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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の一冊】今年出会うのはどんな桜の景色? 楽しいお花見の絵本

3月24日~3月30日までの絵本「今日の一冊」をご紹介

いよいよ桜の開花のニュースが増えてきましたね。今週ぐらいからお花見に出かける方もいらっしゃるでしょうか。3月27日は「さくらの日」という記念日でもあります。由来は、3×9(さくら)=27の語呂合せと、七十二候のひとつ「桜始開」(さくらはじめてひらく)が重なる時期であることからだそう。
今週は、今年もたっぷり楽しみたい、桜とお花見の絵本をご紹介します。

3月24日 見て食べて香って浴びて…さくらの楽しさが溢れます

月曜日は『チリとチリリさくらのおはなし』(2025年2月刊)

チリとチリリさくらのおはなし

チリとチリリが自転車ででかけると、大きな桜の木の下でお花見が開かれていて…。新しい季節の喜びに満ちた、シリーズ9作目。

3月25日 桜のこびとたちが春を喜び、夏を迎えるまで…

火曜日は『さくら ふわり くるり』(2025年2月刊)

さくら ふわり くるり

桜のこびとたちが、チョウやハチ、ツバメたちと春を喜び、夏を迎えるまでの命の循環を描きます。シャボン玉、紙飛行機、タンポポの綿毛、春風も登場し、ふわりくるりと春を踊ります。かわいらしいイラストとともに展開するリズムある文章は読み聞かせにもぴったりです。
ポップなこびとをモチーフに絵本・広告・テキスタイルデザイン、国内外の個展など幅広いジャンルで活躍する、人気イラストレーター、画家の鬼頭祈による絵本。

3月26日 「おおーい! みんなあつまって くだされや、」

水曜日は『花見じゃ そうべえ』

花見じゃ そうべえ

虫歯だけでなくよい歯まで抜いてしまった 歯ぬき師のしかい。
綱渡りの最中に綱から落っこちてしまった 軽業師のそうべえ。
そうべえが手遅れだと誤診してしまった 医者のちくあん。

「みんな!! しゅぎょうを するのじゃ!
お山の雪もとけて、春の花が さきはじめておる」

修行が足りないできそこないの3人を連れて、山伏のふっかいが向かった先は……。

「そうべえ」シリーズ7作目。

読者の声より

「じごくのそうべえ」のシリーズは、読み聞かせでも大好評の作品で、いろいろ楽しく読みました。また新しいおはなしがでてる!と嬉しくなって手に取りました。
修行が足りない出来損ないの3人を連れ、山伏のふっかいは吉野の山へ。そこでもまたいつもの大騒動が起こります。
なんといってもお花見のシーンは美しく、また躍動感があり、心躍ります。
とても大らかな気持ちになれる作品でした。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子16歳、男の子14歳)

3月27日 「はるきたよ はるきたよ」今日はさくらの日!

木曜日は『さくらのふね』

さくらのふね

はるきたよ はるきたよ
ひらひらと春風に舞う花びらに、最初に気づいたのはテントウムシ。
うれしくなって、川面に浮かぶ桜のふねに乗り、山の仲間たちに春を知らせに行きます。

はるきたよ はるきたよ
その声に気づいたともだちのハチやチョウたちも、やっぱりうれしくなって。
同じく桜のふねに乗って、てんとうむしに続きます。
ニヤトコやカタクリの花々は、目を細めて虫たちの旅を見守ります。
いいたびに なりますようにーー。

やわらかな風、包み込むような優しい日差し。
虫、鳥、動物、草花、川や風までも、みんな、首を長くして春を待っていたのでしょう。うたい、飛び跳ね、はしゃぎます。時々「よりみつ」なんかもしたりして……!
生きものや自然にとって芽吹き花咲く季節を迎える喜びがどれほどのものか、のびやかに躍動する絵と言葉に感じ入ります。作者はきくちちきさん。紅葉の季節を鮮やかに描いた『もみじのてがみ』に続き、本作も春の自然の生を讃えたまぶしい一冊となりました。

ゆっくりと進んでいく桜のふね。虫たちの目の前に広がる麓の風景は、息をのむ美しさです。雄大な春の山の旅を、生きものたちと一緒に味わってくださいね。

(竹原雅子  絵本ナビライター)

読者の声より

春の絵本をさがしていた時、きれいな色あいの表紙にひかれて読んでみました。躍動感のある、いきものたちの絵から、春がきたよろこびが伝わってきます。ページをめくりながら、わくわくしました。本当に絵がきれい! どのページも見入ってしまいました。特に満開の桜のページは、一足先にお花見をしたような気持ちになりました。
(あんじゅじゅさん 50代・その他の方)

3月28日 今回ままこさんが作るのは、お花見のごちそう!

