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“耳で絵本を読む”ように楽しむポッドキャスト番組「五味太郎 絵本の時間」

ポッドキャスト番組【五味太郎 絵本の時間】#8『らくがき絵本五味太郎50%』/口先だけの人権

日本を代表する絵本作家の一人、五味太郎さん。1973 年に『みち』(福音館書店)でデビューしてから 50 年以上、これまで350 冊以上の絵本を手がけ、そのうち 100 点以上の作品が世界 30 カ国以上で翻訳出版されています。
いまも新しい作品を生み出し続ける五味太郎さんが、その創作の背景や絵本への思いに加え、普段の考えから本音の話まで本人の語りで届けるポッドキャスト番組「五味太郎 絵本の時間」がスタートしました。(放送は全9回を予定)

 

本記事では、2月6日(金)の第八回目配信で取り上げた絵本を紹介します。

番組内で紹介された絵本『らくがき絵本五味太郎50%』『じょうぶな頭とかしこい体になるために』

今回の配信で取り上げたのは、『らくがき絵本五味太郎50%』と『じょうぶな頭とかしこい体になるために』(ともにブロンズ新社)。ブロンズ新社の代表取締役で五味さんの担当編集者でもある若月眞知子さんも登場し、五味太郎さんと堀井美香さんの3人で絵本について語られました。

 

『らくがき絵本五味太郎50%』といえば、まず驚くのは本の分厚さ。企画段階で、「子どもが毎日描いてもまだ(ぺージが)余る厚さに絶対したかった」という若月さんの思いがあり、なんと総数368ページあるのだそう!
若月さんは企画を実現するために、一年がかりで費用の計算や束見本(※)を制作。「いよいよできそう」というタイミングで五味さんを訪れたのだそうです。束見本を見た五味さんは「俺はこういうの簡単だよね」と思い、すぐに引き受けたのだとか。

タイトルの「五味太郎50%」の由来に繋がる制作エピソードもとてもユニークで、世界中でこの作品が愛されているのは、こうした五味さんの軽やかさや遊び心が読者に伝わっているからなんだろうなと思いました。

 

『じょうぶな頭とかしこい体になるために』は、子どもが持つ疑問や悩みに五味さんが答える読み物です。全50項目にわたる回答は、五味さんらしさもありながら、時にはしっかり調べたうえでの内容になっています。
「人権みたいなことを本気にしていないよね、この世の中は」という五味さんの言葉も印象的で、自分自身の“じょうぶな頭”と“かしこい体”を意識しながら、大人になった今こそじっくりと読みたくなりました。 

 

ほかにも作品が翻訳される時のエピソード等、ファンには興味津々の話題が五味さんと若月さん、聞き手・堀井美香さんとの軽快な会話でどんどん繰り広げられます。
五味さんの頭の中を覗かせてもらっているような約30分を、どうぞじっくりお楽しみください。

 

(※)束見本(つかみほん)…印刷・製本をする前に、実際の紙を使用し、同じ仕様で作成した無地の本

『らくがき絵本五味太郎50%』

らくがき絵本五味太郎50%

「らくがきこそが絵のはじまり」と五味太郎が、らくがきワールドへと読者をいざなうかきこみ式絵本。ぬり絵、ことば遊び、めいろ、お面......。たっぷり368ページ、始めたらやめられないおもしろさ! 世界中の子どもたちが楽しんでいる、らくがき絵本の第1弾。

『じょうぶな頭とかしこい体になるために』

じょうぶな頭とかしこい体になるために

学校には行かなくちゃいけないの?
大人になんかなりたくない……
子どもの疑問、悩み、希望などから、とりあげた50項目。
けっこうきつい問題もこなせる 「じょうぶな頭」と
好きは好き、嫌いは嫌いとわかる 「かしこい体」を身につけましょう。

