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子どもと絵本のエピソード

【子どもと絵本のエピソード】保育士がっちょに聞く!春だからこそ読みたい絵本4選

現役保育士で絵本専門士の大河原悠哉(がっちょ)です。私は公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験したのち、現在は株式会社SHUHARIが運営する認可保育園元気キッズにて施設長を務めています。また、子育て支援のイベントを主催・運営したり、保護者向け・保育士向けの絵本講座をしています。子どもとの絵本エピソードや活用方法についてお話しします。

春だからこそ読みたい絵本

もうすぐ新年度が始まる、ドキドキする季節となりました。

 

新たな出逢いや気持ちになる春。この時期には、この時期の読みたい絵本があると思います。今回はがっちょ的目線で春に楽しめる絵本を厳選し、ご紹介していきます。

子どもの気持ちに寄り添う絵本

新年度にはきっとこんな子がいるはず。

 

新しい環境に「もじもじ」

恥ずかしくて「もじもじ」

お父さんやお母さんから離れられなくて「もじもじ」

 

『もじもじこぶくん』は、そんなもじもじしてしまう子どもの気持ちを描いた1冊です。

とあるきっかけから、もじもじしなくなったこぶくん。子どもたちに勇気を与えてくれるのではないでしょうか?

もじもじこぶくん

恥ずかしがりやのこぶたのこぶくんは、アイスクリームを買いにゆきますが、もじもじしていてなかなか注文ができません。そこへ、ほかのお客さんがどんどん割り込んできてしまうので、こぶくんは、もっともっとどうしていいかわからなくなってしまいます。でも、偶然みつけた誰かさんのために勇気が出てきて… こぶくんの勇気に拍手したくなる作品です。

子どもたちに安心感を与えてくれる絵本

絵本が好きな子もそうじゃない子も、きっと1度は見たことがあるはず。それが『はらぺこあおむし』!

長年、子どもたちに親しまれている絵本です。

 

歌もあるので、それで知っている!なんて子もいるのではないでしょうか?

0~5歳まで楽しめ、繰り返し何度でも楽しめる絵本は多くありません。長年、愛されてきた理由はそんなところにもあるのではないでしょうか。

また『はらぺこあおむし』は赤ちゃんが読んでも安心のボードブックタイプや、散歩の時に便利な小さいサイズの愛蔵版、立体で楽しむPOPアップ絵本など楽しみ方も様々です。様々な場面に合わせて使い分けてもいいかもしれませんね!

はらぺこあおむし

にちようびの あさ うまれた ちっぽけな あおむしは、 おなかが ぺっこぺこ。
げつようびには りんごを ひとつ、 かようびには なしを ふたつ……。
たくさん たくさん たべて、 ふとっちょになった あおむし。
さなぎになって、 さいごは うつくしい ちょうちょに へんしんします。

春の野原を楽しむ絵本

春の野原にはおいしい、いえ、素敵な草花がたくさんあります。

 

そんな春をたっぷり感じさせてくれるのが、この『うんめぇめぇし のはらのごはん』です。

この絵本を見ていると、ついつい外に出てみたくなりますし、なんだか草花がおいしそうにも見えてきます。

春の自然に目を向けるきっかけになる1冊ではないでしょうか。

最後には料理人の安田花織さんのレシピ付き!保育園や幼稚園の給食でこんなメニューが出てきたら楽しそう!想像しただけでも楽しくなっちゃいますね。

うんめぇ めぇし(1) のはらのごはん

ふたごのやぎ、あんちゃんともなちゃんは、いつも「うんめぇ」たべものをさがしています。あたたかな風がふく春の野原で、二人が見つけたものは…?巻末には、お話の中で作ったお料理のレシピがついています。(料理監修:安田花織)

前向きになれる絵本

最後に紹介するのは、子どもたちはもちろん先生たちにもじっくり読んで欲しい1冊です!

 

こちらの絵本は、冬が終わるのに春がやってこない。男の子がそんな街を自分たちで春にすることを提案!みんなで春を作っていくストーリー展開です。

「待っていてもやってこない、自分から動かなきゃ!」そんな想いにさせてくれます。

 

春は、心機一転の良い機会でもあります。やってみたいことに挑戦してみたり、今までの自分を変えてみたりする良い機会かもしれません。新年度の幕開けです!前向きに頑張りましょう!

はるがきた

名作『どろんこハリー』シリーズの著者コンビによる絵本。長いあいだ未訳だったものがようやく刊行されます。今年の春は、なかなか町にやってきません。もう暦のうえでは春なのに、木々もめぶくようすはなく、空もどんよりしています。どうしたんだろうとしびれを切らしていた町の人々に、ある少年が提案しました。「ぼくたちで春をつくっちゃおうよ!」 町の人々はさっそく市長にかけあい、パレードをして、町じゅうを春にぬりかえていきました。まるで本当に春がきたようになったのですが、その晩、ひどい雨が降って、町の中の春はきれいに洗い流されてしまいます……ところが――。春の訪れの嬉しさと、気持ちよさ、暖かさや、力がぐんぐんわいてくるさまを、懐かしくあたたかなイラストともに描きます。春にもってこいのほんわか絵本。

どんな1年にしたいですか?

保育園や幼稚園では、3月は別れの季節。そして、4月が始まりの季節です!

 

今年度を振り返ると、頑張ったこと、挑戦したかったこと、うまくいかなかったことなど、様々なことが思い浮ぶのではないでしょうか?

そして、新年度!みなさんはどんなクラス、どんな1年にしたいでしょうか?どんな自分になりたいでしょうか。

 

年度末に1年を振り返り、新年度に向けて、新たな目標を立ててみると1年に向かって走り出せると思います。

1年、良い年にするのもそうじゃなくするのも、自分次第!みなさんの行動や考え方次第、大きく変わるはずです。

素敵な1年になりますよう、陰ながら応援してしますし、私がっちょも頑張りたいと思います。感想や質問などもお待ちしております。素敵な1年にしましょう!

大河原悠哉(がっちょ)

公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験ののち退職。現在は、株式会社SHUHARIが運営する認可保育園元気キッズにて施設長を務める。 平成29年6月に独立行政法人国立青少年教育振興機構による「絵本専門士」を取得。子育て支援センターや図書館、本屋などでおはなし会や保育者・親子向けの絵本講座や研修を行っている。 現在は、保育士・ライター・子育て支援イベントの主催、運営・講師など様々な顔を持つ。 『がっちょの絵本ブログ』を運営。

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絵本ナビ編集部
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