【子どもと作るレシピ】切って干すだけ!切干大根を作ろう
今回は、切って干すだけでカルシウムが5倍アップ!積極的に取り入れたい保存食として、
旬の野菜『だいこん』を丸々1本使った切干大根の作り方をご紹介します。
旬の野菜『だいこん』を丸々1本使った切干大根
切干大根はスーパーなどで簡単に手に入りますが、
手づくりをすることのいいところは、好きな大きさや長さに切ることが出来ます。
市販のものは、子どもが食べやすいように短く切ることもあるかと思いますが、その手間を省くことが出来ますね。
また、「あんなにあった大根がこんなに小さくなるの?!」という驚きや、「昔の人はこうやってもったいないようにしていたんだね」と知恵、使い切れなかったときに無駄にしない心などをたくさんの気づきや発見をお子さんと楽しんでみてはいかがでしょうか。
小さなお子さんでも、一緒に楽しむことができるポイントがたくさんありますので、毎日の子育てのきっかけになったら嬉しいです。
干すといいことがたくさん!実はすごいパワーの持ち主
昔の人の保存の知恵である『切干大根』。 天日干しをすることにより、水分が抜けてうま味が凝縮し甘みがアップします。
さらに、子どもの成長に必要なカルシウムが5.4倍、鉄が3.9倍、食物繊維量が4.1倍と栄養価がぐーんと高くなります。
また、食感もよくなり、噛む習慣をつけることにも繋がりますので積極的に摂りたい食材です。
【レシピ】切干大根
材料
〇青首大根・・・1本
作り方
- 大根をキレイに洗う。
- ピーラーで皮をむく。
- 輪切りにする。
- 5㎜幅に千切りをする。
- ザルに乗せて天日干しにする。※昼間は外に、夜や雨の日は室内(エアコンのついている場所ですとより早く仕上がります)で干してくださいね。
- 乾くまで干し続ける。
お天気のいい日だと3日ほどで出来上がります。
お手伝いポイント
ポイント① 大根をキレイに洗おう!
お料理の始めは食材を洗うことから。
キレイに土や汚れを落とすことで食材への愛情が芽生えます。さらに食材の形や重さの感覚も養うことができます。「美味しくできるようにぴかぴかに洗おうね!」「どんな手触りかな?つるつる?ざらざら?」「ひげが生えているね~」「葉っぱに近い部分が青くなっているね」などと会話をしながら洗うと、より一層楽しくできます。
ポイント② ピーラーを使ってみよう!
刃がついているため、「ここを持ってやろうね。刃は触ったらあぶないよ」と教えた上で、小学生でしたら1人でやってみたい!という気持ちを見守り、小さい子でしたらお家の人が上から支えてあげてくださいね。
ポイント③ 役割分担で仲良くつくろう!
ママは輪切りにする担当、小学生は千切り担当、小さい子はザルに移す担当、と子どもの年齢に合わせて出来ることを分けるとよりやりやすいです。担当制にすることで、さらにやる気アップや自信につながります。
おわりに
シャキシャキした姿から、少しずつしなしなになり、最後にはカラッカラに乾いていく様子を目で見て一緒に観察し、保存食の良さや食べ物を無駄にしない気持ちなどを伝えるチャンスです。小学生は、干す前と後に量りで計量するとどのくらい減ったのかがわかりますので自由研究などにも役に立ちそうですね。(今回はやや小さめの大根767g→42gでした)
市販のものでも栄養価は変わりませんが、自分が作ったという経験が食への興味とつながります。
冬は切干大根をつくるのに適しています。たくさん出回る季節だからということだけではなく、気候条件がそろいやすい季節でもあります。
切干大根は、『切干大根煮』だけでなく、『サラダ』にしても美味しいです。
ポン酢やマヨネーズ、ツナやごまなどを入れると子どもでも食べやすくなり、ポリポリ食感を楽しむことが出来ます。味付けの目安は「ポン酢:マヨネーズ=1:1」です。
少し食べにくそうな子どもの場合は、茹でてから使うと柔らかくなり、食べやすくなります。
我が家では生の大根を料理しても食が進まないことが多いのですが、切干大根を使うとぽりぽり食感が変わっておもしろいのか、味が染みやすくて食べやすいのか、たくさん食べてくれます。「おかわり!」と言って、子どもがぺろりと食べてくれる食事の時間は親としても嬉しい時間です。
大根を買って使い切れないときにもおすすめですので、お子さんと一緒に楽しんで作ってみてくださいね。きっといつもの切干大根が特別なものになるはずです。
<参考文献>
・八訂 食品成分表 2021,女子栄養大学出版部,2021
・調理のためのベーシックデータ 第6版,女子栄養大学出版部,2022
・食材クッキング事典,学習研究社,1989.
