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【読み聞かせ会】絵本講師による季節の絵本とお話

【ふわはね絵本のある時間】9月におすすめの本

絵本講師として10年以上ご活躍中のふわはねさん。絵本講座や絵本コンサル、絵本の読み聞かせ会などを年に200回以上こなしています。そんなふわはねさんに季節にあった絵本と読み聞かせ会の流れについて語ってもらいました。

ふわはねさん

二十四節気(にじゅうしせっき)を意識してテーマを組み立てる

二十四節気とは…一年を12か月さらにその半分、24個に分けた季節を表す名称です。

 

9月では…

白露はくろ (9月7日)昼夜の気温差が大きくなり、草花が朝露でぬれるようになるころ。

秋分しゅうぶん(9月22日)昼夜の長さが同じになる秋分の日。この日を境に日は短く弱くなっていく。

こちらの2点を意識しながら絵本のテーマを考えます。

 

親子読み聞かせ会<想定>

  • 対象年齢:0歳~5歳
  • 時間:30~40分程度

読み聞かせのはじまりは「いつもの手遊び歌」から

さぁ、絵本とお歌の「ふわはね絵本のある時間」。実際に「読み聞かせ」会をするイメージで流れをご紹介します。

始まりはいつも同じ手遊び歌を歌っています。

 

♪はじまるよったらはじまるよ はじまるよったらはじまるよ
いーちといーちでにんじゃだよ ドロン!

♪はじまるよったらはじまるよ はじまるよったらはじまるよ
にーとにーとかにさんよ チョキン!
♪はじまるよったらはじまるよ はじまるよったらはじまるよ
さーんとさーんでねこのひげ ニャーーーーン!
♪はじまるよったらはじまるよ はじまるよったらはじまるよ
よーんとよーんでたこのあし びゅーーーん!
♪はじまるよったらはじまるよ はじまるよったらはじまるよ
ごぉーとごぉーでては おひざ。
みんなで拍手~!!!
 

始まりと終わりの大切さを2月に書きました。

【ふわはね絵本のある時間】読み聞かせのはじまりは「いつもの手遊び歌」から

 

そして毎回初めに読む絵本もあります。

【ふわはね絵本のある時間】同じ絵本を読み続けるよさ『こんにちは』

 

 

さあ、今月も絵本の時間を始めましょう。

まずは【季節の絵本】から

秋の足が聞こえてきました『だんまりこおろぎ』

まだまだ暑い日が続きますがふと耳を澄ますとコオロギの鳴く声がきこえます。
秋の足音またひとつ。そしてこの絵本を思い出します
『だんまりこおろぎ』

とっても素敵なしかけがある絵本です。
繰り返しが続く少し長めの絵本ですが、小さな子ども達も集中して聞いてくれることの多いこの絵本。そして最後のページになるとみんなとてもびっくり!そしてキラキラの笑顔になります!


こおろぎぼうやは、ページをめくるごとにどんどん成長。エリックカールさんの魔法にかかったように一緒にその成長を見守ります。
この絵本を読んで虫の鳴き声に気づくようになったというお声を聞きました。
絵本でいろいろなことを知る。そして外の世界への興味が広がる。その逆もまたあり。
この秋。ぜひ読んでいただきたい一冊です。

読み聞かせをする方は、最後の仕掛けが最後までばれないように細心の注意を払いましょう。

<読み聞かせ時間目安 4分10秒>

だんまりこおろぎ

だんまりこおろぎがはじめてないたのは?? 色鮮やかな貼り絵で描く音の出る絵本。見る人の感性を豊かに育みます。

年を重ねることが楽しみに...『ぼくのおじいちゃん』

9月21日は敬老の日。

多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝うことを目的とした国民の休日です。

家族や身近な年長者を敬い、健康を願う日として知られています。

おじいちゃんおばあちゃんの絵本はいろいろあるのですがこの絵本は私にとって少し特別。

歳をとるのはマイナスのように感じていたけれど、この絵本に出会ってからは、一生懸命生きていたら、月日が流れおじいちゃんおばあちゃんになるのがちょっぴり楽しみになりました。

私のお守りのような絵本です。

<読み聞かせ時間目安 2分35秒>

ぼくのおじいちゃん

「ぼくの おじいちゃんの いちにちは、とっても たのしそう! 」
「ぼく」はおじいちゃんが大好き。いつも忙しそうなお隣さんとはちがって、ゆったりしているおじいちゃんの暮らし。「ゆたかな時間」ってどんなだろう?
ゆったり時間を過ごしているおじいちゃんの日常を孫の視点で描く絵本。いそがしく毎日を送る人や、普段絵本を読まない男性にも贈りたくなる絵本。ポルトガル人作家、カタリーナ・ソブラルらしい魅力的な色彩で描かれた版画調のイラストと、松浦弥太郎さんのやさしくユーモラスな訳文が響き合います。ポルトガル語の原書から現在11言語で翻訳、2014年ボローニャ国際児童図書展、国際イラストレーション賞受賞。