金曜日は『おはなみパーティー さくらさくさく』

おはなみパーティー さくらさくさく

ままこさんはお料理が大好き。桜まんかいの春の日、子どもたちと一緒にお花見のごちそうをつくります。行事にちなんだレシピを紹介。

読者の声より

同じ「おいしい行事えほん」シリーズのひなまつり、おつきみ、こいのぼりのバージョンがとても良かったので、新しい本が出てる!と嬉しくなりました。こちらのシリーズは、わかりやすいレシピとかわいらしいイラストで教えてくれるのがいいです。絵本の中で子供たちが料理していて一緒に真似して作りたくなると思うので、食育にもおすすめです。
もうすぐお花見シーズンなので、ぴったりでした。ぜひお花見パーティしたいです。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子16歳、男の子14歳)
 

3月29日 たくさんのごちそう、みんなで食べよう!

土曜日は『おべんともって おはなみに』

おべんともって おはなみに

今日はみんなでお花見に行く日。きつねのきっこはお弁当をつくり、いたちのちいとにいと一緒に、ふくろうのろくすけを誘いに出かけます。しかしろくすけは、お母さんが山菜採りに出かけ、留守番をしているうりぼうたちの子守りで大忙し。そこできっこは、うりぼうたちも連れてお花見に出かけることにしました。大きな桜の下に着いて、みんなで食べるお弁当の美味しそうなこと! お花見の季節に、ぜひお子さんとお楽しみください。

  

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=13141

読者の声より

きつねのきっこちゃんのシリーズは楽しいです。
これは、春のお話ですが、
さくらの花がいっぱいのお花見の絵が楽しいです。
きっこちゃんの作ったお弁当が、美味しそうで
しかもみんながたっぷり食べる分があり、
きっこちゃんはお花見道具もうりぼうも担いでたくましいです。
5ひきのわんぱくうりぼうたちに、きっこちゃんは
本当に上手に、接しているのに感心します。
桜の咲いているところは、白い木蓮や雪柳、お花見客に
屋台と、とてもにぎやか。
(capellaさん 60代・じいじ・ばあば)

3月30日 じゅうたん持って最高の居場所を探しに…

日曜日は『たろうのひっこし』

たろうのひっこし

1枚のじゅうたんが、自分の居場所に変身

たろうがお母さんに自分の部屋がほしいというと、お母さんは1枚の赤いじゅうたんをもってきて、「これを広げたところがたろうのお部屋よ」といいました。たろうが階段の下にじゅうたんを広げると、ネコのみーやは窓のある部屋がいいというので、出窓の下に引っ越しです。次はイヌのちろーも入れるように犬小屋の前へ引っ越し……と仲間をふやしながら次々引っ越して……。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=1117

読者の声より

このたろうシリーズは、「たろうのともだち」、「たろうのおでかけ」と読んできましたが、この「たろうのひっこし」が一番気に入りました。
お部屋が欲しいというたろうの希望に、赤いじゅうたんを与えてかなえてあげるお母さん、ナイスアイディアです。
そんなお母さんに文句も言わず、存分に楽しんでしまうたろうくん、なんて素直なんでしょう!
お友達の要望を取り入れながら、最後にはとても素敵な場所で楽しそうなお茶会会場となるたろうのお部屋。
最初から最後まで気持ちよく、楽しいおはなしです。
いつ読んでも楽しいですが、やっぱり桜の季節に読みたいですね。
(オパーサンさん 30代・ママ 女の子4歳、女の子1歳)

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選書・文:秋山朋恵(絵本ナビ副編集長)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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