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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の1冊】もうすぐ七夕。今年のねがいごとは?

6月28日~7月4日までの絵本「今日の1冊」をご紹介

7月に入るとすぐにやってくるのが、7月7日の七夕行事。6月の終わりぐらいから、子どもたちは園や学校から短冊を渡されたり、学校で書いたりもしているでしょうか。
子どものねがい、大人のねがい、今年は何をおねがいしましょうか。さまざまな「ねがい」がかけられた笹は、たくさんの希望がつまっているようでもあり、また色とりどりの短冊や笹飾りが風に揺れる景色というのも風情があって、とてもきれいですよね。

今週は、「ねがい」に注目した七夕の絵本をご紹介します。

6月28日 ヒーローが教えてくれる、七夕のねがいの意味とは?

月曜日は『たなばたセブン』

たなばたセブン

出版社からの内容紹介

「子どもたちが集中して聞きました」と、幼稚園・保育園で大人気を博した絵本が、市販化され
ました。
たなばたの由来とされる「おりひめとひこぼし」のお話が、なぞの新ヒーロー<たなばたセブン>を
通して、伝えられます。
たなばたの夜の空が晴れるようにと、てるてるぼうずを作る<たなばたセブン>を見て、子どもたち
もてるてるぼうず作りに参加。みんなの願いはかなうでしょうか?

読者の声より

優しいヒーロー
織姫とひこぼしの話良くは知らなかったけどたなばたセブンのお話でどうして年に一度しか出会えないのか理由がわかりました。
お仕事しなくなっちゃってたなんて・・・笑

たなばたセブンなんてどんなカッコいいヒーローなのかなと思ったらとても感受性強くて優しくて可愛いらしいヒーローでした☆
雨が降らないように徹夜でてるてるぼうず作ってる姿はすてきだなっと思っちゃいました(*^_^*)

(陽菜マリさん 20代・ママ 女の子3歳、女の子0歳)

6月29日 引っ越してしまった友だちと七夕に会えますように

火曜日は『ねがいぼしかなえぼし』

ねがいぼしかなえぼし

出版社からの内容紹介

友だちが引っ越してしまったから、七夕に会えるようにお願いしよう。一方天上では織り姫と彦星が恋に落ちて、仕事をしなくなり、帝の怒りに触れ、会えなくなります。

読者の声より

今年は天の川がみられるかしら?
 昨年は七夕の季節に、松成真理子先生の「たなばたまつり」をお話会のメンバーに薦めました。
 今年お昼のお話会がちょうど7月7日なので読むことになりました。

 こちらの作品は、“季節のお話”シリーズということもあって、しっかりと七夕のいわれが描かれています。
 内田&山本先生ならではの独特な色調と世界観です。
 
 織り姫と彦星がどうして、年に一度しか会われなくなったかお子さんたちも理解できる事でしょう。

 二人が引き裂かれた後の背景の暗さが、彼らの悲嘆を良く表しています。
 また、鵲が渡す橋の美しさが際だっています。

 天空の世界のラブロマンスが楽しめるかと思います。

 さてさて、今年は天の川がみられるかしら?
(アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子12歳)

6月30日 いっしょに遊べるともだちがほしいなあ

水曜日は『たなばたウキウキねがいごとの日!』

たなばたウキウキねがいごとの日!

出版社からの内容紹介

一緒に遊ぶお友達がいない、たぬきのポコくん。
たなばたの日 ポコくんは、あるお願いをたんざくにかきます。
でも、たんざくは かぜにとばされ
ひらひらひら~
とどいたさきは・・・?

楽しいお話はもちろん、おりひめとひこぼしの伝説や、
親子で楽しめる料理のレシピまで、たなばたにまつわる色んなことがわかる絵本。

読者の声より

友達が欲しい!
娘が「面白そう!」と図書館で選んだ絵本です。
ちょっと時期はずれでしたが、昨年の七夕を覚えていて、何をお願いしたか思い出しながら読みました。

たぬきのポコにはお友達がいません。
「いっしょにあそべるともだちができますように」とお願いごとを書いた短冊が、風に乗ってきつね村のキコちゃんの元に飛んでいきました。
その短冊を見たキコちゃんはタヌキに化けて、隣村のたぬき村を目指します・・・。

途中、星座や天の川の見つけ方について説明されていたり、最後の方には七夕の由来や飾り付けの作り方も書いてあって、役立ちそうです。
ポコくんとキコちゃんを織姫と彦星に見立てたお話のようで、
(きつね村とたぬき村の間には天の川に見立てた川が流れています)
それに気づいて娘も喜んでいました。

今度の七夕には天の川、娘と一緒に探してみたいな。
(*どんぐり*さん 30代・ママ 女の子5歳)

7月1日 「おねがいが、おほしさまにとどきますように」

木曜日は『みんなのおねがい』

みんなのおねがい

出版社からの内容紹介

うさぎのうーちゃんは、おかあさんといっしょに、七夕の笹かざりをつくります。輪つなぎのかざりは「おねがいが、おほしさまにとどきますように」と長く長くつなげるのです。ねずみくんやくまくんもいっしょに、短冊に絵を描いてかざりました。日本の伝統行事を、2~3歳児の発達に合わせて、シンプルな物語絵本にしました。巻末には、ミニ解説がついています。