【わらべうた絵本】

絵本と一緒にわらべうたを『あがりめさがりめ』

片手で情報が取り出せる世の中になっていてもわらべうたを歌うと、その温もりを通した声には何ものにも勝てないと感じます。

わらべうたは伝承の文化です。おじいちゃんおばあちゃんの時代から歌い継がれたきた歌を日本の伝統的な行事と共に私たちは次の世代へとつなげる役割を担っています。

わらべうたを知らないといわれる私たち世代も、絵本があればなんだか歌えるようになるから不思議。
ページを開くと、あっこれもわらべ歌なんだ!と、皆さんも知っているお歌がたくさん載っていますよ。

こどもたちは親子で身体を動かしながら、友達とふれあい遊ぶのが大好きです。その原点が、わらべうたなのかもしれません。

 

あがりめ さがりめ ―おかあさんと子どものあそびうた―

親と子の楽しいふれあいの時間を作ってくれる、手遊びの絵本。「いっぽんばし」や「げんこつやまのたぬきさん」など15曲を、やり方をわかりやすく伝える絵で紹介します。

収録曲:

あがりめ さがりめ/いっぽんばし/げんこつやまの たぬきさん/だるまさん/このこ どこのこ/ずいずい ずっころばし/あしあし あひる/ちょち ちょち あわわ/はげやま すべって/うちのうらの くろねこが/おべんとうばこ/あかちゃん あかちゃん なぜなくの/ぎっちらこ/なべなべ そこぬけ/いもむし ごろごろ

この絵本を親子で楽しんでいただくために:

歩くのが楽しくて仕方ない1歳児が、大人から、「まて、まて」と追いかけてもらいたがり、幼児たちがくすぐりっこや鬼ごっこが大好きだったり…子どもたちはもともと、身体と身体をふれあい、声を出し、五感を総動員して楽しむような遊びが、ごく幼いときから大好きです。そしてむかしから、そんな遊びにつながるわらべうたは、私たちのまわりには、たくさんありましたが、今の子には古くさくて喜ばれないと思われるせいか、それとも大人自身、すでに手遊びやわらべうたを楽しんだ経験がない世代がふえているのか、そういう遊びを見かけることが、めっきり少なくなりました。

そこで、この絵本では、手遊びや身体を使った遊びのためのわらべうたのうち、代表的なもの、イメージが豊かで楽しいもの、簡単にやってみることができるものをとりあげ、その遊び方だけでなく、歌詞の楽しい雰囲気や意味も伝わるように工夫してみました。子ども自身が、「これ、やってみたい!」と思うように配慮したつもりですが、いかがでしょうか。お子さんと一緒に、どうぞこの絵本を身体と身体をふれあい、リズミカルに声をかけあって遊ぶ楽しさを味わってみてください。
(本文あとがきより)

【昔話の絵本】

昔話の面白さがぎゅっと詰まった『てんぐだいこ』

昔話も次の世代へ残していきたいと強く願うテーマの一つです。

語りの文化が消えつつある今、絵本を使い子ども達へたくさんの昔の人の知恵や勇気を伝えていきたいものです。

このお話は 叩くと鼻がのびたり縮んだりする太鼓を手に入れた源五郎。
太鼓を巧みに使いお金を手に入れたり、雷様のお手伝いをすることになったり。

昔話の少し難しい言い回しも、赤羽さんの絵の力ですっと入ってくる。
読み終わった後に太鼓の音「ぽんぽこぽーん」が子供たちの心に残る。さすがのコンビです。
終わり方も
「えー!」と思わず声が出る結末。昔話の面白さがぎゅっと詰まった一冊です。

<読み聞かせ時間目安 5分45秒>

てんぐだいこ

ぽんぽこ ぽんぽこ ぽんぽん
昔話は難しい言い回しや、分かりにくい物などが登場すると子ども達にはどうなんだろう・・との思いがありあまり読まなかったのだが、この本は何と言ってもたいこをたたくとあら不思議、鼻がどんどんのびたり縮んだりしてしまうのです

保育園の四歳児組で読んで見ました

たいこをたたくと出る音の「ぽんぽこぽーん」を読む時に子ども達の顔を見ながら読んであげたらみんな大笑いをしてくれました、子ども達は擬音が好きなんです

鼻がのびて天までまで届く所も喜んでみてくれます、文字がないページが見開きで2シーン続くと子ども達は自分でいろんな事をセリフにしてくれます、「大雨だ」「みんな大変」
と想像力を働かせてくれます、まさに「絵本の醍醐味」でしょうか、このページでは文字での説明はいらないのですね

