絵本ナビスタイル トップ  >  絵本・本・よみきかせ   >   ドキドキの発表会、お遊戯会、学芸会を応援する絵本

ドキドキの発表会、お遊戯会、学芸会を応援する絵本

幼稚園、保育園、小学校で毎年行われる発表会。

「お遊戯会」「学芸会」という形で行われる園や学校もあるかもしれません。

そしてピアノやバレエなどの習い事にも発表会がつきものですね。

 

本番の舞台に向けて、毎日一生懸命練習に取り組んでいるお子さんも多いのではないでしょうか。

発表会に向けてがんばってる子どもたちを応援する絵本をご紹介します。

初めての発表会に向けて読みたい絵本

はじめて発表会に参加するお子さんは、発表会がどんなものなのか、イメージするのが難しいかもしれません。

発表会の雰囲気をイメージできるように、初めての発表会にぴったりの絵本を集めてみました。

しかけで楽しむ発表会

メイシーのはっぴょうかい

メイシーちゃんと なかまたちの たのしい はっぴょうかいが はじまり、はじまり!
つまみひきしかけえほん

 → 



                                                                                 ↓舞台の幕が開き、スポットライトをあびたメイシーたちが飛び出します。

メイシーちゃん
先日の11月3日に発表会で「白雪姫と7人の小人」をやったばかりだったので、「メイシーちゃんのはっぴょうかい」のタイトルだけで、凄く喜んだゆっくり、ゆっくりの孫でした。案の定、自分で読むと言ったので私が読んでもらいました。しかけも捲って楽しみながら読んでくれました。明るい色彩・カラフルな絵がよかったです。
(押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )

やさいたちががんばる、わくわくドキドキの発表会!

やさいのはっぴょうかい おおさわぎ

たまねぎ園では年に一度の発表会で「おおきなたまねぎ」の舞台をすることになりました。わくわくドキドキ、いよいよ当日、舞台の上では……。

ポップ
表紙の絵がポップで可愛らしかったのでこの絵本を選びました。誰かの為に自分達の精一杯の事をする楽しさと誇りを感じる事が出来る絵本でした。予期しないハプニングが起こってもそのハプニングさえも楽しんで乗り切ってしまうところはさすがだなと思いました。ユーモアを持った友達と楽しい時間を過ごすことの素晴らしさも感じられて感動しました。発表会が楽しみになる絵本でした。
(なびころさん 30代・ママ 女の子2歳1ヶ月)

はじめての発表会挑む主人公の姿をみずみずしく描く

だいすきのしるし

初めて人前で披露する発表会は、いつだってドキドキワクワクそわそわ。
不安もいっぱいだけど、何より誰よりやっぱりお母さんに見てもらいたい!

このお話は、そんな女の子の小さな胸に秘めた繊細な心の動きを見守るように、やさしく包み込んだ絵本です。

明日は、れなちゃんが、待ちに待った幼稚園の発表会。
お母さんお手製の髪飾りをつけて、鏡のまえでポーズを決めます。
発表会では、弟のはやとくんもカスタネットの演奏をするのです。
「はやく あしたに なあれ」
ところが、当日の朝。はやとくんがどうやら風邪をひいて熱をだしてしまいました。
お母さんは弟を病院に連れて行くため、発表会に行けなくなるかもしれません。
お母さんは不安がるれなちゃんの手をとって、ぎゅっぎゅっとにぎりしめました。
ほかのお友だちがお母さんと一緒に準備をしている中、れなちゃんは強がってひとりで着替えます。
一人ぼっちで準備して、おまけにお母さんの作ってくれた花飾りまで忘れてしまい・・・。

何度も何度もお母さんとはやとくんが来ているんじゃないかと、後ろを振り返るれなちゃん。
本当は心細くて寂しいんです。その場から逃げ出したいのです。
でも、舞台の上で泣き出しちゃう自分に負けないように、お母さんが教えてくれた内緒のおまじないをするれなちゃん。どのページを見てもわが子を見守るかのように、胸がギュウとつかまれます。
お母さんが教えてくれた「ふたりだけのおまじない」って
小さい子どもにとっては計り知れない勇気をくれる、心強い本物の魔法みたい。
子どもの気持ちが痛いほどわかります。
是非、絵本の中でれなちゃんの活躍を最後まで見守ってあげてくださいね。

 

だいすきのしるし

親も子も共感
弟が熱を出してしまい、園のお遊戯会にママが来れなくなっちゃった!

