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【読み聞かせ会】絵本講師による季節の絵本とお話

【ふわはね絵本のある時間】5月におすすめの本

絵本講師として10年以上ご活躍中のふわはねさん。絵本講座や絵本コンサル、絵本の読み聞かせ会などを年に200回以上こなしています。そんなふわはねさんに季節にあった絵本と読み聞かせ会の流れについて語ってもらいました。

ふわはねさん

二十四節気(にじゅうしせっき)を意識してテーマを組み立てる

二十四節気とは…一年を12か月さらにその半分、24個に分けた季節を表す名称です。

 

5月では…

立夏りっか(5月5日)立つ夏とかいて立夏。暦の上ではこの日より夏となる。優しかった日差しが日に日に力を増す頃。  

小満しょうまん(5月20日)太陽の力を受けあらゆる命がすくすくと育つ頃。麦の収穫の時期でもある。

こちらの2点を意識しながら絵本のテーマを考えます。

親子読み聞かせ会<想定>

  • 対象年齢:0歳~5歳
  • 時間:30~40分程度

読み聞かせのはじまりは「いつもの手遊び歌」から

さぁ、絵本とお歌の「ふわはね絵本のある時間」。実際に「読み聞かせ」会をするイメージで流れをご紹介します。

始まりはいつも同じ手遊び歌を歌っています。

 

♪はじまるよったらはじまるよ はじまるよったらはじまるよ
いーちといーちでにんじゃだよ ドロン!

♪はじまるよったらはじまるよ はじまるよったらはじまるよ
にーとにーとかにさんよ チョキン!
♪はじまるよったらはじまるよ はじまるよったらはじまるよ
さーんとさーんでねこのひげ ニャーーーーン!
♪はじまるよったらはじまるよ はじまるよったらはじまるよ
よーんとよーんでたこのあし びゅーーーん!
 

始まりと終わりの大切さを2月に書きました。

【ふわはね絵本のある時間】読み聞かせのはじまりは「いつもの手遊び歌」から

 

そして毎回初めに読む絵本もあります。

【ふわはね絵本のある時間】同じ絵本を読み続けるよさ『こんにちは』

 

 

さあ、今月も絵本の時間を始めましょう。

まずは【季節の絵本】から

春風をおなかいっぱいすいこんで『はるのごほうび』

5月5日は二十四節気の立夏(りっか)です。ゴールデンウィーク中、日差しが急に強く感じられる日がありませんか?

気づくと立夏前後のことが多く、いつも暦がそこにきちんとあることに驚きと共に安堵を覚えます。

一見表紙を見ただけではこいのぼりが出てくるとはわからないこちらの絵本。

行事の絵本です!という主張のなさ。そう中身も、ふんわりほわわんと優しい。

せっかく一年で一番心地いい陽気だもの。誰だってもらえる春のごほうび。深呼吸を忘れずに。

<読み聞かせ時間目安 1分30秒>

はるの ごほうび

春です。空にブタが浮かんでいます。あらあら、ネコさんも。あらあら、カエルさんも。「どうして空にうかべるの?」ウシさんがブタさんに聞くと、「こいのぼりさんが教えてくれたんだよ」と。やさしい風が吹く春の空いっぱいにみんなのんびりと浮かんでいます。

【新刊絵本】はりて絵本?!

時間いっぱい!まったなし『はっけよーい』

絵本は長く愛されるロングセラーの良さももちろんありながら、私は今の時代の風を感じながら描かれる新しい絵本も大好きです。

こちらは4月に出たばかりの新刊で、子ども達に大人気ユニットケロポンズ作。どこかなつかしいその独特の世界感がたまらないいぬんこさんの絵。そのお二人がタッグをくんだ作品はおすもう。

おうち時間ばかりでストレスもたまる子ども達とはっけよーい のこった のこった!!

