イヤイヤ期の子におすすめ絵本。絵本で楽しく乗り切ろう
「魔の2歳児」にやってくる「イヤイヤ期」、ママとパパをちょっと楽にする絵本
朝から夜まで「イヤ!イヤ!」の連続で、ママパパは精神的にも肉体的にも疲弊してしまうわが子の「イヤイヤ期」。
そんな大変なイヤイヤ期を何とか乗り切きるために、お手伝いできる絵本を集めました。
子育てに励むママたちが絵本ナビにに寄せてくれたレビューと共に、ご紹介いたします。
イヤイヤ期ってどんな時期?
成長と共に自我がめばえてくるのに伴い、激しく自己主張をするようになってきます。
このとき、「イヤ!」と主張することが多いので「イヤイヤ期」と言われていますが、実はこの「イヤ」は親への反抗ではなく、親から自立するための「成長の第一歩」なのです。
イヤイヤ期を、客観的に見てみる絵本
四六時中「イヤイヤ!」の連続で本当に疲れてしまう「イヤイヤ期」。
そんなときは子どもと同じ目線に立つのではなく、離れた視点から客観的に見てみるのはいかがでしょうか?
子どもが「イヤ!」「やだ!」と主張する様子を、いろんな角度から描いた絵本を紹介します。
これを読むと、親は子どもの主張がどこかコミカルで可笑しく感じることでしょう。
そして子ども自身は、どんな風に感じるのか……その様子も、ぜひ観察してみてくださいね。
「イヤイヤ!」する様子を子どもと一緒に見てみると?
あらあら、ルルちゃん。
なんだかとっても怒っている顔。
何でもすぐに「いやだ いやだ」って言うのです。
手を広げて、足を広げて、「いやだ いやだ」。
それなら…
「かあさんも、いやだって言うわ」
大変!ルルちゃん。抱っこもしてくれないって。
それどころか、美味しいおやつも、おひさまも、大事なくまちゃんまで…「いやだ」って言いだしちゃった!!
毎日、子どもに「いやだ」って言われているママやパパが読めばクスっと笑ってしまいそうなこのお話。まさにいやいや期のルルちゃんは「困ったちゃん」。だけど、とっても愛おしいのです。それでは、「いやだ」って言っている最中の当人がこの絵本を読むと、どうなるのかしら? 意外とケラケラ笑っているのかもしれません。だって、滑稽ですものね。
わかっていても、「いやなものは、いや」。そんなどうにもならない子どもたちの気持ちを、ユーモラスに愛らしく描きだしているのはせなけいこさん。『ねないこだれだ』でもお馴染みの、せなさんの貼り絵の技法は、素朴で、それでも表情がはっきりと伝わってきて、本当にお話にぴったり。きっとママやパパたちの記憶の中にも、小さい頃読んでもらった記憶が残っている方は多いことでしょうね。合わせて「いやだいやだのえほん」シリーズもおすすめです。
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使い方いろいろ
2歳前の娘が少し前から「いやだいやだ!!」を連発して困っていた時に以前より気になっていたこのシリーズを購入。
さっそく読んであげると、「るるちゃん、いやだいやだ言うたらいかんね」と笑っていましたが、何度か読むうちに、「るるちゃん」を娘の名前に替えて読んでみると、困った顔をして照れ笑いしていました。
娘のお気に入りのぬいぐるみもくまちゃんなのでちょうどぴったりで楽しく読んでいます。娘の「いやだいやだ」の対処法として大活躍しそうです。
(おと0825さん 20代・ママ 女の子2歳)
イヤイヤ期のお悩みを解決する「実用えほん」
「魔のイヤイヤ期」は、「ママのイライラ期」!?育児雑誌『ベビモ』読者からのリアルな声を集めた、育児のお悩み解決絵本! 幼稚園や、親子カフェでの読み聞かせで「もういっかいよんで~!」の声、続出です! 前から読むと、子どもがイヤイヤするシチュエーションが、裏返して後ろから読むと、イヤイヤ期の子の、ほめてあげたいシーンが満載!親子で客観的に、イヤイヤぶりを楽しんだり、これまでにできたことや、これからできるようになったらいいことなど、絵本を通して親子の会話が広がります。前後が出会うセンターページでは、イヤイヤ期の子へのママの思いが伝わり、読後には「イヤイヤ期」が「いとおしさ倍増期」に!前と後から2つのおはなしを楽しみながら、イヤイヤ期の育児のお悩みを解決していく、新感覚「実用えほん」。『くろくまくん』シリーズで大人気!たかいよしかず先生のイヤイヤキャラ・ブブタが大活躍します!