気丈に振る舞おうとする女の子だけれど、「ママが来れない」ということから沸き上がる寂しさと不安。
女の子の心の動きがとても良く描かれています。

読んでいるうちに女の子の気持ちにグッと入って、私も息子も一緒に緊張を感じているようでした。

大丈夫! 絵本の終盤はホッとあたたかい気持ちになれますよ。(*^_^*)
そして、母子の絆を再認識しました。

「これは皆さんにオススメしなくては!」と、久しぶりにレビューを書きました。
園児さんにオススメします。
(カトリーヌみどりんさん 30代・ママ 男の子9歳、男の子5歳、女の子0歳)

うまくいかない、上手にできない、そんなときに読みたい絵本

発表会に向けて園や学校で毎日練習に励んでいる子どもたち。

でも、上手にできなくて落ち込んでしまうこともあるかもしれません。

そんなときは、同じように悩みながらがんばっている絵本を読んでみませんか?

何度やっても上手にできない主人公に共感!

カボちゃんのはっぴょうかい

はじめての発表会。カボちゃんの担当はピアニカ。みんな練習中。でも、カボちゃんは何度やっても上手にできません……。シリーズ8作目。

ドキドキの発表会
幼稚園ではあった発表会、学童で今は毎年あります。

いい役になりたい

うまく演じたい

誉めてほしい

いろんな気持ちが錯綜しますね。とっても、気持ちがわかるので、同感、と思いながら読めました。娘も気に入っています。
(えみりん12さん 40代・ママ 女の子8歳)

大切なのは「楽しむこと」

マディーのダンス

おゆうぎ会で王女さまのダンスを踊りたいのに、うまくできず、落ちこむマディーの目の前に、犬がパラシュートをつけておりてきました。犬はマディーにダンスの楽しさを教えてくれます。

おゆうぎかい
表紙の絵にひかれて図書館で借りてきました。
おゆうぎかいでおひめさまのダンスを踊ろうとしたマディーですがうまく踊れず…。そこにマディーを助ける素敵なイヌ ポメロイが現れます。
本当にポメロイがいてくれたらいいなーと思ってしまいました。
いっしょにダンスを踊ってくれたり、アドバイスもひとつひとつ素敵ですよ。

(みちんさんさん 30代・ママ 女の子4歳、女の子2歳)

はずかしくてできない子にはこちらを!

ぼくやってみるよ

おひなさまの役にえらばれたあかいもんちは、はずかしがって、くりのきにのぼってしまいました。ところが……。

もんちくんが可愛い。
 兄のお気に入りの絵本で、保育園の本棚にあれば必ず「読んで」と持ってきて読んでいました。

 男ばかりで、おひな祭りにはあまり縁がないのですが、8段飾りの見事なひな壇は大好きで、「お姫様、きれいやな~」と、いつも抱っこして一番上のお雛様に見とれています。

 この絵本のもんち君がとっても可愛らしくって、女の子に告白されて照れて真赤になるところが、すごく微笑ましいです。是非、お雛様の季節に読んでみて下さい。
(やっちょとやまちゃんさん 30代・ママ 男の子4歳、男の子3歳)

緊張して力を発揮できない、そんなときに読んでほしい絵本

発表会で人前に出るとなると、ドキドキして緊張してしまうものです。

あまりにも緊張して、せっかく練習してきた力を発揮できないのはもったいないですよね。

ドキドキや緊張を乗り越えて全力を出し切れるよう応援する絵本を紹介ます。

「だいじょうぶ だいじょうぶ」と励ましてくれる絵本

ピアノはっぴょうかい

ももちゃんの、はじめてのピアノはっぴょうかいの日。
舞台のそでで、どきどきしながら出番を待っていると、足元から、こねずみが話しかけてきました。「だいじょうぶ だいじょうぶ!」「あたしたちもはっぴょうかいしてるの。ももちゃんも、みにおいでよ」こねずみに連れられて、奥の小さなドアを開けると・・・。

