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絵本ナビスタッフの<未就学児向け>読み聞かせ日記

【読み聞かせ】2020年4月、絵本ナビスタッフが2歳0か月の娘に繰り返し読んだ絵本

2歳娘への読み聞かせで受けた絵本とは?

はじめまして。絵本ナビスタイル編集部の坪井です。

今年4月に2歳になった娘が一人います。絵本ナビスタッフになってからはまだ1年足らず、絵本に限らず本と映画が大好きなアラフォーです。

日々、自分の趣味で選んだ絵本を娘に読み聞かせたりしていますが、世の中の2歳児のママ、パパって、どんな絵本を子どもに読み聞かせているんでしょう…。

 

もちろん私も、絵本ナビの「2歳向け絵本」のページなどを参考に絵本を探したりしていますが、娘がどんなリアクションをするかは実際に読み聞かせてみないとわからないんですよね。

 

ということで、先月から娘へ読み聞かせた絵本の名前を1冊ずつ記録して過ごしてみました。2020年4月の1か月間、読み聞かせ回数が多かった順にご紹介してみようと思います!

読み聞かせ回数4回の作品2冊

人気シリーズの第一作!

ペネロペ ひとりでふくをきる

ペネロペはひとりで朝起きて、服を着るのに挑戦! パンツ、シャツ、ズボン、くつした・・・さあ、ちゃんと着れるかな? 上手に着れたらパパとママに見せにいくつもり!

外出を自粛するように言われ、保育園も休園になってしまった親子の強い味方は動画の配信サービス。

もちろん我が家もその恩恵にあずかり、娘にいろいろと見せている中で娘が突然はまったのがテレビアニメの「うっかりペネロペ」シリーズでした。

 

くる日もくる日もアニメのペネロペを見ている娘に、本当は絵本のキャラクターなんだよということを教えたくて購入したのがこの絵本。

テレビのペネロペを意識した口調で読み聞かせをすると、より親しみが増すらしく、一生懸命聞いてくれます。

 

ちなみに娘はまだ一人でお着替え、できません。自分より少しだけ年上のペネロペに憧れと親近感を抱いている様子です。

楽しみ方は無限大の定番絵本

もこ もこもこ

空と、地面の絵。「しーん」
地面の一部が盛り上がります。「もこ」
盛り上がりはさらに大きくなり、となりにちいさな盛り上がりが。「もこもこ」「にょき」
ページをめくるごとに次々に起こる驚きの展開。
そして最後には「しーん」。

「もこ」!

まったく不思議な絵本です。
出てくる言葉は「もこ」だの「にょき」だの「ぽろり」だのといった擬音ばかり。でもそれ以上の言葉は必要ないんです。
子どもは最初の2ページでこの絵本の世界に引き込まれます。
「しーん」から、「もこ」となった瞬間、世界は動き始めます。あとは親子で一緒に思い切り楽しみましょう。
言葉で説明するのは野暮というもの。まずは手にとってご覧ください。

もっと小さかった頃は、抽象的な絵柄の絵本はちょっと苦手な様子だった娘。

そのパターンから考えると「もこ もこもこ」もあまり好まないかも…と思いつつ、私自身が子どもの頃から大好きな作品なので絵本スペースに紛れ込ませておいていました。

 

置いた当初はやはり、表紙をちらっと見るだけであまり興味を示さなかったのですが、少しずつ娘なりの楽しみ方を見つけたようで、ここ2~3か月くらいで急に好きになった絵本です。

娘曰く、中盤で登場する「にょき」は「おだんご」、大きくなった「もこもこ」は「ドア」とのこと。

「おだんご」であるところの「にょき」が登場すると、毎回すごいスピードで「にょき」をつまんで口に入れる振りをします。

読み聞かせ回数3回の作品2冊

よるくまの暮らし、お母さんへの思い、一晩の冒険

よるくま

「ママ あのね……
 きのうのよるね、うんとよなかに かわいいこが きたんだよ。」

おやすみ前のベッドの中で男の子はママに話します。
その子はくまのこ、名前は「よるくま」です。
よるくまは、夜みたいにまっくろくて、胸のおつきさまがひかってる。
どうやらお母さんを探しにきたみたい。
目が覚めたらいなかったんだって。

ここから男の子とよるくまの夜の冒険が始まります。
こんな可愛い子をおいて、どこにいったんだろうね。
ふたりでよく行くお店や公園をまわってみますが、お母さんは見つけられません。

「もしかして もう とっくに おうちにかえったのかもね。」

ところが、おうちに帰ってみてもお母さんはいません。
とうとうよるくまの目から夜みたいにまっくらまっくろの涙がこぼれてきて…。

小さな男の子が、大好きなお母さんを探すよるくまのために奮闘する、素敵な夜のファンタジー絵本です。物語の後半で登場するよるくまのお母さんの大きなこと。子どもたちがみんな抱きつきたくなるような憧れのお母さんです。男の子も、きっとそんなよるくまのお母さんの優しさに触れながら、自分のお母さんのことを思うのでしょうね。ふかふかして気持ちよくていい匂い…。それは、この絵本を読んでいるたくさんの子どもたちと同じ気持ち。

