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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の1冊】サンタクロースのことをもっと知りたい子どもたちへ

12月9日~12月15日までの絵本「今日の1冊」をご紹介

1年のうちでも一番忙しいと言われる12月。毎日が飛ぶように過ぎていく……と実感されている方も多くいらっしゃるでしょうか。クリスマスに活躍されるあの方も、きっと今ごろは大忙し? なんといっても世界中の子どもたちのプレゼントを用意するのですから、それはもう大変ですよね。

「サンタクロースっていったいどんな生活をしているの?」
「どうやってプレゼントを準備しているの?」
「12月以外の月は何をしているの?」
「いい子にしていないとプレゼントをもらえないってほんと?」 

 

今週は、そんな子どもたちのサンタクロースへの質問に答えてくれる絵本をたっぷりご紹介します。

12月9日 「やれやれ、またクリスマスか!」

月曜日は『さむがりやのサンタ』

さむがりやのサンタ

みどころ

コミックのようなコマ割りで表現した、サンタクロースのおじいさんの一年で一番忙しい一日の物語。朝起きてから、夜ベッドに潜りこむまでの行動ぶりが楽しいイラストで描かれます。
 文字は吹き出しに台詞としてほんの少し登場するのみ。部屋の中、町の様子など、細かく描写された背景のイラストにさまざまな発見があります。また、おじいさんの持ち物、食べ物、口調、表情、しぐさから、その人柄が愉快に浮かび上がり、こんなサンタさんがいたのか……と思わず笑いがこぼれてしまうでしょう。目をよく凝らして、寒がりサンタの一日を味わってください。

12月10日 かこさとしさんが描いた、ただひとつのクリスマス絵本

火曜日は『サン・サン・サンタ ひみつきち』

サン・サン・サンタ ひみつきち

みどころ

かこさとしさんが遺した、ただひとつのクリスマス絵本が、可愛らしい真っ赤な新装丁で復刊です!

「ちきゅうの いちばんきたの はてを ほっきょくと いいます。
ほっきょくのまわりは、いちねんじゅう とてもさむくて、ゆきとこおりに おおわれています」
このように数々の名作科学絵本を描いてきたかこさんらしい、北極の解説からはじまりますが……。
続いて「その こおりのしたに、だれもしらない おおきな こうじょうが ありました」と、あっという間に、秘密の匂いのする、不思議なおはなしに入っていきます。

実は、北極には、白いコンテナに詰められて、世界中のいろいろなところからゴミやがらくた……例えば割れたコップ、壊れた机、穴のあいた靴やつぶれたお鍋などが送られてくること。
白いコンテナは北極では目立たないため、おそらく偵察衛星にも見つからないのだろうということ。
説明がいかにも具体的で「ありそう」で、ちょっとドキドキしてきます。

雪と氷の下の“秘密の工場”、そして“秘密のロケット基地”で、誰にも知られずにこっそりと、いったい何が行われているのか。
タイトルどおり、クリスマスにプレゼントを届けてくれる、あの“サンタさん”と関係ありそうなものですが……!?

とにかく、おはなしも絵もとってもチャーミング!
がらくたの品々はもちろん、誕生したおもちゃの数々に存在感があるのです。

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12月11日 サンタクロースの極秘情報、教えます

水曜日は『だれも知らないサンタの秘密』

だれも知らないサンタの秘密

みどころ

クリスマスにはサンタさんが来て、欲しかったプレゼントを置いていってくれて・・・。とってもうれしい事なんだけど、考えれば考える程謎は増えるばかり。例えば・・・。 どうやってみんなの欲しいものを知るのか。 いい子にしないとプレゼントをもらえないって言うけど、いい子かどうかどうして解るの? 世界中の子供達のプレゼント、どこにしまっておくの? どうやってえんとつから入るの?などなどなど。次々に生まれるギモンに細かく具体的に図解入りでみごとに全部解説してくれるのがこの絵本!驚く内容ばかりです。え、CIAって何?工場って?えぇー!!サンタさんの体ってそんな風になってるのぉ・・・。どうやらクリスマスっていうのは、相当な大事業の様ですよ。 そして、子供達の手強い質問攻め(細かいよね~。)に悩まされていた大人の皆様。この絵本はそんな皆様にもありがたいプレゼントになりますね。