墨色の陰影のなか、浮かび上がるねずみたちや赤いドレスの女の子が、ぐーっとこちらに迫ってきます。
作者のみやこしあきこさんは、絵本一作目『たいふうがくる』でニッサン童話と絵本のグランプリ絵本大賞、二作目『もりのおくのおちゃかいへ』で日本絵本賞大賞を受賞。
どの絵本も臨場感あふれるタッチで画面を描きだし、高い評価を得ています。

本作は、緊張している女の子を、こねずみが、自分たちの発表会に連れ出すというやさしいお話ですが、劇場を舞台に描かれるみやこしさんの絵は、やっぱり思わず胸が高鳴るほど魅力的です。
実はみやこしさんは、なんとハツカネズミを実際に飼って、絵を描いたそう。
どうりでねずみたちの毛並み一本一本、ひげの一本一本まで生き生きしてること!
客席に座るねずみたちの表情にも注目ですよ!

がんばれ
がんばれ、と応援したくなりますね。
発表会はなかなか緊張する子もいますが、笑顔はすてきです。
うちの子も発表会が近づいています。
笑顔で発表会に臨めるかな?
がんばれがんばれ。
ねずみがこんな風に出てくると、楽しいかも。

(みちんさんさん 30代・ママ 女の子8歳、女の子6歳、女の子2歳)

緊張を乗り越えるために、家族ができること

ヴァンピリーナはバレリーナ ドキドキのはつぶたい

頭には真っ黒なリボン、背中にはコウモリみたいな羽、そして2本の牙……そう、ヴァンピリーナはヴァンパイアの女の子。
夢は……バレリーナになること!

「それなら バレエを ならわなくちゃ」

ピンクのレオタードを着た人間の女の子たちに交じって、バレエを習い始める黒いレオタードのヴァンピリーナ。

「ひざを まげて “プリエ”」
「つま先立ちは “ルルヴェ”」
「足をあげて “アラベスク”」

初めはなかなかうまくいきません。
バレエの上達にヴァンパイアも人間も関係ないようです。
四苦八苦するヴァンピリーナたちの愛らしいこと!

「ほんものの バレリーナは いつだって つま先を ピンと のばす ものよ」

先生の教えのとおり、一生懸命練習に励み……いよいよ、ドキドキの初舞台。
ヴァンピリーナやお友だちは、やり遂げることができるのでしょうか……?

「バレリーナになりたい」という目標に向かってひたむきに取り組むヴァンピリーナの姿に、思わず「がんばれ!」と力が入ります。
そして、ヴァンパイア家族の応援もとってもすてき!

夢を持ってそのために努力することは、なんと素晴らしいのでしょうか。
バレエに憧れるお子さん、そして、夢にあふれるすべての人に贈りたい一冊です。

ドラキュラ娘がバレリーナに♪
娘がバレエを習っているので、図書館でバレエの関係の絵本を探しては借りてます。
この絵本はちょっと変わっていて、ドラキュラの女の子がバレエを習うというお話です。
ドラキュラなので、コウモリに化けたりしちゃいますが、中身は普通の女の子と同じで、初舞台に向けて頑張って練習している場面がたくさん描かれています。
娘もバレエの本は大好きで、何度も読み、自分と重ねているようでした。
バレエの形(5番、プリエなど)も色々出てきますので、バレエを知らないと、よくわからないのかな?
バレエ習っている子にはオススメですよ!

♪6歳娘感想♪
「バレエを踊っててかわいい♪
ドラキュラで、ちょっと怖かったけどすごい可愛い子だよ」
(こみこみこさん 30代・ママ 女の子6歳、男の子3歳)

楽しみながら全力を尽くせますように!

発表会は1年間の集大成。

本番でうまくできても失敗してしまっても、発表会に向けてがんばってきたすべての過程が、子どもにとって宝物です。

悔いを残さず、楽しみながら全力を尽くせるよう、絵本と一緒に見守ってあげてくださいね。

編集協力・執筆:洪愛舜(ほんえすん/ライター・編集者・絵本作家)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
この記事の関連キーワード
Don`t copy text!