・たべもの・食育図鑑,群羊社,2009.
今回教えてくれたのは…
半田 麻早与(はんだ まさよ)さん
マキッズ食育トレーナー / 栄養士 / スポーツキッズ食育トレーナー/ 米粉プロフェッショナルトレーナー
元保育園栄養士、2児の母。 子育てや保育園で勤務している中で、食育の大切さや楽しさを子どもたちにもっともっと伝えたいという想いからキッズ食育トレーナーを取得。 現在、こどもとおとなの食育教室ICHIGO-ICHIEを主宰、 『青空キッチン東村山多摩湖スクール』を開講。 東京都東村山市を中心に、日本の伝統行事を大切にする親子向けの『季節をたのしむ日本のごはん』や旬の食べ物を使ったイベント、おとな向けに『かんたん、おいしい米粉レッスン』などを開催しています。
1.幼児~小学生が料理を体験できる人気レシピ約81点を掲載!
2.料理の技術だけでなく、好き嫌いの解消のほか、箸使いや栄養バランス、季節の行事など、幅広い食の知恵が身につく。
3.レシピは読みがな付き。料理に慣れてきた子どもが自主的にチャレンジできる。
オープンサンド、チャーハン、揚げ出汁豆腐、お雑煮、ちらし寿司、唐揚げ、パエリア、酢豚、にんじんのポタージュ、おにぎらず、スイートポテト、ごま団子、オレンジジャム…
期待の食育レシピブック第2弾。子どもだって、「楽しく・おいしく・安全に」ここまでできる!!
3歳から小学校6年生までが対象の食育スクール「青空キッチン」。実際に料理を体験することで、子どもたちの自立心や協調性、想像力を養い、学習意欲を高めることができます。さらに、好き嫌いが減るという、うれしい効果も。
この本では、青空キッチンのレシピ82品をわかりやすく紹介しています。子どもにお願いできる作業を色分けして示しているので、3歳の子でもムリなく安心して料理に挑戦できます。さらに、「食育のポイント」や、興味をうながす言葉がけの例も載せているので、ご自宅にいながら青空キッチンのレッスンをおこなえますよ。
食は、人間を健康にし、生活を豊かにするうえで欠かせない要素。好奇心旺盛な子ども時代に料理を学べば、一生を通じての宝物になります。
お料理レッスンで楽しい親子の時間を過ごしましょう!
子どものための食育スクール「青空キッチン」生徒さん募集中です!
青空キッチンとは?
料理(調理)と教育の融合。
「さまざまな食材・料理に触れる」「素材から調理する」「自分でやってみる」「お友達と協力する」「新しい知識や発見」料理を通じて、五感を育てます。
考える力表現力、社会性をはぐくみ、子ども達の潜在能力を引き出すお手伝いをします。
「青空キッチン」のカリキュラムは料理をイベント的に体験するのではなく、日常の一コマとして、また、体作りや将来作りのすべての土台を築くための多面的な取り組みをしています。
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http://aozora-kitchen.com/school/
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