おにいちゃん、おねえちゃんになるときに読みたい『ザザのちいさいおとうと』
この連載記事は、絵本ナビから生まれた絵本ガイドブック『幸せの絵本ー大人も子どももハッピーにしてくれる 絵本100選』の内容を期間限定でご紹介していく企画です。
読むと幸せな気持ちになれる絵本を、絵本ナビに寄せられたみんなのレビューでご紹介しています。
ベストセラー絵本ガイドブックをまるごとお見せする太っ腹企画をお楽しみください。
家族いっしょにいる幸せ
家族って、何でしょう。
血がつながっていること?いっしょに住んでいること?
いえいえ、家族いっしょはこんなにも楽しいのです。
しまうまのザザのうちに赤ちゃんが生まれ、ザザはおにいちゃんになります。
ママもパパも赤ちゃんのお世話でずっと忙しくて、ザザをかまってくれません。
ザザはがまんできなくなって叫びます。
「ママ! だっこして!」
するとママは、
「あなたがあかちゃんをだっこしてあげればいいのに」
そこでザザは、赤ちゃんをだっこして、くるまやつみきであそびます。
<みんなの声から>
お兄ちゃん、お姉ちゃんになるときに
(ムースさん 30代・ママ・その他米国 男8歳、女3歳)
赤ちゃんが生まれて、ザザはお兄ちゃんになります。ママもパパも赤ちゃんのお世話に忙しくて、以前のようにザザと遊んでくれません。親戚の人も、みな赤ちゃんのことばかり話します…。家族が増えて、ちょっぴり寂しい思いを体験するザザの子供心が、色鮮やかなイラストと共に明るく描かれています。
実はこの作品、娘が生まれる前に偶然本屋さんで出会うことができた一冊。(ラッキーでした…)。息子にはこの絵本と子犬を与え、妹が誕生したという嫉妬の嵐を乗り切ってもらいました。
主人公がシマウマ一家というのも楽しい設定です。街中の信号のマークもシマウマ! 生まれたばかりの赤ちゃんがとっても小さくて可愛いです。息子もこの赤ちゃんが大好きで、おむつを変える場面、食べる場面、遊ぶ場面、それぞれのページに登場する小さな赤ちゃんのしぐさに笑いをもらしています。これも実生活で妹の存在があったからこそ、きっとリアルに感じられるのでしょうね。二人の子供の母親になったわたしにとっても、思い出の一冊となっています。
作者はメイシーちゃんシリーズでお馴染みのルーシー・カズンズです。
我が家にベストマッチ!
(じょんぴーさん 30代・ママ・埼玉県草加市 男2歳、男0歳)
ザザと同じで4月に弟が生まれて、お兄ちゃんになった長男。最初にこの本を読んであげた時、一人で寂しそうなザザを、悲しそうに見つめてた長男。きっと自分とだぶってたんでしょうか?
ザザがママにダッコしてもらうラストは二ッコリ!1人より2人の方が楽しくて、弟って可愛くて、パパもママもあなたの事大好きって事、ザザの様に分かるには、もう少し先になりそうかな?
鮮やかな色とイラストの可愛さ、子供は絵だけでも楽しめますね!
<作者紹介>
ルーシー・カズンズ
1964年イギリス生まれ。画家の両親のもとで育つ。ロンドンの美術学校で絵とデザインを学ぶ。「メイシーちゃんベッドにはいります」などのしかけ絵本シリーズのほか、あかちゃんの布の絵本「ふかふか絵本①~④」「ノアのはこぶね」(以上偕成社刊)などの作品がある。
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※校正前の原稿を元に掲載していますので、実際の本の内容と異なる部分があります。
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