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絵本ナビスタッフの<未就学児向け>読み聞かせ日記

トイトレ、歯みがき、お着替え…2020年6月、絵本ナビスタッフが娘(2歳2か月)に読み聞かせた絵本

「生活習慣」を絵本で娘に教えたい!

こんにちは。絵本ナビスタッフの坪井です。

6月で2歳2か月を迎えた娘は、少しずつ「お手伝い」ができるようになってきました。

箸やフォークをそれぞれの席に配膳したり、お茶を入れた自分のコップを台所から食卓へ運んだり。

とても張り切ってやってくれるのですが、たまにうっかり大人が全て配膳してしまったりすると「やりたかった~」と泣き顔になることも。

 

2歳ともなると、お手伝いと同時に歯みがき、トイレ、着替えなどの生活習慣的な部分も少しずつできるようにしていかないといけないと思うのですが、こちらはなかなか本人の同意が得られません。

個人的に、トイレトレーニングはまだ先でもいいかなと思っているのであまり焦ってはいないのですが、毎日の歯みがきを全力で拒否されるのにはほとほと困っています…。

 

今月ご紹介する絵本は、私のそんな悩みが反映されたラインナップになりました。

今月のヒットは7回読んだ「みんなうんち」

トイレトレーニングも視野に入れて購入した絵本

みんなうんち

子どもにとって興味のある、そして大事な「うんち」をユーモアいっぱいの絵本にしました。「いきものはたべるから、みんなうんちをするんだね」というお話。

娘が通っている保育園では、折に触れて保育士さんが娘をトイレへ誘導してくれているようで、おしっこなら上手にトイレでできることもあるようです。「大」の方の様子がみられるときにもたまに声をかけてくれているようなのですが、洋式トイレでの排泄はなかなか難しいようで、こちらはもう少しかかるかな…とのこと。

 

そんな話を聞きながら、とりあえずは読んで楽しい「うんち」の絵本でも見せてみるか…と「みんなうんち」を購入しました。

五味太郎さんのカラフルな絵と「ひとこぶらくだは ひとこぶ うんち」などの文章のリズムの組み合わせが楽しく、何度か読み聞かせると娘もすぐに覚えて絵本を開いては「これは、うそ!」と言ってみたり、動物たちのうんちを指さしては「誰のうんち?」と言ったりしています。

読み聞かせ回数5回は「にゅうしちゃん」

歯みがき嫌いの娘に歯の大切さを伝えたい!

にゅうしちゃん

おーちゃんのおうちに、にゅうしちゃんがやってきました。
にゅうしちゃんは最初の歯のおともだち。
にゅうしちゃんのことを知れば知るほど、たいせつに思うようになります。

この作品の作者、minchiさんの「いっさいはん」が好きすぎる娘に、その勢いを借りて自分の歯のことも好きになってもらい、最終的には歯みがきを毎日きちんとやらせてほしい…という、親の願いによって娘の元にやってきた絵本です。

 

結論から言いますと、確かに大好きな「いっさいはん」と同じイラストの「にゅうしちゃん」に娘は食いつきました。が、歯の正式名称や虫歯ができる仕組み、歯が生え替わることの説明などはまだまだ難しく、1冊を最初から最後まで通して読めたことはありません。

 

現時点での娘は

「にゅうしちゃんが汚れると、ミュータンスちゃんがやってくる」

「ミュータンスちゃんはにゅうしちゃんに穴を開けてしまう」

「穴が開いたにゅうしちゃんはむしばちゃんになり、痛い痛いと泣いてしまう」

というところまでは理解できた様子。

 

歯みがきを嫌がることには変わりありませんが、「歯を磨かないと、むしばちゃんになっちゃうよ」という声かけは、5回に1回くらいは娘をハッとさせてくれているようです。

4回読み聞かせたのは「100」

飾っておくだけでもかわいい絵本

100

「100」って、いったいどのくらい?

