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『ねないこだれだ』誕生50周年記念 せなけいこ展 9月21日から11月10日まで刈谷市美術館で開催!

せなけいこ作・絵『ねないこだれだ』(1969年、福音館書店刊)原画

おばけが登場する絵本『ねないこだれだ』や『いやだいやだ』の作者として有名な絵本作家 せなけいこさんの絵本原画展が開催されます。せなさんは1969年、子育てに奔走する中、37歳で絵本作家としてデビューしました。以来、おばけや妖怪、うさぎなどをモチーフに、貼り絵の手法を用いて生み出したシンプルながらも独創的な絵本は、世代を越え、多くの親子に読み継がれるロングセラーとなっています。


本展では、代表作のひとつ『ねないこだれだ』の誕生50周年を記念し、貴重な資料など約300点が展示されます。これまであまり知られていなかった、絵本作家デビュー前の幻燈や紙芝居の仕事も紹介し、作家せなけいこの創作の全貌をひもときます。
会場には、絵本コーナーや楽しい仕掛けもご用意し、小さなお子さんも楽しんでいただける展覧会になっています。親子でお出かけになってはいかがでしょうか。

プロフィール

せな けいこ

東京生まれ。武井武雄氏に師事。1970年、「いやだいやだの絵本」でサンケイ児童文学賞受賞。児童出版美術家連盟会員。「あーん あんの絵本<全4冊>」(福音館書店)、「おおきくなりたい<全4冊>」(偕成社)、「ばけものつかい」(童心社)、「おばけのてんぷら」(ポプラ社)などの作品がある。ほかに紙芝居、装丁、さしえなど幅広い分野で活躍中。

『ねないこだれだ』をはじめ、だれもが知っている絵本原画が一堂に展示されます!

『ねないこだれだ』をはじめとする、せなさんの絵本作家デビュー作『いやだいやだの絵本』シリーズ4作(1969年)物語の全ページ分展示されます。せなさんが手作りした貴重なダミー本も初公開されます。


展示される原画とその絵本の内容をご紹介します。

せなけいこさんの傑作!子どもたちに大人気の絵本。

せなけいこ作・絵『ねないこだれだ』(1969年、福音館書店刊)原画

絵本『ねないこだれだ』

ねないこ だれだ

みどころ

時計が9時を指して鳴ります。ボン、ボン、ボン…。
「こんな じかんに おきてるのは だれだ?」
ふくろうにみみずく、どらねこ、それともどろぼう?
いえ、いえ、夜中に起きているのは……おばけ!
おばけの時間です。

あれあれ、こんな時間に起きている女の子がいましたよ。
夜中はおばけの時間のはず、いったいどうなっちゃうのでしょう?

ママやパパの子どもの頃からずっと読まれ続けている、せなけいこさんの描く「おばけ絵本」の最高傑作『ねないこだれだ』。大人になってから改めて読んでみると、意外な怖さに驚きます。だって、最後に女の子が連れていかれたのは…!? そのインパクトは強烈です。ずっと記憶に残っている、という方も多いことでしょう。

でも、記憶に残っているのは「怖い」だけではありません。なんといっても主人公となる「おばけ」です。いや、子どもたちにとってはこの「おばけ」会いたさに、繰り返し読んでもらっていたりするのです。一度見たら目が離せなくなる魅力。
「怖いけど、好き」
この感情こそ、絵本が永遠に愛され続けている最大のポイントなのかもしれません。

さあ、ドキドキのおやすみ時間。
今晩もパパやママと一緒に過ごしてから、すぐに目を瞑って寝ましょうね。
じゃないと、君もおばけのせかいに……!?