うちもそうだった~!
我が家の娘は幼稚園年長さんの6歳ですが,2歳前後から1年程イヤイヤ期激しかったです。
子供の成長の1つと頭ではわかっていても,毎日のようにイヤイヤされると親の方もしんどかったのを思い出します。
当時の私がこの絵本を読んでいたら「うちだけじゃないんだ~一緒だ~」と気が楽になれたかも知れないなぁと思いました。
4年前に出会いたかった絵本ですね(笑)。
今もまだまだママとして半人前な私ですが,上手に褒めきちんと子供を認め受け止め育児をしていきたいなぁと改めて思いました!
(まゆみんみんさん 30代・ママ 女の子6歳)
イヤイヤ言う子にとりつくよ
表紙のイタズラ顔のおばけがなんともかわいくて、思わず手に取りました。
おばけのやだもんは、いやいや言う子にとりつくおばけ。取りつかれた子どもたちはみんなやだもんみたいなイタズラな悪い顔になってしまいます。
私はその顔もなんだかかわいく見えてきちゃうのですが、子どもにとったらやっぱり恐ろしいらしく、ドキッとしていました。
この本を読んでいやいやが解消されるかは分かりませんが、大人にとったらユーモアに触れられて、大らかな気持ちになれるかもしれません。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子10歳、女の子7歳、男の子5歳)
「イヤイヤ!」しがちなシーン別おすすめ絵本
イヤイヤしがちなシーン(1)お着替え
日常の中で「イヤイヤ!」を言いがちなシーンがあります。
そのシーンでさりげなく声をかけられるよう、こんな絵本を読んでおくのはいかがでしょうか?
イヤイヤ期の子どもが「イヤイヤ!」を言いがちなシーンその1は、「お着替え」です。
「2歳児」と「お着替え」を結びつける、おすすめの絵本はこちらの2冊です。
服を着るのが楽しく、かっこよく感じられる絵本
失敗して、考えて、学んで、うまくできるようになる。そんな繰り返しが楽しい作品です。「そうそう、ぱんつは はくもの」といった場面を子ども達は誇らしげに読むことでしょう。くまくんの仕草や表情がかわいいですよ。
服を着よう
くまくんがお出かけのために服を着ます。でも、ひとつひとつに失敗してしまうんです。「どうすればいいのかな?」答えは次のページになってるので、おこさんにどこがおかしいのかな?どうしたらいいのかな?などと語りかけながらながら読むといいですね。服を着るといった、ただそれだけの内容ですが、くまさんの失敗にいろいろな発見がみつかりますよ~ くまのこまった表情もかわいいです。福音館書店のくまくんの絵本 1歳半から楽しめます。
(ななみやさん 20代・大阪府大阪市 女2歳)
面白い
この絵本よいです!面白い!2歳の娘はたまにこんな感じに脱げなくなります。普段はわめきますが、この絵本のおかげで叫ばなくなりました。このままでもいっかって私が言うと笑ってます。無駄に下のズボンを脱いだりするシーンも好きです。しかも、結局はママが、パッパッと脱がしてしまい、笑えます。
(ねねねねこさん 30代 ママ 大分県 2歳)
イヤイヤしがちなシーン(2)帰りたくない!
公園などに遊びに行き、もう帰る時間なのに「いや!」と主張された……
イヤイヤ期の子どもを育てるママ・パパにとって、非常によくあるシーンではないでしょうか。
公園などの「お出かけ」から上手に「バイバイ」できる、こんな絵本があります。
上手に「バイバイ!」したくなる人気のしかけ絵本
赤ちゃんの初めてのバイバイ、ちゃーんとできるかな。
しかけ付き「あかちゃんのあそびえほん」シリーズ第13弾は、
ゆうちゃんや動物さん達と楽しくバイバイの練習です!
こいぬのコロ、ピイちゃん、ねこのミケ、怪獣さんがゆうちゃんのお家に遊びに来ています。
お友達がお家に遊びに来ると、あれもこれもいろいろな遊びに夢中になって、
楽しい時間はどんどん過ぎちゃって、気が付けばもう帰る時間!