配信は以下【「五味太郎 絵本の時間」を視聴する】より視聴可能です。ぜひ五味太郎さんの生の声で、改めて絵本を味わってみてくださいね。

ポッドキャスト番組「五味太郎 絵本の時間」について

本企画は、五味太郎さんの作品を刊行する複数の出版社(福音館書店、偕成社、岩崎書店、絵本館、ブロンズ新社、文化出版局)の協力により制作されています。
デビューから半世紀以上、今なお第一線で活躍している五味太郎さんの魅力を絵本ファンのみならず多くの方に知ってほしいとの思いで、出版社の垣根を越えて実現しました。
番組では、それぞれの出版社が刊行する代表作を通して、五味太郎という作家の多面的な魅力を紹介し、聴き手が “耳で絵本を読む” ように楽しめる番組を目指しています。

  • 番組名:五味太郎 絵本の時間
  • パーソナリティ:五味太郎(絵本作家)/堀井美香(フリーアナウンサー)
  • 配信開始日:2025年12月12日(金)10:00スタート ※毎週金曜日10:00頃~ 配信
  • 配信プラットフォーム:Spotify/Apple Podcasts/Amazon Music/YouTube Music ほか
  • 配信回数:全9回(予定)
  • 企画:福音館書店、偕成社、岩崎書店、絵本館、ブロンズ新社、文化出版局
  • 制作:TBSラジオ
  • 協力:絵本ナビ

五味太郎(ごみたろう)さんプロフィール

1945 年生まれ。工業デザイナーを経て絵本の世界へ。著作は 350 冊を超える。サンケイ児童出版文化賞、ボローニャ国際絵本原画展などで数多くの賞を受賞。絵本に『きんぎょが にげた』『ひよこは にげます』『みち』『みんなうんち』(以上、福音館書店)『かくしたのだあれ』『たべたの だあれ』(ともに文化出版局)『さる・るるる』(絵本館)「ことわざ絵本」シリーズ(岩崎書店)『まどから おくりもの』「言葉図鑑」シリーズ(ともに偕成社)「らくがき絵本」シリーズ(ブロンズ新社)など多数。絵本論『絵本をよんでみる』(平凡社)、絵本の仕事をまとめた『五味太郎 絵本図録』(青幻舎)がある。海外翻訳も多数。2025 年『ぼくは ふね』(福音館書店)で第 30回日本絵本賞大賞を受賞。

展覧会「五味太郎 絵本出版年代記展 ~ON THE TABLE」が開催中!

絵本作家・五味太郎がデビュー以来描き続けた、総タイトル372作に海外30カ国以上で出版された翻訳本を加え、五味太郎の絵本の全貌を展示する展覧会「五味太郎 絵本出版年代記展 ~ON THE TABLE」が、2025年12月12日より東京都渋谷区のLURF GALLERYで開催されます。1階カフェでは、タブロー(絵画)やシルクスクリーンなどの作品もご覧いただけます。

  • 会期:2025年12月12日(金)〜2026年2月15日(日)11:00〜19:00(12月30日〜2026年1月6日は休館)
    ※会期が延長しました(旧会期:2月2日(月)まで )
  • 入館バッジ(期間中有効)1500円 ※未就学児は無料
  • 場所:LURF GALLERY 東京都渋谷区猿楽町28-13

会期中のギャラリートークについて

『五味太郎絵本出版年代記展 ON THE TABLE』では、全著作372タイトル+海外翻訳本を並べ、「本」を作る楽しさ、「出版」という世界の広がりを展示する、絵本作家・五味太郎。
あらためて自身の作業を振り返りつつ、本の魅力について、スペシャルゲストをお招きして語り合うギャラリートークが開催されます。

 

ギャラリートークは全6回。会場ではもちろん、オンライン配信での参加も可能です。ポッドキャスト番組と合わせて、五味太郎さんの魅力をぜひ味わってみてくださいね。

次回・第九回目のポッドキャスト配信は2月13日(金)を予定しています。お楽しみに!

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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