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【テーマ別絵本】「トラの絵本」人気ランキング1位~10位

「トラの絵本」絵本ナビで売れている人気絵本10選

2022年は寅年! 干支にちなんで、トラが登場する絵本を読んでみませんか?

トラが出てくるさまざまな絵本がありますが、どんな絵本が多く読まれているでしょう。強くてかっこいいトラの絵本? 可愛い子トラの絵本? それとも、愉快なトラが出てくるおはなし? ここでは、絵本ナビが独自に集計した、テーマ「トラの絵本」の人気ランキング10位から1位まで発表します! お気に入りのトラの絵本が見つかりますように。

10位 『むかしむかしとらとねこは… 中国のむかし話より』(福音館書店)

のろまで狩りの下手なトラ?!

むかしむかしとらとねこは… 中国のむかし話より

むかしむかし、トラとネコは山のなかで暮らしていました。そのころ、トラはいまと違って、とてものろまで、狩りをするのが下手でした。いっぽうネコは、トラよりずっと体が小さいのに、毎日、たくさんの獲物を捕ってくるのです。そんなネコの姿をみるたびに、トラは、「いいなあ……おれもあんなふうに上手に獲物が捕れるようになりたいなあ!」と、思っていました。そこで、「狩りの方法をこのおれにも教えてくれよ!」と、ネコに頼みました。あまり熱心なので、ネコはとうとう教えることにしました……。
 自然界では、ネコやヒョウなどのネコ科の動物は木に登るのが得意で、ライオンもときどき木に登ります。ところが、トラだけは例外的に、ほとんど木に登ることがありません。このようなトラとネコの生態をよく知っている中国の人々が生み出した昔話を、絵本にしたものです。

読み聞かせに相応しい昔話
トラとネコの生態についての但し書にあったように、トラとネコはネコ科の動物で、ネコ科の動物のうちトラだけは例外的に木に登らないとのこと。中国では、トラが身近に居たのかと、その方に驚いてしまいました。お話は、のろまなトラが、素早いネコに獲物の捕まえ方を教えて貰うというシーンから始まります。この切り口が最高です。
いろいろな術を教えて貰うときの、トラとネコの表情の対比が実に愉快。そして、納得の結末なのですが、実に良く出来た昔話だと思います。
(ジュンイチさん 40代・パパ)抜粋

9位 『とらたとおおゆき』(福音館書店 )

とらのこ「とらた」と、そり遊び!

とらたとおおゆき

雪が降りました。とらのことらたが、お父さんに作ってもらったそりで出かけると、鈴の音をきいて友だちがいっぱい集まってきます。絵本の中から、そり遊びの歓声がひびいてきます。

かわいいそりあそび
0歳の娘に読みましたが、隣で聞いていた小1の息子のほうが興味をもって聞いてくれました。そり遊びをしたことがないので、やってみたいと言っていました。とらたに届いたプレゼントの包みがとらの模様なのもいいですね。ともだちみんなでそりに乗る様子は、ほんとうに楽しそうです。そりゃ歌いたくなりますよね。そりにぎゅうぎゅうになって乗ってるのもかわいいです。お友達の動物たちの名前が昔風な感じなのも面白かったです。今だとどんな名前になるかな~と一人でふと考えてしまいました。
(てつじんこさん 30代・ママ)

8位 『サルとトラ』(福音館書店)

ラオスのモン族に伝わるおはなし

サルとトラ

ラオスの昔話。モン族が得意とする刺繍で作られています。一昔前まで、モン族が住むラオスの山には、恐ろしいトラがたくさんいました。お話の中では、サルにだまされてしまう間抜けなトラが描かれています。

刺繍の絵

息子が図書館で選んだのですが、よく見ると刺繍の絵だったのに驚きました。刺繍の絵が、ラオス・モン族の昔話の世界をよく伝えていると思います。 息子はサルがトラの口にたけのこの皮を入れるところが面白かったそうです。武器を持たないサルが知恵だけで凶暴なトラをこらしめるのは、昔話ならではだと思いました。いろいろな文化に出会うというのも、絵本の楽しみだと思います。

(はなびやさん 40代・ママ 男の子5歳)

7位 『とらとほしがき』(光村教育図書)

ゆかいな韓国の昔話

とらとほしがき

アイゴー! とらが叫んで逃げ出した。アイゴー! とらにまたがり、どろぼうも叫ぶ。泣く子も黙る、恐怖の干し柿!? ゆかいな韓国の昔話を伝統の民画風に描いた迫力の絵本!