12月12日 いたずらっこにはプレゼントが届かないぞ

木曜日は『サンタさんのいたずらっこリスト』

サンタさんのいたずらっこリスト

出版社からの内容紹介

いたずらっこにはプレゼントが届かないぞ。

さあ大変!サンタさんのいたずらっこリストに名前がのっている子ども達には、クリスマスプレゼントが届かないんだって。なんとかいたずらっこリストから名前をはずしてもらおうと大奮闘。楽しいクリスマス絵本です。

子どもたちにとって、クリスマスの一番の関心事は、どんなクリスマスプレゼントがとどくかということです。ところが、サンタさんの“閻魔(えんま)帳”ならぬ“いたずらっこリスト”に名前がのっている子どもたちには、クリスマスプレゼントがとどかないんだそうです。さあ大変! なんとかしていたずらっこリストから名前をはずしてもらおうと、いたずらっこたちは大奮闘します。どうしたら、プレゼントがもらえるか、子どもたちも一緒に考えながら、楽しく読み進めます。誰もが心待ちにするクリスマスプレゼントがテーマの新しいタイプのクリスマス絵本です。  読み聞かせなら3歳ごろから、1人読みなら小学生中学年まで楽しめる1冊です。

12月13日 クリスマスはサンタさんにも特別な日!

金曜日は『100にんのサンタクロース』

100にんのサンタクロース

みどころ

ここは100にんのサンタクロースがすむ街。100にん色々なサンタクロースがいるのです。
サンタクロースたちは、1年間かけて特別な日「クリスマス」にむけて準備している・・・なんて知っていました?
プレゼントを配るおうちの地図をつくったり、クリスマスツリーや野菜や果物を育てたり、素敵な星空をつくる練習をしたり。
それはもう、100にんみんなが大忙しなのです。
なかでも1番大変なのは、プレゼントの準備!おもちゃを運んだり、包んでリボンをつけたり。
そして、とうとうクリスマスの日がやってきて・・・。
みんながとっても楽しみにしているクリスマス。でも実は、こんなに大変な仕事が待っているサンタクロースたちにとっても同じなのです。
なぜかって?
それはね。プレゼントを配り終わった後の、サンタクロースたちだけの楽しみがあるからです!

子どもたちが大好きなサンタクロースの絵本。
しかも個性豊かで愛嬌たっぷりなサンタさんが100にんも登場するなんて、みんな大喜びしちゃいますよね。

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12月14日 フィンランドの人気作家が描くサンタと小人の一年間

土曜日は『サンタクロースと小人たち』

サンタクロースと小人たち

出版社からの内容紹介

北欧の村で、大勢の小人たちと一緒に生活し、プレゼント作りに励むサンタの一年間を楽しく描写。

12月15日 サンタが乗ったソリを走らせてみよう♪

日曜日は『クリスマスイブのサンタさんプルバックでゴー!』

クリスマスイブのサンタさん プルバックでゴー!

みどころ

絵本の上をそりが走る!?
「プルバックでゴー!」シリーズ第三弾は、大忙しのサンタクロース!

クリスマスイブ、プレゼントの準備に大忙しのサンタさん。
そりいっぱいプレゼントを積んだら、こびとに見送られて、さぁ出発です!
プレゼントを配りながら、サンタさんのそりは、賑やかな町の空、山のふもとの家々の上をとびまわり、
最後は星空へ向かって、おうちに帰っていきます。

絵本には、2~3回後ろに引いて、ネジを巻くと走る「サンタさんが乗ったソリ」が付いていて、
開いたページは、それぞれの違う場面のコースになっています。
サンタさんのそりは、「ジーーッ」と音をたてながら、くるくる忙しくプレゼントを配ります。
コースになっている絵本のページには、ミニクイズもついていて、お子さんと一緒になって、何回でも遊べちゃいます。
絵がとってもカラフルでキュート。小さく描かれたこびとや子どもの服が一人ひとり違ったり、
クリスマスのデコレーションが素敵な家の細部まで描かれているので、何度、ページを開いても
新しい発見があります。丁寧な雪景色の描写は、一瞬でクリスマスのシーンに引き込まれますよ!

クリスマスのギフトにもおすすめな1冊です。

いかがでしたか。

今回ご紹介した絵本があれば、子どもたちからのサンタクロースの質問にも困らず答えられそうですよね。親子のお気に入りを見つけてみて下さいね。

 

(秋山朋恵 絵本ナビ)

 

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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