さあ、そのままゆっくり幸せな眠りについてね。
「おやすみなさい」。

寝る前の読み聞かせにもっとも多く読んだ絵本です。

我が家ではたいてい、どの絵本を読むかは娘に決めてもらうので娘自身も「おやすみ絵本」としてこの作品が大好きな様子。

よるくまの胸の「おつきさま」を指さしたり、よるくまのおうちの様子を興味津々で眺めたり。

途中、水に映ったお月様を緑色で描いてある部分があるのですが、それも不思議に感じているようです。

 

4月下旬にはあまり読んでいませんが、その代わりに「あのねきのうのよるね、」と絵本の始まりと同じ言葉を暗唱するようになりました。

それを聞いた私が「かわいい子がきたのかな?」と絵本と同じ言葉で尋ねると、「あんぱんまん、きたの」と返事があったりするのですが…。

「どぼーん」で大爆笑!

ぞうくんのさんぽ

今日はいい天気。ご機嫌なぞうくんは、さんぽに出かけます。
すると、出会ったのはかばくん。
「やあ、かばくん。」
「おや、ぞうくん。どこいくの」
「さんぽだよ。いっしょに いこう」
ぞうくんとかばくん、一緒にさんぽに行くのかな?
…と思いきや。かばくん、こんな事を言っていますよ。

「せなかに のせてくれるなら いっても いいよ」
「いいとも、いいとも」
力持ちのぞうくんは、かばくんを背中にのせてさんぽです。
うーん、なんだか不思議な光景です。

すると、今度はわにくんに出会います。
「ぼくものせてよ」
ぞうくん大丈夫?こうして奇妙なさんぽは続きます。すると、さらにかめくんが…。

ぞうくんが途中でお友達に出会いながらさんぽを楽しむ、というわかりやすいお話なのですが、その光景が一目見たら忘られなくなるほどユニーク。だって、ぞうくんとかばくんとわにくんとかめくんが並んでいるのは…縦! そしてみんなが少し不安になる頃、予想は的中。「うわーーっ」「どぼーーん」大変、大変。でも不思議と爽快な気分になるのです。この展開、なんだかつみき遊びにも似ている気がしますよね。繰り返し読んでいる子どもたちは、今から起きるであろう出来事を知ってていながら、それでも毎回ドキドキしながらも待っているのです。小さな子どもたちは、このお約束の展開が大好き!

発売から40年以上経っても変わらず愛され続けているこの絵本。のほほんとしているぞうくんたちの表情や会話も愛らしいのも人気の秘密ですよね。読み方によっても雰囲気が変わりそう。ぜひ何回でも一緒に楽しんでみてくださいね。

私自身はこれまで読んだことがなかったのですが、この作品の絵柄のパズルをもらったので、せっかくだからパズルと絵本を娘に楽しんでもらおうと思い、絵本を購入しました。

半年ほど前、1歳半頃の娘は「ぞうさん」が大ブームだったのですが、今は終わってしまった様子。この絵本のこともなぜか「かばくん」と呼びます。

 

「かばくん」でも「ぞうさん」でも、とにかく「うわーっ」「どっぼーん」でケラケラ大笑い!

読むたびに楽しんでくれている様子ではあるのですが、なぜかこの絵本に限っては親が読んでいる途中にページをぐちゃぐちゃにしたがります。

おまけ

2歳手前さんにおすすめパズル絵本★

ふかふかパズルえほん かたまりさん

ウレタン素材の絵本。幼児さんの指でもつまみやすい指穴つき。お子さんと一緒に遊ぶことで親子のコミュニケーションを豊かに。どうぶつやスイーツ、のりもの、おばけなど、いろんなキャラクターたちのパズルが楽しめます。

こちらは「読み聞かせ」とは違うのですが、2歳直前の1歳10か月頃に娘に与えてみたら思いがけず大ヒットした絵本です。

 

それまで型はめなどのおもちゃもなかった我が家では、娘がどれくらいのことをできるようになっているのか把握できていなかったのですが、この絵本のパズルは渡して2週間ほどで、娘が自力でピースを正しい場所にはめることができるようになりました。

「娘の今の技術よりちょっと難しい」難易度のさじ加減も絶妙だったのかもしれません。

 

その子が遊んでくれるかどうかは渡すタイミングにもよると思いますが、2歳近くなってきた頃のお子さんにはちょうどいいパズル絵本だと思います!

おわりに

これ以外にも読み聞かせた作品はたくさんあるのですが、先月の娘が繰り返して聞きたがったのはご紹介した4作品でした。

 

外出自粛の期間がさらに長引き、日々、エネルギーを持て余した子どもの相手をするのも大変な毎日ですが、子どもが楽しめる絵本も成長に伴って増えていく、はず!

少しずつでも記録しておくことで、「このときはこうだったんだ」とあとから振り返る楽しみもありそうです。よかったら、読者の皆さんのお子さんが繰り返し聞きたがる・読みたがる「鉄板」絵本も教えてくださいね。

私も家で娘の成長と絵本の好みの変化を楽しみつつ、記録していきたいと思います。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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