すべては 勘違いから
韓国で育った子どもなら 誰もが知っている昔話だそうです。
勘違いしている虎と、虎を牛と勘違いしている泥棒のお話。虎も泥棒も 命からがらのたいへんな思いをしますが、すべては勘違いからなんです!
すべてのページに虎が描かれています。(しっぽの先だけのページもありますが)ページごとに違う その表情やしぐさが面白かったです。
(なみ@えほんさん 50代)

6位 『トラのじゅうたんになりたかったトラ』(岩波書店)

ケイト・グリーナウェイ賞作家による、とびきりゆかいな絵本

トラのじゅうたんになりたかったトラ

 

いいなあ。オレも、なかまにはいりたいなあ。やせこけたトラは、宮殿のひろまで楽しそうにごはんを食べている王さま一家が、うらやましくてたまりません。ある日、宮殿の庭にじゅうたんが干されているのを目にしたトラは、とんでもないことを思いつきます! 

表題に惹かれ借りてきました。
「トラのじゅうたんになりたかったトラ」 という表題がとても面白く感じられ、 図書館から借りてきました。 昔のインドのお話だそうですが、 独特の色彩で描かれた絵と、 トラの豊かな表情に、とっても惹きつけられました。
昔話ならではの展開で、ベタですがとても面白いです。 紆余曲折アリでもハッピーエンドで、 安心して楽しめました。
(ムスカンさん 30代・ママ)抜粋

5位 『トラといっしょに』(徳間書店)

アンリ・ルソーの絵から生まれた心に残る絵本

トラといっしょに

トムはある日、美術館で、ジャングルにいるトラの絵を見ました。

家に帰るとすぐ、トムは大きな大きなトラの絵を描きました。
鋭い歯、長いしっぽ、緑色に光る目…。

その夜のことです。
壁のむこうから、トラがやってきました。
トラはいいました。
「さんぽにいこうよ」

子どもの心をファンタジックな手法と美しい絵で描いたとびきりすてきな夜のおはなし。

男の子の大冒険
少し怖がりなトムの大冒険です。 トラといっしょに夜の世界にとびだします。 こんな壮大な経験をすれば、もうこわいものもなくなりますね。
迫力のある絵と臨場感のある文章で絵本の中に吸い込まれるようです。
怖がりだけど、強いものへの憧れが強くなってきた年長さんの息子にぴったりの絵本でした!
(なりおママさん 30代・ママ)

4位 『おちゃのじかんにきたとら』(童話館出版)

「ご一緒させていただけませんか?」

おちゃのじかんにきたとら

ソフィーとお母さんが台所でお茶の時間にしようとしていました。すると突然、玄関のベルが鳴り……、そこにいたのは毛むくじゃらの大きなとら。「ごめんください。ぼく、とてもおなかがすいているんです……。お茶の時間にご一緒させていただけませんか?」。とらが礼儀正しくお願いすると、「もちろんいいですよ」とお母さん。こうして、ソフィーたちはとらと一緒にお茶をいただくことになりました。でも、とらは大きいし、おなかをすかせていたので、テーブルの上のサンドイッチやパン、ビスケット、ケーキだけでなく、家にある食べ物をすべてをたいらげてしまい……。

また読みたくなる
いきなり訪ねてきたとら。しかも、丁寧なものいいなのに、とららしい豪快な食べ方! その不思議なとらの様子もおもしろいのですが、そばでみつめる女の子の表情も目がはなせません。家にある食べ物飲み物が全部なくなっていくのに、うっとりと楽しそうに見つめているのですから。
絵もかわいくて、つい、また読みたくなります。手元においておきたい絵本だと思いました。
(あんじゅじゅさん 40代)

3位 『おしょうがつのかみさま』(大日本図書)

今年のかみさまを背中にのせて来たのは……?

