトタタン」が出来上がりました。
《タルトタタン》の作り方(※18~20cmのフライパンで作りました)
- りんごのキャラメリゼを作ります。りんご2個(600g)は皮と芯を取り除き4等分、グラニュー糖50gとレモン汁20㎖でマリネし、マリネ液ごとフライパンに敷き詰め上から2㎝に角切りしたバター30gを散らします。
- フタをしたら火にかけ弱~中火で焦げないよう途中で返しながら20分ほど煮ます。煮汁を取り分けて荒熱をとります。
- タルト生地を作ります。グラハムクラッカー100gをフードプロセッサーなどで粉状にしてボウルに入れ、室温に戻したバター10gと2.の煮汁を少しずつ混ぜます。手でまとまるくらいの固さになったら、5㎜厚さ程度の板状に伸ばします。
- りんごをフライパンに敷き詰め、弱~中火にかけ、カラメルができるまで15分ほど焼きながら途中で3の生地を上に敷き詰めます。
- りんごがほんのりと飴色に焼けたら皿などに裏返し全体をラップなどで覆ってドーム型に成形します。荒熱を取り、タルト生地がなじんだら完成。
《アップルサイダー》の作り方 (※小さめのマグに2人分くらい)
- りんご1/4個を縦3等分5㎜幅くらの食べやすい大きさに切ります。
- 小鍋に100%りんごジュースと1.のりんご、好みのスパイス(ショウガやシナモン・グローブ・カルダモン)を適量入れ弱火でひと煮立ちすれば完成。
飲みたいときに小鍋でささっと作れる量です。
酸っぱいのがすきな方はりんごの他にオレンジやクランベリーをいれるのもお勧めです。
アルコールOKの方は赤ワインを一緒に入れるとさらに身体がぽかぽかに。
わたしのお気に入りの絵本『りんごのき』
母のタルトタタンを食べながら思い出した1冊が、「りんごのき」。日本では1972年に発行されている古い絵本です。なぜか絵本の中でもタルトタタンが登場していると思い込んでいたのに、先日読み直したら、なんとやっと実ったりんごを家に持ち帰るシーンで終わっていました。絵本の続きの物語を頭の中で作っていたみたい。庭のりんごが実るまでその成長を丁寧に追った可愛らしい絵本です。
冬、雪にうまったりんごの木の、秋に赤い実をつけるまでが、美しい四季の変化を背景に小さな男の子の目を通して描かれます。いつまでも心に残る絵本です。
りんごが大好きになるおすすめの絵本
しろうさぎは もりのなかの ちいさないえで うまれました
ちいさないえでしたけれど、しろうさぎに ひつようなものは なんでもそろっていました
だいすきな おとうさんと おかあさん そして……
小さなうさぎの、小さな幸せを描いた絵本。
秋の代表的な果物、りんご。その実が美しくおいしいのは、授粉や摘花、草刈りなど、農家の人々による工夫と努力のたまものです。
本書では、春にりんごの花が咲き、秋に収穫されるまでのりんご畑の様子を、農家の仕事の様子を交えて、数々の写真で紹介します。りんごの生長を通して、自然の恵みや、自然と人とのかかわりに目が向き、食に対する興味が深まる絵本です。
愉快でおいしい冒険絵本「モリくん」シリーズ第2弾。
こうもりのモリくんは、りんごをけずって、りんごカーを作ります。モリくんと仲間たちは、美しい冬の森を楽しくドライブ。山の頂上から、りんごカーのタイヤをはずし、そりにして一気に滑り降ります。勢いあまったモリくんのりんごカーは、崖から海にまっさかさま!そこには鮫がいて・・・。
新潟県在住のかんべあやこが描く、美しい雪景色と、そこに映える赤くかわいいりんごカー。
美しい冬の季節にぴったりの、愉快でおいしい冒険絵本です。
お料理・写真/所靖子
富田直美(絵本ナビ編集部)
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