つみきでいうと、こんになに立派なお城が立つくらい。
きんぎょでいえば、水槽がいっぱいになるくらい。
風船でいうと……。

確かに小さな子どもたちにとって「100」という数字は=「たくさん」。具体的にイメ―ジするのは難しい。でも、その「たくさん」ある感じを写真で見せられるとこんなにワクワクするものなのです! これは発見です。

さらに登場するのは、100個の輪ゴム、金太郎飴、スーパーボールに貝殻、どんぐり。

その中で「1」と「100」の違い、重なった「100」とばらばらの「100」、「1」が「100」になったり、全部同じだけど違う「100」だったり…。何度も読みながら、そのたびに色々な発見をしていく子どもたちの嬉しそうな顔が目に浮かびます。写真絵本だからこそ、瞬時に伝わってくるものがあるのでしょうか。

大人としては、全ての写真を自然光で実際に100個集めて撮影している…という事実にワクワクさせられてしまいますよね。美しい絵本です。

綺麗な表紙に惹かれ、私自身が見てみたかったので購入した絵本です。

 

最初こそ「ほら、これが100個の積み木だよ」と娘に見せてみたりしましたが、娘が注目したのは「積み木がいっぱい」ということではなく、色とりどりの風船やスーパーボール、たくさんの顔が並んでいる金太郎飴のページでした。

娘がこの本を「読んで」と持ってくるときは、「お父さんやお母さんと、どの風船(もしくはスーパーボールか金太郎飴)がいいか選ぶ遊びをしたい」というときです。

 

まずは表紙をガバッと開いて自分はこれにする、と好きな風船を指さし、次には絵本を読んでいる相手はどれがいいか尋ねるという形で楽しんでいます。今は図鑑や「からすのパンやさん」を見ても同じように指を指すのが楽しい様子。

1個と100個の違いが娘にもわかるようになる頃には、また違った楽しみ方ができそうだなと思っています。

娘の「お着替え」をそっと支えてくれる絵本

「おかおが べろーん」で大笑い!

ペネロペ ひとりでふくをきる

ペネロペはひとりで朝起きて、服を着るのに挑戦! パンツ、シャツ、ズボン、くつした・・・さあ、ちゃんと着れるかな? 上手に着れたらパパとママに見せにいくつもり!

今年4月には4回も娘に読み聞かせていたこちらの絵本。

娘の「ペネロペ」ブームも一段落して、6月にはあまり読んでいないのですが、4月の時点では一人でのお着替えが難しかった娘も、自分でパジャマを脱げるようになりました。

さらに、生地が柔らかいズボンなら一人で履いて得意げな顔をしていることもあります。

 

肌着やTシャツなど、頭と腕を通すものは一人で着ることはまだ難しいため大人の手伝いが必要になるのですが、そのときにこの絵本のペネロペの真似をして「おかおが べろーん」と言ってあげるとケラケラ笑って、腕や頭が服になかなか通らないストレスも少し忘れられるみたいです。

 

「最近はあまり読んでいないな」と思う絵本でも、ちょっとしたときにこうして子どもの成長を支えてくれることがありますね。

何度も読むようなお気に入り絵本はもちろん大切だけど、たまにしか読まない絵本でも娘の中に楽しい記憶が少しずつ残るといいなと思います。

おわりに

6月は生活習慣に関連づけられそうな絵本が多くなりました。

以前この連載で書いた「もこ もこもこ」「よるくま」は相変わらずお気に入りで、大人に読み聞かせを頼むこともありますが一人で本を開いて眺めていることもよくあります。

 

4月には全然できなかった着替えが、わずか2か月である程度できるようになっていたり、これまでに繰り返し注意してきた行動をいつの間にかやらなくなっていたり、と子どもの成長は本当にあっという間ですね。

成長に伴って変わる子どもと絵本の関わり方、楽しみ方を私も楽しんでいこうと思っています。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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