【今週の今日の一冊】さつまいもの季節がやってきた！ 新刊も登場で盛り上がるおいもの絵本！

ねずみくんの家族は、みんなでおいもほりに。「う～んう～ん」と、さつまいものつるをひっぱると、すぽん！　とぬけたけれど、あれ、まだおいもが…。日本の伝統行事を、2～3歳児の発達に合わせて、シンプルな物語絵本にしました。巻末には、ミニ解説がついています。

おいもちゃんが突然くつ下を脱いで、ざぶーんと海へダイブ！　プカプカ気持ちよく泳いでいたものの、しばらくすると……ハックション！ ハックション！　あれれ？　風邪ひいちゃったかな？　そこへ友だちのメルちゃんがやってきて……。

のこさず くえよ
やきいも愛 溢れる 絵本

地味だけどすごいやつ、それがそう、やきいも。
スイーツやハンバーガーに比べて、見た目が地味で目立たないやきいも。
でも、やきいもには栄養がギュッと詰まって、しかもとってもあったかい。
やきいもを食べた人は、みんなニコニコいい笑顔です。
ずーっと昔から、そしてこの先の未来もみんなを笑顔にしてくれるでしょう。

力強い筆致の迫力の画面から
やきいものあったかさ、とろける蜜のような甘さが伝わる
心が満たされるおいも絵本です

さつまいものなえ、畑にうえよう！　太陽のちからをはっぱにあつめて、ねっこにおくると、ずずんとねっこがふくらんで……？　
いろんなさつまいもや、ほかのいもも紹介。
最後はみんなでいもほりするよ！　
生命力豊かなさつまいもの魅力を、たねいもから、収穫まで、美しい絵で力強く描きます。「どーんと　やさい」シリーズ10作目です。

子どもが「なんだ？ あれは！」とゆびさした地面から……顔を出したのは、謎のヒーロー、いもほりセブン。「わーはっはっは。きょうはいもほりと きいて 出てきたんだ」と腰に手を当て、ふんぞりかえって高笑い。にこにこしながら子どもたちを畑に誘い、一緒に芋掘りをはじめます。

最初はうまく芋を引っぱれずに、ブチッとつるが切れたり、転んでしまう子どもたちですが、コツを教えてもらってだんだん芋掘りが上手になってきます。おまけに、いつの間にか焼き芋屋さんのトラックに乗ってきたいもほりセブンに、ほくほくの焼き芋をもらってみんな大喜び！

「どうしておいもって土の中にあるの？」「なんでつながってるの？」という質問には答えられなくて、畑の主人のみつこさんに助けを求めるけれど、さすが、いもほりセブンはおいしいものをよく知っています。さつまいもパーティではいもほりセブン特製のさつまいもパフェも登場。さつまいもグラッセ、いもけんぴ、チップス、クッキー……さつまいも尽くし！

愛されヒーロー「セブン」による芋掘りがテーマ。もとしたいづみさんとふくだいわおさんのコンビで人気の「セブンの行事えほん」シリーズ、9作目です。

ストーリーを楽しみながら、自然にさつまいもや芋掘りについての知識を深められます。さつまいもが畑で育っているところから収穫、さまざまなお料理まで、子どもと一緒にあれこれおしゃべりしながら楽しんでくださいね。巻末には、いもほりセブンの顔形のスイートポテトが作れちゃうレシピもついています。

 （大和田佳世  絵本ナビライター）

野ネズミのお母さんと子ども達は、おイモ狩りに出かけました。一番小さいチョロが大喜びでおイモにかじりついていると、おひさまえんの園児達がおイモほりにやってきたのです。逃げ遅れたチョロは、先生のリュックのポケットに入ってしまい、園へ行ってしまったのです！チョロの大冒険の始まりです！

1987年の１巻発売後からたくさんの読者に読みつがれているロングセラーのわかったさん。作家・寺村輝夫の発想を絵として形にしてきた永井郁子が、世界観ごと受けついで物語と絵を描き、新たに「わかったさんのあたらしいおかしシリーズ」として刊行をスタートします！ クリーニングの配達中にサツマイモほりを手伝ったわかったさん、気がつけばスイートポテトを食べたいというヤーぼっちゃんのために、あっちこっちへ走りまわることに…!?