<読み聞かせ時間目安 1分20秒>

はっけよーい

「はっけよーい」「のこった のこった!」「えいっ!」の繰り替えしが楽しいおすもう絵本です。お子さんを膝にのせて、張り手をしたり、園やお話会でみんなでしこをふみながら、倒れる真似をしたり、さまざまな読み方で楽しめます。次はどんな対戦相手かな? とページをめくるワクワクが止まらないお話です。

【歌絵本】こんな時だから歌の力を

一冊で三度おいしい『おなかのへるうた』

こんな時だから歌うことや食べることが元気に繋がります。

へんてこもりの仲間たちと歌いながら進む野菜畑への道。そこには楽しいお歌がいっぱい。巻末にはお歌に出てくるレシピ付き!

お話と歌とレシピと。盛りだくさんに楽しめるこんな絵本はいかがでしょう。

 

<読み聞かせ時間目安 15分以上>

歌いながら作ったオレンジゼリー

絵本の紹介をする時に、声に出して読み、時間を記録しそれを〈読み聞かせ時間目安〉として書くようにしています。そうすることで、この絵本がどれくらいのボリュームかというのがわかって頂けるかと思っています。



歌のセレクトがカワイ出版さんならでは! フルコーラス歌うとかなり長いので一曲を選んで楽しむもありです。ストップウォッチ片手に最初から最後まで頑張って歌っていたら、隣で娘たちのオレンジゼリーが仕上がっていました。

みんなの童謡えほん おなかのへるうた

みんなの童謡えほんシリーズ第2弾。みんながよく知っているおやつにまつわる歌を集めた童謡絵本。
こぶたのブーニーが愉快なお友達とはらぺこ森へピクニック。食いしん坊のブーニーは空腹に耐えきれず、持参したおやつをモグモグモグ…。
大好きなおやつのことを、歌っておしゃべりしながら楽しんでほしい絵本です。
全12曲の童謡の歌詞を掲載。巻末におまけのレシピ付き。

【見て探して楽しむ絵本】絵本を積極的に楽しむ

絵本と一緒に全国美味しいものを探す旅『にっぽん全国のさがしもの』

お出かけのできない今だから、絵本で日本全国美味しいものを探す旅にでませんか?

改めて知る名産品や特産品。書き込まれた観光名所や背景が素晴らしく、小さな子ども達はまきえもんを探して47都道府県を旅するもよし。大きな子たちは自由研究の助け手となるレベル。そしてもっと大きな人たちは観光ガイドブックに。

時間のある今だからこそ絵本をゆっくりじっくり楽しんでほしいです。

にっぽん全国のさがしもの

 ある日、おすしの城に住む「いなりひめ」が病気になってしまいました。まきえもんは、いなりひめが食べたいと言っている、にっぽん全国のおいしい食べものを探す旅に出発しました。47都道府県をめぐり、郷土料理やご当地グルメ、お土産などを探していきます。

 <沖縄県>ゴーヤ、パイナップル、サーターアンダギー、沖縄そば

 <高知県>アイスクリン、カツオのたたき、ぶんたん、ぼうしパン

 <広島県>レモン、もみじまんじゅう、おこのみやき、カキフライ

 <京都府>きょうやさい、せんまいづけ、やつはし、ゆば

 <愛知県>ひつまぶし、みそにこみうどん、ういろう、エビフライ

 <東京>かみなりおこし、もんじゃやき、てんどん、えどまえずし

 <秋田県>ババヘラアイス、いぶりがっこ、いなにわうどん、ひないじどり

 <北海道>けがに、じゃがいも、ジンギスカン、ゆうばりメロン など

 細部まで描きこんだ、楽しい絵さがし絵本!

【お話絵本】小学校読み聞かせにも人気です

今だからこそ肩の力をぬいて『ちゃんとたべなさい』

大阪の箕面市で開催される「箕面世界子どもの本のアカデミー賞」で2015年小学校1.2年生が選ぶ絵本賞(大賞)を受賞した作品です。この賞は、「子どもたちから支持されている本を、子どもたち自身が選ぶ」というものです。小学校の読み聞かせでも大人気なこの本が大賞なのも納得です。親子で煮詰まりがちな日々ですが、この絵本を読むと肩の力が抜けていきます。読み終わった後の爽快感!やっぱり絵本っていい!

