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「絵本ナビえいご」アドバイザー・正頭英和先生インタビュー

英語好きな子に育てたい! 親が知っておきたい4つのポイント

VIP会員なら英語の絵本を約1,000冊読めるアプリ「絵本ナビえいご」。

この連載では、「絵本ナビえいご」のアドバイザーであり、「教育界のノーベル賞」トップ10入りを果たした正頭英和(しょうとう・ひでかず)先生に、スマホ/タブレットを使った勉強法やAI時代の英語学習についてお話をうかがっています。

今回が最後となる連載4回目。テーマは「英語の絵本を楽しむとき、親が知っておきたいこと」です。子どもと一緒に英語の絵本を楽しむときの参考にしてくださいね!

【1】子どもに「あいまいさ耐性」を付けさせよう

英語学習における重要な力のひとつに「あいまいさ耐性」があります。

文字通り、あいまいなことに耐えられる力ということ。これが備わっていると完璧に英語が聞き取れなくても、「この単語とこの単語がはっきり聞こえて、つなぎ合わせるとこんな意味だな」みたいに、おおまかな意味がわかるようになります。間の聞こえなかった単語を推測で埋めていく力というのは、英語学習において非常に重要なスキルなんですよ。

 

例えば、学校でバスケットボールを持っている人に声を掛けられたとします。playとbasketballだけが聞き取れれば、「アイツ、ボールを持っているし、バスケしたいのかな?」と推測して、OK, Let’s go! みたいなことが返せますよね。ところが、あいまいさに耐える力がないと、ひとつ知らない単語が出るとずっと頭にひっかかってしまい、それ以降の英語が何も聞き取れなくなります。それでは、子どもたちの学びのモチベーションは確実に下がってしまいます。

画像はイメージです

英語の絵本を親子で読むときは、極力子どもたちには知らない単語を推測させたり、飛ばして読んだりして、あいまいさ耐性をつけさせましょう。くれぐれも親が先回りして、逐一訳を付けてしまったりしないように。

 

親子のコミュニケーションで重要なのは、「この単語の意味は?」や「この文章を訳してごらん」などではなくて、「この物語なんて書いてあったの?」「どこがおもしろかった?」などの要約感想だけ

絵本なら単語の意味がわからなくても絵が補ってくれますし、すべてをキッチリ理解できていなくても、「わからないけどだいたいこんな内容だよ」「ここがおもしろかったよ」みたいなことを言えたら、それでもう十分です。

【2】子ども主体で、絵本の世界を楽しもう

絵本を使った英語学習において、一番大事なのは子どもたちが中身を楽しんでいるかどうかなんですね。

物語を楽しんでいたら、その世界を邪魔しないことが非常に重要です。 逆にいえば、子どもが「つまらない」と言ったら、もうその英語の絵本を読むのをやめたらいいんです。

紙の英語の絵本は高価なので、せっかく買い与えたものをポイッと投げ出されたりすると、親としては「高かったんだからがんばって読んでよ!」などと言いたくもなりますけど、英語の絵本が1000冊以上読める「絵本ナビえいご」だったら、1、2冊くらい途中でやめてもそれほどイタくないはずです。

写真はイメージです

1か月、2か月、もしくは半年ぐらいしたら、もう一回お気に入りの絵本を読みたくなるときが来るかもしれません。その点、「絵本ナビえいご」は過去に読んだ絵本の履歴が残るので、長期的に楽しめることも非常にメリットが大きいですね。

 

絵本を選ぶとき、親としては「子どものレベルを考慮して選ばなきゃ!」と思いがちですけれども、ここも本当に子ども主導でOK。

子どもの読みたい本を気の向くまま与えていくのが最もよい、と英語絵本にも共通して言えるのかなと思います。子どもの「それを読みたい!」という意志(プロセス)を一番大事にしたいですね。

【3】英語学習は長期戦! 興味のあるものをたくさん読もう

写真はイメージです

前にもお伝えしたとおり、英語を話せるようになるには2500時間以上かかります。

そのため、親が「英語学習を頑張ってもらいたいな」と子どもに願った瞬間から、長期戦を覚悟しなければなりません。早々に燃え尽きてしまわないために、おもしろいものをたくさん読んで、ゆるく長く学習していくことが非常に重要だと思います。

 

繰り返しになりますが、英語の絵本選びは子どもの「読みたい!」と思う好奇心が第一です。例えば、『ハリー・ポッター』の原書はとんでもなくレベルが高いんですが、本人が「『ハリー・ポッター』が好きだから読んでみたい!」って言うなら読ませてあげたらいいと思います。レベルに合うか合わないかよりも、読みたいか読みたくないか。この動機付けのほうが学習のモチベーションには大事なので。

 

とはいえ、なかにはどの本にも興味を示せない子もいるんですよね。そうなったときには、絵本のレベルを気にしてあげましょう。適切なレベルの本のほうがたぶん楽しく読めるので。

あくまで目安ですが、パッと本を開いて1ページにつき3個以上知らない英単語があると、その子にとってはおそらくハードルが高いと思われます。1~2個ならば、あいまいなまま読み進めましょう。

【4】与えっぱなしではなく、親子の時間を楽しもう

写真はイメージです

「絵本ナビえいご」に限った話ではありませんが、まず間違いなく、与えていれば勝手に英語が伸びるなんていう教材やアプリはありません。

大切にしてもらいたいのは、子どもたちが読んでいた本に関して「このお話のどこがおもしろかったの?」って聞いたり、小さな子だったら膝の上に乗せて絵本を読んだり、一緒に笑ったりすること。それはたぶん日頃、日本語の絵本の読み聞かせで皆さんが実践されていると思うので、特別なことじゃない気がします。

ちなみに僕は授業中、子どもたちに「この後どうなると思う?」っていう質問をよくします。子どもたちの想像力をかきたてるのにいいんじゃないかなと思っていて、人が一緒にいないとできない絵本の楽しみ方ではないでしょうか。

そうそう、タブレットやスマホを使った学習は姿勢が悪くなりやすいです。目が近くならないよう、正しい姿勢を心がけてくださいね。ゴロンと横になった姿勢で見ていると学習効果が薄く、エンターテインメントとして消費しているだけになってしまいますから、紙の本を読むときと同じように座って楽しみましょう!

正頭 英和(しょうとう・ひでかず)

2019年に、日本人の小学校教員として初めて「Global Teacher Prize(グローバル・ティーチャー賞)」トップ10に選出され、「世界の優秀な教員10人」で選出される。著書に『子どもの未来が変わる英語の教科書』(講談社)など多数。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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