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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の一冊】節分の読み聞かせにおすすめの絵本と紙芝居特集。新刊も登場です♪

今年もまもなく節分がやってきますね。この時期の読み聞かせやおはなし会に、鬼の絵本や豆まきの絵本を取り入れる方も多いのではないでしょうか。ほぼ毎年のように新刊も登場している鬼の絵本。今年も新しい絵本が登場しています。読み聞かせにいち早く取り入れてみませんか。
今週は、節分の読み聞かせにおすすめの絵本と紙芝居をご紹介します。

1月20日~1月26日までの絵本「今日の一冊」をご紹介

1月20日  おにはーそと!ふくはーうち!大きく声を合わせて!

月曜日は『まめまき ぱーらぱら』(2024年12月の新刊)

まめまき ぱーらぱら

きょうは せつぶん。みんなで まめまきをして、おにを おいはらうよ。まめを ちょこっと にぎったら、おおきなこえで せーの! おにはーそと! ふくはーうち!
声を合わせて大きな声で読みたくなる、かわいい絵本。鬼ってなあに、どうして豆をまくの、という疑問にもこたえてくれて、節分の季節の読み聞かせにぴったり。巻末にかんたんな解説つきです。

1月21日 鬼と福の神が交代!?いったいどうなっちゃうの?

火曜日は『あおくんふくちゃん』(2024年12月の新刊)

あおくんふくちゃん

第44回講談社絵本新人賞受賞作。絵本作家を目指して30年、還暦にしてついに念願かなってデビューを果たしたみやもとかずあき氏による、節分コメディ絵本!

見てください。表紙では鬼と福の神がハイタッチをしています。表紙から楽しいことがはじまりそうな気がしませんか?

お人好しの鬼のあおくんとちゃっかり者の福の神のふくちゃんは友達同士。
ある日、ふくちゃんが「わたし おうちの なか ばっかりで つまらないの。
たまには こうたい してみない?」と言い出し始め…。

鬼と福の神が交代!? いったいどうなっちゃうの!?

交代の場面ではそうきたか! 度肝を抜かれる展開に大爆笑すること間違いなし。

あおくんとふくちゃんのテンポ良いかけあいが漫才コンビのように楽しい、
新感覚の「家族でみんなで笑える」節分絵本です!
読み聞かせ 3歳から

1月22日 おなかの中の鬼を元気に追い出そう!

水曜日は『おなかのなかに おにがいる』

おなかのなかに おにがいる

おなかの中にいるオニは、おなかの持主と同じ性格です。
くいしんぼうに、なきむしに、へそまがり…。
節分の日、豆をまいておなかの良くないオニを追い出しますが・・・

読者レビューより

豆まきといえば、家の中に鬼が入ってこないように
豆を投げるイメージだったのですが、
このお話では、『鬼はお腹の中に居る』という設定。
なんともナルホドでした!

めんどくさがりやのおに
くいしんぼうのおに・・・

ほんとだ。私のお腹の中にも居そう(笑)
娘は、「私のお腹の中の鬼は、優しい鬼が居るの?」。
って、それじゃあ、追い出すに追い出せないよ(笑)

私のお腹の中の鬼たち、
今年の豆まきでは、何としても追い出したいです!!
(しゅうくりぃむさん 40代・ママ 女の子5歳)

1月23日 おにはそと ふくはうち ぱらっぱらっ ぱらっ ぱらっ

木曜日は『紙芝居 こんやは まめまき おにはそと!』

紙芝居 こんやは まめまき おにはそと!

きょうはせつぶん。まめやのたぬきちは、あしをけがしたおばあちゃんのところへ、まめをとどけにいくことになりました。とちゅうでであったおともだちに、まめをわけてあげながら、たぬきちはおばあちゃんのいえにむかいます。だんだん、ひがくれてきました。「こわくない、こわくない……そうだ!うたいながらいこう」♪おにはそと ふくはうち ぱらっぱらっ ぱらっ ぱらっ まめのおと おには こっそり にげていく♪

