【今週の今日の一冊】さあ、待ち遠しい春はすぐそこに♪ 春の絵本、新刊特集!

3月17日~3月23日までの絵本「今日の一冊」をご紹介
少し暖かくなったと思ったら、またすぐに寒くなったりの繰り返し……。本当に春が待ち遠しいですね。でもきっと、もうすぐそこに春がやってきているはず! 植物や木が芽を出し、花を咲かせ、虫も動物たちも動き出す春。そんな美しい春の景色を想像しながら、春の絵本を開いてみませんか。今年も心浮き立つ、楽しくてきれいな春の絵本が登場しています。今週は、2025年に出たばかりの新刊を中心に春の絵本をご紹介します。
3月17日 ぽかぽかしてきて むずむずしてきて くすぐったくて
3月18日 春のしるし、公園でいくつ見つかるかな?
火曜日は『はるが きた! いいもの いくつ?』(2025年2月刊)
春のしるし、公園でいくつ見つかるかな? 少しずつ増えていく“春”を1から10まで数えていく絵本です。春を告げるツクシが「1」、花の周りを歩くテントウムシが「2」、卵を産むカエルが「3」、ひなたぼっこをするカナヘビが「4」、桜の林の上を飛ぶツバメが「5」、芽の出たドングリが「6」優雅に舞うチョウが「7」、忙しそうに飛び回るハチが「8」、池にメダカが「9」、カルガモのヒナが「10」!
読者レビューより
春の絵本をさがしていたので、読んでみました。公園で見つけられる春に目をうばわれました。細かく描かれた素敵な絵に、うきうきしてきます。数を数えていくので、数を覚え始めた子どもさんにちょうどよさそうです。
(あんじゅじゅさん 50代・その他の方)
3月19日 ねずみの畑にいちごがたくさんなりました。
3月20日 ちいさなちいさな大家族の幸せな春のいちにち
木曜日は『20ぴきのピクニック』(2025年3月刊)
ちいさな ちいさな 大家族が
みんなでお弁当を作って
公園で草花あそびをいっぱい楽しむ
幸せな春のいちにち
上は真っ赤なシャツの“トマトちゃん”から
下はよだれかけをかけた小さな“いちごちゃん”までの
ねずみの18匹きょうだいと、父ねずみ、母ねずみの
総勢20匹の大家族
「ピクニックってなあに?」
すえっこのいちごちゃんにとって
初めてのピクニックです
『20ぴきのおしょうがつ』『20ぴきのおいしいあき』に続く大人気保育絵本シリーズの市販化第3弾。
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3月21日 春の森で「チョットコイ」と鳴いたのは…
金曜日は『コンスケとはるのともだち』(2025年3月刊)
はるのもりで、きつねのコンスケはキッコちゃんと出会いました。コンスケは、キッコちゃんから鳥のことばを教えてもらって・・・。
うれしい春の1日を描いたおはなし。
3月22日 ワンピースに春の気分をぎゅっとつめこんで
土曜日は『はるのワンピースをつくりに』
春かぜにさそわれて、さきちゃんは森のちいさな仕立て屋さんに向かいます。とっておきの春のワンピースをつくるのです。さきちゃんの春のきぶんをぎゅっとつめこんだら、どんなワンピースができあがるでしょう。
読者レビューより
春がきたから、春のワンピースをつくりに仕立て屋さんへ行くさきちゃん。
春の花ってどんな花?春に会いたい動物は?ポケットに入れたいものは?と、さきちゃんのイメージにあうように完全オーダーメードのワンピースを作ってくれる仕立て屋さん。素敵すぎます。
かわいいボタンやかわいいワンピースに、最近おしゃれに目覚めた娘はワクワクしながら聞いていました。
(みっとーさん 30代・ママ 男の子7歳、女の子5歳)
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3月23日 春のはじまりに読みたい詩の絵本
日曜日は『あかるいほうへ あかるいほうへ』
「あかるいほうへ あかるいほうへ。」
くり返し何度も。声に出して読んでいるうちに、目線もあがり、気持ちも明るくなってくるのです。
「こんなにも、子どもの心を言葉に言い表せる大人の女性はいないだろうなと思います。」
そう語るのは、巻末でナビゲーターとして詩の魅力を語る女優上戸彩さん。「おやこでよもう!金子 みすゞ」は、小さな子どもたちから大人まで、ともに楽しめ金子みすゞの詩を10編、それぞれに画家が絵をつけた絵本シリーズです。本作では、みすゞファンを公言する人気絵本作家きくちちきさん。表題作の他、「私と小鳥と鈴と」「おさかな」などの詩の世界を柔らかなタッチで描きだします。
言葉のひびきを耳で楽しみ、絵を見て想像し、監修者の解説でその意味を味わって。そうやって絵本として何度も触れているうちに、金子みすゞの詩がいかに親しみやすく身近なものなのか、親子で体験できるのかもしれませんね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
読者レビューより
少し小さめサイズのかわいらしい絵本です。
「あかるいほうへ」や「わたしとことりとすずと」など、金子みすずさんの詩と、きくちちきさんの大胆でカラフルなイラストがコラボレーション。
きくちちきさんのイラストの明るい雰囲気が、詩とぴったり合っていて楽しめました。気持ちが軽やかになる絵本です。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子18歳、女の子15歳、男の子12歳)
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