何でもすぐに「いやだ いやだ」のルルちゃん

せなけいこ作・絵『いやだいやだ』(1969年、福音館書店刊)原画

絵本「いやだ いやだ」

いやだいやだ

ルルちゃんはなんにでもすぐに「いやだいやだ」といいます。あんまり「いやだいやだ」と言っていたら……。お母さんも「いやだ」といって抱っこしてくれなくなりました。おやつもお日さまも、保育園にはいていく靴も、大事なくまのぬいぐるみも、みんなが「いやだ」といいだします。みんなに「いやだ」といわれて、ルルちゃんは泣きべそをかいてしまいます。いやいや期の子どもといっしょに読みたいユーモラスな絵本です。

くいいんぼうで楽天的、小さなことなんて気にしない主人公のうさこ

せなけいこ作・絵『おばけのてんぷら』(1976年、ポプラ社刊)原画

絵本『おばけのてんぷら』

おばけのてんぷら

○あらすじ
うさこは山で、こねこくんがおべんとうを食べているのにであいました。おかずは、おいしそうなてんぷら。うさこはさっそく、自分でもつくってみることにしました。
「ああおいしい。てんぷらってだーいすき。」
うさこがごきげんでてんぷらをあげていると、においにさそわれて、山のおばけがそっとやってきました。

○編集部より
作者独特の貼り絵の手法で描かれています。主人公のうさこは白い紙をちぎってりんかくをだしてあり、紙の持つやわらかい手触りと温かさが画面から伝わってくる楽しい絵本です。
うさこのモデルは、まだ小さかった長男の龍之介くん。
のんびりした楽天的な性格は、うさこそのままとか。人気のロングセラー絵本となったのも、そんなお子さんとの日常から生まれた作品だからなのでしょう。

せなけいこ展概要

  • 会期:2019年9月21日(土)〜11月10日(日)
    ※休館日:月曜日(9月23日、10月14日、11月4日は開館)、9月24日,10月15日,11月5日
  • 開館時間:9:00〜17:00 
  • 会場 :刈谷市美術館
  • 住所: 愛知県刈谷市住吉町4-5 〒448-0852
  • 観覧料:一般900(700)円、学生700(500)円、中学生以下無料

*()内は20名以上の団体料金(前売りは9月20日まで)
*身体障害者、精神障害者保健福祉、療育の各手帳所持者及び付き添いの方(1名)は入場無料。
*前売り券は刈谷市美術館、刈谷駅前観光案内所、刈谷市総合文化センター、高浜市やきものの里かわら美術館、チケットぴあでお求めになれます。

関連イベント

  • 学芸員によるギャラリー・トーク
  • ワークショップ「切り絵でオバケをつくろう!」
  • えほんのじかん
  • 読絵(どくえ)ん会「せなけいこ 寄席」
  • 体育の日は親子無料デー
  • 絵本セミナー「せなけいこの絵本を語る」
  • ナイト☆ミュージアム
  • 九雀が落語る、せなけいこの絵本

絵本ナビでは、「せなけいこさん絵本作家デビュー50周年おめでとう!記念連載」を掲載しています。

ぜひ、チェックしてくださいね。

せなけいこ展はグッズも大人気

せなけいこさん グッズも要チェックです♪

せなけいこ マスキングテープ おばけ

「いやだいやだのえほん」シリーズがマスキングテープになりました。
「せなけいこ マスキングテープ おばけ」は、絵本『ねないこだれだ』のおばけが描かれたマスキングテープ。少し太めの25㎜幅だから、大好きな絵本の絵がしっかり見えるのもうれしいポイントです。封筒に貼ったり、小包や小物をかわいくデコレーションしたり、何かと便利に使うことができます。
クリスマスプレゼントだったり、ちょっとしたお礼だったり、たくさんの方にプレゼントするときのおまとめ買いにもおすすめの商品です。

【サイズ】25mm×7m
 

「いやだいやだのえほん」シリーズがマスキングテープになりました。
「せなけいこ マスキングテープ おばけ」は、絵本『ねないこだれだ』のおばけが描かれたマスキングテープ。少し太めの25㎜幅だから、大好きな絵本の絵がしっかり見えるのもうれしいポイントです。封筒に貼ったり、小包や小物をかわいくデコレーションしたり、何かと便利に使うことができます。
クリスマスプレゼントだったり、ちょっとしたお礼だったり、たくさんの方にプレゼントするときのおまとめ買いにもおすすめの商品です。

【サイズ】25mm×7m
 

https://www.ehonnavi.net/shopping/category.asp?n=2481
掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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