<読み聞かせ時間目安 3分20秒>

ちゃんとたべなさい

これは愉快
 嫌いな食べ物をちゃんと食べさせる方法は、色々あるけれど、これは愉快です。
 最初、子どもと取引するわけ?と思っていたけれど、ページをめくるたびにこれは取引ではない!こんな風に、子どもと関われたらいいなと思いました。 
 そして、お母さんにも嫌いな食べ物があったなんて、まじめくさった、緊張感がす~っと抜けて、これまた愉快!
(オバチャンさん 40代・広島県双三郡  女15歳、女14歳、女12歳)

【世界の昔話】イソップ物語

小さなお話が全9話『いそっぷのおはなし』

誰もが大人になると一度は耳にしたことのあるであろう「いそっぷのおはなし」が、見開き2ページに1話、全9話入っています。そこには日本の昔話と同じく、人々の生きる知恵や欲深さの戒め、誠実に生きる大切さなどが短いお話の中にこめられています。

木坂さんの言葉と降矢さんの絵という極上のコンビがよりお話の面白さを語ります。

<一話平均読み聞かせ時間目安 1分以内×9話 >

いそっぷのおはなし

世界中で愛され続けるイソップのお話から、特に親しまれている 9つのお話を絵本作品として磨き上げました。
制作期間3年、グランまま社25周年記念の一冊になりました。
イソップ絵本の新たな定番として自信を持ってご案内します。

「よくばりないぬ」「きこりとおの」「うさぎとかめ」「ありとき りぎりす」など、
イソップの人気作品を1話2見開きに ダイナミックな構図と技法で描きます。
木坂涼の軽やかな語りと、スクラッチ画法を絵本制作で初めて取り入れた降矢ななが、イソップの扉を力強く叩きます。

【アンケートに寄せられた感想をご紹介します】

本屋さんでゆっくり絵本を選ぶことが難しい今、とても参考になります。

(ジョン、30代 2人のお子さんのママ)

ありがとうございます。いつもはお話し会の流れにそうようなご紹介の仕方をしていますが、今月はおうちで楽しむをメインにもってきました。

親子共々ストレスがたまってくる頃です。無理をせず、頑張りすぎず、家族みな機嫌よく心地よく過ごすことが、今は一番大事かなと思っています。

家族の親子時間の真ん中に絵本を。大好きな人の温もりの中、大好きな人の声でいつもの絵本を。今こそ優しく穏やかな時間を。どうぞ絵本の力を使ってください。

 

 

その他 5月の読み聞かせにおすすめの絵本

絵本の読み聞かせについて思っていること

絵本はコミュニケーションツールです。 絵本は子ども達の歩みを助け、その成長を促してくれるかもしれません。 しかしそこには読んでくれる人の温もりを通した生きた声が不可欠です。 人と人とが向かい合い、片手間にはできない読み聞かせだからこそ愛情が注がれるのです。 子どもの持つその心のコップを絵本を使って愛情で満たしてあげてください。それはあっという間の子育ての濃密な時間を助け、後にその子どもたちの長い人生の心の支えとなるでしょう。 

ふわはね(内田 祐子)

絵本講師・子育てアドバイザー・ふわはねえほん 主宰
 

大学で児童文学を学ぶ。2005年絵本講師1期生として絵本講師資格取得。関西を中心に企業での定期教室をはじめ、幼児教育に携わる先生や書店員への研修。絵本講座、研修、絵本コンサルなどを行っている。高校3年生と中学3年生の娘をもつ。インスタグラム @fuwahane 

【ふわはね絵本のある時間】では、読者のみなさんからの感想や質問を募集しております。アンケートよりご意見をお寄せください。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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