「もう、おかえりの じかんですよ~。」
ママの一声で、動物さん達は続々と上手に「バイバイ」の挨拶をしていきます。
それなのに、ゆうちゃんだけは「えーっやだー!!」と「バイバイ」をしません。
そんなゆうちゃんに動物さん達がかける素敵な魔法の言葉。
「バイバイ」が「また明日も遊ぼうね」のお約束なら、みんな進んで「バイバイ」できますよね!
立て見開きでページをめくるこの絵本は、見開きいっぱいに動物さん達が登場します。
見開きの真ん中にあるしかけのページをめくれば、
遊んでたはずの動物さん達がそれぞれちゃんと「ばいばいまたね~」と手をあげます。
一緒に真似して「バイバイ」「またね」親子で楽しくスキンシップ。
作者きむらゆういちさんの考える「赤ちゃんの日常全てが”あそび”、”あそび”が学習」が実践されたこのシリーズは、
赤ちゃんが生活リズムやマナーを学べる初めてのトレーニング絵本としておすすめです!
シリーズ最新!
このシリーズはやぶれるほど読みました。
たまたま立ち寄った本屋さんでみつけたのがばいばいの本。ちょうどばいばいにはまっていた息子と楽しみました。自分でめくりたがるのできっとまたボロボロになりますが、それだけ夢中になって読んでくれるので親としてもうれしいです。迫力のある顔、表情、わかりやすい絵が子どもをひきつけるのだと思います。
(ハワイアンちびすけさん 20代・ママ )
みこちゃんが可愛い!
みこちゃんが、友達と遊んで、そして家に帰るというシンプルな絵本です。
みこちゃんが可愛く描かれていて、ほっこりします。
また、きたやまようこさんのタッチで色んな動物も、とても可愛く描かれています。
3歳の時に読みましたが、もっと小さな頃から読んでも良かったなぁ、と思います。
全体的にとても良い絵本なのですが、最後、みこちゃんとねこちゃんが同じ家に帰るのですが、ネコとみこが読みづらかったです。
(ゆうパンダさん 30代・ママ 女の子3歳、女の子0歳)
イヤイヤしがちなシーン(3)スーパーで「買って!買って!」
スーパーなどで買ってほしくて激しく「イヤイヤ!」。
周りの目も気になるし、本当に疲弊しますよね。
だからといってお買いものに行かないわけにはいきませんから、これもまた、頭を抱えるほど悩ましい問題です。
お買いもの時の「イヤイヤ!」対策のために、絵本を使って「疑似お買いもの」をしておくのはいかがでしょうか?
読みながら「これ欲しいね」「こっちは何かな」などお話しして、お買いもの気分が味わえる2作をご紹介します。
市場に置かれている品々が、とにかく魅力的!
お買い物って、楽しいものです。まして月に一度とあれば、ケロちゃんの興奮ぶりも理解できるというもの。市場には、ドーナツ屋さん、布屋さん、キッチン用品屋さんからちょっと変わったお店も並び、眺めているだけでも楽しい気分になってきます。3人がひとつひとつのお店で見せる小さなエピソードがおもしろかわいく、バムとケロシリーズらしいユーモアがたっぷり。
必見は、何といっても丁寧に細かく描かれた品物の数々でしょう。生活雑貨屋さんから食べ物屋さんまで、店頭に置かれている商品・メニューを見ていると、こちらの方までお買い物をしたい気分になってくるから不思議です。グラフィックデザインを学んだ作者らしい、お洒落心がいっぱいのイラストはこの作品でも100%満喫できます。
――(ブラウンあすか)
ケロちゃんの家事姿に爆笑です
このシリーズの中では珍しいケロちゃんの家事姿に爆笑です。
コーヒーを湧かす様子に吹き出してしまいました。
できあがったパンケーキの色にも。
理由が、月に一度の定期市に出かける日だったから、ケロちゃん張り切ったんですね。
お買い物が好きなんだ~。
この定期市が、魅力的。
これまでの作品で、『雑貨として売っていたら買いたい』と思っていたような品々が、どのお店にもたくさん並んでいます。
なんといっても、『うちにかえったガラゴ』にもでていたとらちゃん。
この商売方法には参りました。
当時息子にうけたのは、ケロちゃんの食欲。
そして、『ゆかいなとびら』のお店。
最後の骨董屋さんでどうしても買いたいフライパンのため、とらちゃんのお店にオカリナを返しに行くページが、お買い物のリアルさが伝わってきて良かったな~。
エンディングのケロちゃんのパンケーキに、「お~、おいしそう~」と親子で感激してました。
(アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子11歳)
デパートで「疑似お買いもの」を楽しもう
JRスイカのペンギン絵本、『ペンギンのゆうえんち』と2冊同時刊行!