楽しく読める昔話です
(絵本おやじさん 50代・新潟県新潟市)

【新刊絵本】

こまったときのおまじない『つるかめつるかめ』

楽しみにしていた絵本が発売になりました。その名も『つるかめつるかめ』

ここには困ったときのおまじないが7つのっています。

「つるかめつるかめ」は縁起直しのおまじないだそうです。

嫌なことがあったら唱えて嫌な気持ちをふきとばします。

今、誰もが経験のしたことのない病気と向き合う私たち。

 

そんな自分の力ではどうしようもないことを昔の人たちは、おまじないを唱えて乗り越えてきたそうです(本書帯より)

「大丈夫大丈夫」大好きな人のその言葉は何ものにも代えがたい強い力となるのかもしれません。

<読み聞かせ時間目安 1分10秒>

つるかめ つるかめ

不安な世の中を生きる子どもたちへ。

自分の力ではどうしようもないことが起こったとき、むかしの人たちは、おまじないを唱えて乗りこえてきました。おくびょうで、こわがりは、あたりまえ!ずっとむかしから、だれでもどきどきしたり、こわくなったりしたからこそ、このようなおまじないが伝えられてきたのです。

【伝える絵本】

今だからこの絵本を『てをつなぐ』

今だからこの絵本を。

『てをつなぐ』
ぼくは かあさんと てを つないだ
かあさんは いもうとと てを つないだ
いもうとは とうさんと…(p2-3引用抜粋)

おばあちゃん、おじいちゃん、しんぶんやさん、おまわりさん、消防士さん、保育園の先生、給食を作る人、園長先生、タクシーの運転手さん、おすもうさん…みんなが手を繋ぐ。
その手はたくさんの働く人から外国の人、そして動物へ…。

みんな それぞれ かたちが ちがうけど ちきゅうの うえに いきているのは いっしょ。
今こそ手を繋ぎ助け合い想い合い生きていきたい。

絵本で知るお仕事
絵本で知る世界
絵本で知る動物たち

そして絵本で改めて知る手を取り合うことの大切さ。
あなたの隣には誰がいますか?
誰と手を繋ぎますか?

<読み聞かせ時間目安 3分10秒>

【アンケートに寄せられた質問にお答えします】

同じ絵本ばかり読み、他の絵本に興味をもってくれない

2歳の孫がウルトラマンの絵本ばかりで他の本にあまり興味をもってくれません。今の時期に読んであげたい絵本がたくさんあるのに…、と思ってしまいます。季節ごとの絵本の紹介はとてもうれしい。読み聞かせをしている者にとって幅が広がります。ありがとうございます。

ご質問ありがとうございます。

ウルトラマン大好きなんですね。大好きで何度も読んでという絵本に出会えるということは素敵なことです。

そして大事なのはその内容はもちろんかもしれませんが、「読んで」と持って行った絵本を「いいよ」と答えてもらえること。

そういう意味ではちゃんとばあばとしてのお役目はしっかりとはたしています。

でもやっぱり素敵な絵本に出会わせてあげたい。というのもわかります。

上手くいくかはわかりませんが、ウルトラマンの絵本を読んだ後に「次はこればあば読みたいから読んでもいい?」とお気に入りの絵本を声に出して読んでみてください。

その時にこの子のために私は読んであげる。ではなく。私が読みたい絵本をよかったら聞いてくれてもいいよ。くらいの気持ちの方がいいかもしれませんね。

どんな絵本にもその意味があると思います。

こんなに想ってくれるおばあちゃまがいてお孫さんは幸せですね。

その他 9月の読み聞かせにおすすめの絵本

絵本の読み聞かせについて思っていること

絵本はコミュニケーションツールです。 絵本は子ども達の歩みを助け、その成長を促してくれるかもしれません。 しかしそこには読んでくれる人の温もりを通した生きた声が不可欠です。 人と人とが向かい合い、片手間にはできない読み聞かせだからこそ愛情が注がれるのです。 子どもの持つその心のコップを絵本を使って愛情で満たしてあげてください。大好きな人の声で温もりの中聞く美しく豊かなお話。それはあっという間の子育ての濃密な時間を助け、後にその子どもたちの長い人生の心の支えとなるでしょう。 

ふわはねプロフィール

ふわはね(内田 祐子)

絵本講師・子育てアドバイザー・ふわはねえほん 主宰
 

大学で児童文学を学ぶ。2005年絵本講師1期生として絵本講師資格取得。関西を中心に企業での定期教室をはじめ、幼児教育に携わる先生や書店員への研修。絵本講座、研修、絵本コンサルなどを行っている。高校3年生と中学3年生の娘をもつ。インスタグラム @fuwahane 

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掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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