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【クリスマス】その美しい絵を味わいながら知る、世界のクリスマス

クリスマスは世界が平和になることを願い、すべての者が幸せになるように祈る日でもあります。その方法は、国によって地方によって、それぞれの伝統や風習が違います。もちろん、クリスマスだけでなく、世界には様々な慣習や行事があります。その美しい絵にうっとりしながら、私たちは、絵本の中でも異文化を味わうことができるのです……

その絵にうっとりしながら味わうのは……

世界18か国のクリスマス、見てみたいと思いませんか?

メリークリスマス-世界の子どものクリスマス-

メリークリスマス-世界の子どものクリスマス-

クリスマスは、イエスさまのたんじょうびをお祝いする日。
そして、世界が平和になることを願い、すべての者が幸せになるように祈る日でもあります。
その方法は、国によって地方によって、それぞれ伝統や風習が違うのです。

「世界18か国のクリスマス」

見てみたいと思いませんか?

例えば、よく知られているのは、イギリスやアメリカのクリスマス。
ドイツでは、子どもたちがクリスマスツリーを初めて目にするのはイブの夜。
一番星をまって、お祝いをはじめるポーランド。
妖精のために、おかゆを外に出しておくノルウェー。
着飾って行列をつくり、家々をたずねていくのはメキシコ…。

フィンランドでは、イブの朝にクリスマスツリーをとりに行き、
ノルウェーの子どもたちは、ニッセという小人のことを忘れません。
では、日本の子どもたちはどうでしょう?

この絵本では、まず最初にクリスマスの物語を教えてくれます。その上で、パリ在住の絵本作家市川里美による70点以上の繊細で可憐なイラストによって、私たちは日本にいながら、世界中の子どもたちの特別な時間を味わうことができるのです。その違いに興味を持ち、それぞれの国の美しい光景にどんどん惹きこまれてしまいます。本当に、様々な国の子どもたちが一緒にクリスマスパーティを楽しむことができたら、どんなに楽しいことでしょうね!

クリスマスが待ち遠しい子どもたちに。
子どもたちの幸せを願ってやまない大人に。
ぜひ手に取ってもらいたくなる、読み応えのあるクリスマス絵本の一冊です。
讃美歌やケーキのレシピも紹介してくれていますよ。

(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

https://www.ehonnavi.net/ehon/120209/%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9-%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9-/
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古代から続くユダヤ教のお祭り「ハヌカー」を美しいしかけで再現

ハヌカーのあかり

ハヌカーのあかり

炎を灯した9本枝の白い燭台と、
空色に金色のタイトルがとても印象的な美しい表紙。
厳かな気持ちでゆっくりとページをめくると、まず、その凛としたしかけの美しさに目をみはります。

虹色にうつりかわる美しい夜空を背景に、白一色が映える荘厳な神殿が、突然目の前に立体的に登場します!
細部までつくりこまれた繊細なしかけをじっくりとみてみると、神殿の中に小さな金色の炎らしきものが2つ、揺らいでみえます。次のページをめくってみると、今度は三日月の下、らくだと砂漠のテントが出現です。先ほどとはまったく異なる美しい世界が広がり・・・。あれ?ここにも。テントの中を見ると、今度は炎が3つ灯されているのです。

ページを開くたびに、新たに展開する時代背景や場所も異なる8つの美しい物語。
一見脈略もないそれぞれの物語は、ある一つの共通点で結ばれています。それはいつの時代のどの場所でも、必ず誰かが毎晩ろうそくを1本ずつ増やして、あかりを灯し祈りをささげていることです。

このしかけ絵本は、「紙の魔術師」ロバート・サブダが、古代から続くユダヤ教のお祭り「ハヌカー」を、時代と場所を越えて再現した壮大な作品です。私たち日本人には、あまり馴染みのない「ハヌカー」ですが、その起源は、紀元前2世紀にものぼります。当時迫害されつづけたユダヤの人々が、はじめて自由をもとめ勝利をおさめた際、異教徒にけがされた神殿を清めるために、清めの油を燃やしました。1日分しかなかった清めの油が、燃やすと8日間燃え続けたこの奇跡を自分たちの信仰の支えとし毎年祈ることにしたそうです。
今でも寒い12月になると、ユダヤ教では窓辺に置いた9本枝の燭台のろうそくを、8日間、毎晩1本ずつ灯し家族でお祈りして「ハヌカー」の奇跡を祝うのだそうです。

はるか遠くの古代から続く未来を信じる神聖な祈り。
静かな夜にそっと開いて、いつまでも眺めていたい宝物のようなしかけ絵本です。

(富田直美 絵本ナビ編集部)

https://www.ehonnavi.net/ehon/87099/%E3%83%8F%E3%83%8C%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%81%82%E3%81%8B%E3%82%8A/
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ノルウェーの北、オーロラの国へようこそ

オーロラの国の子どもたち

オーロラの国の子どもたち

北欧ノルウェーの北のほう、地球のてっぺんに近い北極圏のあたりに住む少数民族の子どものきょうだい、リーセとラッセが、この絵本の主人公です。長い冬の間も、ふざけて遊ぶのが大好きな二人は、家族と犬やトナカイたちと楽しく過ごします。そして、あたたかくなると家族と離れて、村の学校に通います。夏がくる前には、また家族と海辺へ放牧の旅へと出る二人の一年の暮らしを、北極圏を旅したドーレア夫妻があたたかく描きます。

https://www.ehonnavi.net/ehon/120756/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%9F%E3%81%A1/
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寒い季節がやってきたら開きたくなる絵本。そんな1冊が手元にあるだけで、冬が来るのが楽しみになりそうですよね。

 

磯崎 園子(絵本ナビ編集長)
撮影:所 靖子

https://www.ehonnavi.net/specialcontents/essays/serialization.asp?id=119
掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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