どこに隠れているのかな?
デパートで、ペンギン5兄弟が迷子になった!?
1歳~大人まで楽しめる、かわいいペンギンたちの探し絵本。
あれ?これ、スイカのペンギンじゃね?と思ったら
スイカのペンギンでした。販売員さんは皆首に布を巻いているんだね。細かい所までよく描かれていて奥行きも感じられるよい絵本です。デパートの様子がよく伝わってきます。見ているだけで楽しい絵本。これは自信を持ってオススメします!
(梅木水晶さん 30代・ママ 女の子3歳、男の子1歳)
イヤイヤしがちなシーン(4)食事中に「イヤイヤ!」
食事中もまた、「イヤイヤ!」と自己主張が起きやすいシーンです。
楽しくお食事できるよう、こんな絵本をおすすめします。
食べものへの興味が広がるノンタン絵本
食の細い息子に。
2歳の息子に0歳のころから読み聞かせさせてる一冊です。
ずっと食が細く、体重もなかなか増えてくれず心配していました。
そんなときこの絵本と出会い、よく読み聞かせるようになりました。
いまだに食は細く、すぐにごはんへの集中力がなくなってしまいますが、食事中にこの絵本を見せたり、私が(丸暗記してしまったので)読んであげたりすると、割と食べるようになってくれました。
ほんとうに心配事から助けられた一冊です。
(プッちゃさん 20代 ママ 愛知県 男の子2歳)
美味しそうな、ごはん!
春巻き、ほうれんそう、ごはん、味噌汁、ウィンナなど、日頃から食卓に出るメニューを写実的な絵と、美味しそうな音で表されています。大きい子も小さい子も食べてごらんと言うと手を伸ばして食べる仕草をしてくれます。
日頃の食卓も、こんな笑顔を見せてくれるように、散らかしたり、こぼしたりしても、怒鳴らずに対処しなくてはいけないなと思いました。
( ママちゃんさん 20代・栃木県塩谷郡 男4歳、男1歳 )
煮詰まったら、絵本の世界に一緒に逃げ込んでみる
ずっと親子で向き合っていると、親も子も逃げ場がなく煮詰まってしまいます。
そんなときは、互いに向き合うのではなく、絵本の世界に一緒に逃げ込んでみるのもいいですね。
絵本が間に入ってくれて、お互いにとって心地いい距離感が生まれることでしょう。
イヤイヤ期真っ最中の2歳の子どもと一緒に読むのに特におすすめの3作品をご紹介します。
働く車がケーキを作る!ワクワクする夢のような絵本
「はい、しょうちしました。」
そう言って画面に登場するのはたくさんの小人達と、「はたらく車」オールスターズ!
ショベルカー、クレーン車、ブルドーザーにミキサー車・・・。
それだけで車好きっ子の心はそわそわ。何が始まるの?
はたらく車総動員で、ちいさな小人たちはもくもくと働きます。すくい上げたり、運んだり、吊るしたり。かきまぜたり、ながしたり。
あれ、でもかきませているのは何だか見たことある物だぞ?ここで子ども達の胸は期待で膨らみます。
そして向かうクライマックス。
出来上がったものは思いもかけない素敵なもの!ヒントはあなたも子どもも大好きなもの。わくわくしてしまうもの。そしておたんじょうび!
乗り物絵本かな?と油断しているとちょっとたまげてしまいますよ。読めば読むほどワクワクしてくる、とっても夢のあるお話ですよね。なんてったって、子ども達にとってはトリプル(!?)の喜びがあるんですから。
なかがわちひろ
おかあさんが「では、よろしくね」小人たちに言います。
小人たちは、ショベルカー、クレーン車などに乗って、どんどん作っていきます。
さて、何を作っているんでしょう?