おしょうがつのかみさま

毎年、かみさまは、姿を変えてやってくるんだって。
今年のかみさまは、びっくり! あなただったのね!?
みんなで一緒に、もちつきして、たこあげして、おせち料理を食べて、
お正月の、楽しくって、の~んびりな気分をまるごと味わえるよ!

おしょうがつの過ごし方

おしょうがつにちなんだ絵本が読みたいと思っていたところ、本屋さんの店頭でこの絵本を見つけました。

大掃除をして、門松を立て、おしょうがつをお祝いしようと、動物たちが集まっているところに、「わたしがおしょうがつの神様なのよ」と、かみさまがやってます。そのお姿は、予想にもしないもので。。。

動物たちがそんなにびっくりしないところに、またびっくり。

お正月は、みんなでのんびりするのが一番なんだなと再確認できるお話でした。 裏表紙まで楽しめます。 ゆるゆるお正月にぴったりの1冊です。

(クッチーナママさん 40代 ママ)

2位 『ウェン王子とトラ』(徳間書店)

人とトラの間に生まれた絆が心ゆさぶる物語

ウェン王子とトラ

むかし、夜ごと村をおそうトラにこまりはてた王に、国の占い師が予言した。「王子をトラにさしだせば、国に平穏がおとずれる」と。王は、おさない王子をトラのすむ森に置き去りにするが…? 人間を憎みながらも、おさない者を愛する気もちを忘れなかったトラ。トラの元で強く優しい少年に育った王子。人とけもののあいだに生まれた絆が心ゆさぶる、迫力の大型絵本。中国の水墨画の手法で描かれた力強い絵は、各国で高い評価を得ています。

評判以上の感動
子供達はトラが登場しただけで、目が釘付けになることは間違いない!
大人的には、人間の身勝手さ、母親の無償の愛情、などに心を揺り動かされますが、子供たちにとっては、トラが人間の子供を育てること自体が、脅威であったり、憧れであったり、ファンタステックであったりと様々な思いを堪能させてもらえる絵本でした。
(風の秋桜さん 40代)

1位 『ちびくろ・さんぼ』(瑞雲舎)

「トラの絵本」第1位は、こちら! 絵本に出てくるトラと言うと、この、ぐるぐる回ってバターになってしまうトラたちを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

バターになる

ちびくろ・さんぼ

幻のベストセラー岩波版絵本ついに復刊!あるところにかわいいくろいおとこの子がいました。なまえをちびくろ・さんぼといいました・・・。

本書は、わが国では1953年に岩波書店から発売され、
1988年に絶版になるまで、日本中のこどもたちに親しまれていた絵本です。
その後も復刊を望む声は多くありましたが、なかなか実現はされませんでした。
小社でも検討に検討を重ねた結果、その内容や文章表現に
何らの差別は無いと判断し、復刊することにしました。
(とらとバターの話のみ収録されています。

おもしろいです!
何十年も前、自分が子どものころ読んで、トラがぐるぐる回ってバターになる場面と、高く積み上げられたホットケーキを食べる場面に、強烈な印象がありました。
今読み直して、やはり面白いお話です。
貴重な子ども時代には、こういう生き生きとしたお話、心から満足できるお話に出会って、それを充分に楽しんでほしいと思います。
(ミャーさん 50代)

 

「トラの絵本」ランキング、いかがでしたか? 絵本のなかでは、恐ろしいトラも、反対に間が抜けたトラも、魅力的。強くてかっこいい、密林の王者トラだからこそのいろんなギャップが楽しめますね。 また、中国や韓国、ラオス、インドと、様々な国の昔話がランクインしたのも印象的な結果となりました。国それぞれのトラの描かれ方を読み比べてみるのも楽しいですね!

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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