読者の声より

小さい子にも七夕をイメージしやすい
すとうあさえさんの「はじめてのぎょうじえほんシリーズ」は2,3歳の子にその行事について初めて触れるのにぴったりな質と量だと思います。うさぎのうーちゃんは、お友だちにお願いを聞いてみました。みんなのおねがいが、お星さまにとどきますようにと短冊に書くのは、思いを込めた絵なのです。七夕の絵本はたくさんありますが、この絵本はほとんどの子が文字の書けないこの年齢のお子さんにとって七夕をイメージしやすいなと思いました。おともだちといつまでもなかよくいられますようにとお願いするうーちゃんも、とても素敵だなと思いました。
(ぼんぬさん 40代・ママ 女の子3歳)

7月2日 ひみつのねがいをかなえるために

金曜日は『ひ・み・つ』

ひ・み・つ

出版社からの内容紹介

大好きなおばあちゃんの、ひみつのねがいをかなえるために、ゆうきは走りだしました。勇気をふりしぼり、友だちや動物たちの助けをかりて……。「生きていく元気がどーんとわく」絵本です。

読者の声より

七夕の夜に・・・
ゆうき君のしんばあちゃん80歳の誕生日一番欲しいものは?
天国に行ったおじいちゃんと40年ぶりに会ってダンスがしたい。これは「ひ・み・つ」。なんとかゆうき君おばあちゃんの願いを叶えてあげたくて、奮闘します。
おばあちゃんが前に作ってくれた聞き耳頭巾を使って、七夕さまにお願いをして・・・おばあちゃんとゆうき君の優しい心が通じ合ってほんわかします。
(1姫2太郎ママさん 30代・ママ 女の子10歳、男の子8歳、男の子3ヶ月)

7月3日  七夕の一日のていねいな過ごし方

土曜日は『たなばたさま きららきらら』

たなばたさま きららきらら

出版社からの内容紹介

七夕飾りをおうちで飾りますか?短冊に願いごとを書き、お飾りも作って、笹に飾りつけましょう。おばあちゃんが女の子とねことたこと小坊主に、たなばた飾りの作り方をていねいに教えてくれます。飾ったあとは、おふろに入ってゆかたに着替え、そうめんやすいかを食べながら、夜空の星を眺めましょう。七夕の一日をていねいに過ごすための方法が具体的に絵で描かれています。絵本を読んで、お子さまといっしょに、願いごとを書き、星に願いを届けてみませんか。

読者の声より

七夕飾り作りました
図書館のたなばたコーナーで見つけました。
たなばたの過ごし方の参考になりそうな絵本です。
七夕飾りの作り方も載っています。
輪つなぎや、あみかざり、三角つなぎなど、早速、折り紙で作ってみました。
簡単に作れて、可愛いものばかり。
子供が大きくなって、七夕飾りもしばらくやっていなかったけれど、今年はちょっとやりたいと思います。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子13歳、男の子10歳)

7月4日 ぼくの心の中にあるねがいごとは‥‥‥

日曜日は『おこだでませんように』

おこだでませんように

出版社からの内容紹介

怒られてばかりいる子の心の中を描いた絵本

「ぼくは、いつでもおこられる。家でも学校でも…。休み時間に、友だちがなかまはずれにするからなぐったら、先生にしかられた」いつも誤解されて損ばかりしている少年が、七夕さまの短冊に書いた願いごとは…?

【作者のくすのき しげのりさんよりコメントいただきました!】
『おこだでませんように』について
お母さんや先生や友だちに言うのではなく、七夕様のお願いの短冊に、一文字一文字けんめいに書いた「おこだでませんように」。このお話の「ぼく」にとって、それは、まさに天に向けての祈りの言葉なのです。子どもたち一人一人に、その時々で揺れ動く心があります。そして、どの子の心の中にも、祈りのような思いがあるのです。私は、そんな子どもたちの心の動きや祈りのような思いに気づくことができる大人でありたいと思います。

読者の声より

頑張っている先生とお母さんへ
この本の感動は、もう多くの方に書き尽くされていますが、
主人公である男の子にも、先生にも、そして
おそらく、たった一人で懸命に二人の子育てをしているお母さんにも
等しく、優しく暖かいまなざしが注がれているところが
何よりも素晴らしいのです。

子育てに正解などありません。
迷ったり、失敗したりしながらも、
いつでも、何度でもやり直すことができるはず。
そう、信じたいと思いました。

「どうしてこの子、おこだでませんように、って書いたんだろう」
と、不思議そうな息子が、
「あ、でも、ここには、おこられませんように、ってちゃんと書いてあるよ」

最後のページ、家で妹と共に、お母さんに抱き締められている男の子のそばには、小さな笹と短冊が3つ。
先生かお母さんに、正しい書き方を教えてもらって、書き直したのでしょうか。
きっと、優しく教えてもらったに違いありません。
その字を見ると、胸がつまる思いでした。

息子は、この本を読んだ後、しばらく考え込んでいましたが、自分でも短冊を書く、と言い出しました。
去年までは「ピアノがほしい」とか「アンパンマンになりたい」だったのですが、今日書いたものを見ると、こう書いてありました。

「まいにち なかないで ようちえんにいけますように」
(けいぼんさん 40代・ママ 男の子4歳)

選書・文:秋山朋恵(絵本ナビ編集部)

編集協力:富田直美(絵本ナビ編集部)

 

 

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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