「バースディーケーキ!!」と息子の目が輝きました。
次々と出てくる働く車にも釘付けになっていました。
大好きな働く車とケーキ、両方出てくるこの絵本はたまらないようですね。
(にんにんにこにこさん 30代・愛知県瀬戸市 男3歳)
あっぱれ!
お風呂上りの子供の生き生きした様子からできた「すっぽんぽんのすけ」のお話。もうとにかく面白いです!荒井良二さんの楽しい絵もさることながら、テンポのいい楽しいお話に子供はひきつけられっぱなし。我が家の一番お勧めする絵本です。(大人も一緒に楽しめるよ!)
(kazunaさん 20代・三重県四日市市 女5歳、男1歳)
刊行から50年、想像力をかきたてるロングセラー絵本
「まっしろなきれ
ふわふわって
そらから おちてきた」
野原で白いきれをひろったうさぎは、黒い足踏みミシンでワンピースを縫います。
「ミシン カタカタ
わたしの ワンピースを つくろうっと
ミシン カタカタ ミシン カタカタ」
目がさめるような色づかいと、ふんわりしてリズミカルな言葉が、あっというまに子どもの心をとらえます。
「ラララン ロロロン わたしににあうかしら」
お花畑をとおればまっしろなワンピースが花もようへ、雨がふってくればみずたまもようへ。
それだけではありません。草の実もようになった実を小鳥が食べにきて、小鳥もようのワンピースは空を飛んだりするんです! まるで夢のような「わたしのワンピース」!
最後はどんなもようのワンピースになったのでしょう。家族で「ラララン ロロロン」と楽しんでくださいね。
1969年の刊行当初から幼い子たちに圧倒的に支持され、今なお、輝きを放つロングセラーです。
イメージの変化が面白い「わたしのワンピース」
空から落ちてきた真っ白な布で作ったワンピースが、いろんな絵柄に変化するこの絵本は、娘のお気に入りでした。「ミシン カタカタ」のところを「ミシン カタカタカタカタカタカタカタ・・・」といかにもミシンが動いているように読んでやると、子供はじっとミシンを使っている絵に見入ってしまいます。「わたしににあうかしら」と問いかけると、それぞれのページで「にあう」「にあわない」の反応が返ってきます。花模様になったり、水玉模様になったりといろいろ変わっていくワンピースに、子供イメージも広がってきました。この絵本を読み終わった後に「どんなワンピースが欲しい?」と聞くと、答えは毎回違います。その答えで子供の考えていることがある程度わかり、助かりました。
(南風さん 40代・宮崎県宮崎市)
こんな絵本もどうぞ。自身の感情を紐づけする絵本
大声で暴れたり、ひっくり返ってわめいたり…イヤイヤ期の癇癪はなかなか手ごわいものです。でもその癇癪は、自分の気持ちをどう表現していいかわからないことが原因と言われています。
まず、「いかる」「ぷんぷん」「いや」そんな気持ちがあること自体を知り、感情と紐づけすることで、他者に気持ちを伝える力を育てていく「感情教育」というものが、注目を浴びつつあります。
それを習得していく絵本がこちら。
怒りなどのネガティブな感情はもちろん、「うれしい」「たのしい」「しあわせ」…といったポジティブな感情についても学ぶことができます。
幼児が理解しやすい50の感情をまなべる
自分の気持ちを「どう表せばいいの?」「どう言えば伝わるの?」
この絵本には、幼児に馴染みのある気持ちのことば(感情語)がたくさん詰まっています。
お子さまと一緒に、気持ちについて考える、気持ちをまなぶための絵本です。
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子どもの感情の対処は、子育て中のママやパパにとって悩みがちなテーマです。そこで、我が子がきもちを理解できるようになり、癇癪の対策や感情コントロールにもつながる絵本を、さまざまな局面からセレクト!
まとめ
毎日毎日「イヤイヤ!」の連続で、へとへとに疲れてしまうイヤイヤ期。
親は本当に大変ですが、お子さんは今この瞬間も「自立」に向かって成長しています。
この時期に、信頼している相手に自己主張をたくさんぶつけることで、他者との接し方や自我の出し方、コミュニケーション方法を学んでいるのです。
そして、不思議なことに多くの子は3歳くらいでイヤイヤ期を自然と卒業していきます。
大変な「イヤイヤ!」の毎日を少しでも楽に乗り切れるよう、絵本が力になれればと願います。
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編集協力:洪愛舜(編集者・ライター)
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