童謡「豆まき」の楽譜と歌詞も掲載。

1月24日 「おに~のパンツは…」楽しく歌いながら読もう♪

金曜日は『紙芝居 ぴかっ! ごろごろ おにのパンツ』

紙芝居 ぴかっ! ごろごろ おにのパンツ

今日はかみなりちゃんが、はじめておしごとをする日。かみなりちゃんのおしごとはもちろん、大きなかみなりをおこすこと。「ぴかっ!ごろごろって、じょうずにできるかなあ。」かみなりちゃんは、ちょっとしんぱいそう。かみなりの父さんと母さんは、おいわいに、すてきなパンツをプレゼントしました。パンツをはいてみると……なんだかもりもり力がわいてきました。「♪おに~のパンツはいいパンツ~」たのしい歌の紙芝居。

読者レビューより

節分前に行事にちなんで読みました。
2歳から7歳の我が子たちは一緒に歌いながら楽しんでいたようです。人間と同じように、オニにもはじめて、があるんですよね。オニが好きなわけじゃないけれど、なんだか応援したくなります。
(ままmamaママさん 40代・ママ 女の子11歳、女の子7歳、男の子5歳、女の子2歳)

1月25日 節分の夜に起こったスリリングな展開がお楽しみ

土曜日は『きょうはせつぶんふくはだれ?』

きょうはせつぶんふくはだれ?

おひさまが沈む夕暮れどき、一人の鬼の子が山を下りてきました。
ひとっこひとりいない村、その中の一番大きな家に近づくと何やら大きな声が。
「おには、そとーっ!おには、そとーっ!」
ぱらぱら飛んできた豆に「いてて!おいらのこと、どうしてわかったんだろう」。
そりゃそうですよ、だって今日は節分。こんな日にやってくるなんて、この鬼の子、なんてタイミング悪いんだろう。
慌てて逃げ込んだ縁の下、何やら真っ黒なやつがじっとうずくまってこちらを見ています。
「なにをしてるんだ?」鬼の子が勇気を出して聞いてみると・・・
「おまえはおにだな。おれは、ふくだ」

災いと呼ばれて追い出される鬼。幸せを呼び込みたいと招かれる福。
でも・・・ちょっと待ってくださいね。
この鬼の子のように、好奇心旺盛で、気が優しくて、人懐っこい鬼だっているんじゃない?
全身真っ黒で、何やら人目ばかりを気にしていて、重そうな袋を背中にしょって家から出てくるのが・・・福?
なんだか・・・変?
伝統行事といえば決められたことを決められた通りにやる場面が多いものだけど、でもたまには、こんな風変わりな鬼と福がいてもいいよね!

ちょっぴりスリリングな展開、ひと騒動の中で芽生える牛、ねずみとの友情。
こんなかわいい鬼の子なら、また来年も、いえすぐにでも会いたくなっちゃいます。
だから今度の節分では、こう叫んでみようかな。
「ふくはうちーっ!おにもうちーっ!」。

  (竹原雅子  絵本ナビライター)

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=86574

読者レビューより

このお話は人間の世界の節分を覗きに来たオニの話でした。縁側の下に隠れていた鬼の子は意外な人と出会うのです。それは泥棒!泥棒は自分の事を福はうちの福だと言っていたのですが、うちの子は「お前は泥棒だろ~!」って言って大爆笑でした。
(イカリサンカクさん 20代・ママ 男の子5歳)

1月26日 一度は触れたい、赤おにと青おにの友情を伝える名作

日曜日は『ないたあかおに』

ないたあかおに

村人となかよくしたい赤おにと、そのねがいをかなえてやろうと、自分が悪者になる青おに。おに同士の友情を感動的に描きます。

読者レビューより

自分も子どものときに読んで、なんだか感動する話だったな…という印象でした。

小学校で子どもたちに読み聞かせをすることになり、この絵本が選ばれ、再度読みました。

読み聞かせのお母さんたちが、思わず涙ぐんでしまうほどの切ないお話です。

赤鬼が村人と仲良くなりたいと思ったのに、誤解されて逃げられてしまう。
青鬼は、そんな赤鬼の気持ちを理解して悪役になり、赤鬼が村人と仲良くなったところを見届けて、赤鬼のために姿を消してしまう。

そんな深い友情ゆえの切なさは、まだ小学1年生の子どもたちにも伝わったようです。

多少古い言い回しもありますが、ストーリーが良いので、子どもたちは真剣に聞いてくれました。引き込まれるようです。

「友情」について考える、とても日本らしい絵本だと思います。
(solicaさん  30代・ママ 女の子6歳、女の子3歳)

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選書・文:秋山朋恵(絵本ナビ副編集長)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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