【今週の今日の一冊】猫の日×絵本ナビ2023:ずっと眺めていたい! こねこの絵本
今年もやってきました「猫の日×絵本ナビ」! 2月22日の「猫の日」に向けて、【今週の今日の一冊】では2週にわたり、猫の絵本の特集をお送りします。まず今週は、その小ささやすばしっこさ、しぐさ、鳴き声まで、ずっと眺めていたくなる「こねこ」の可愛さが詰まった絵本をご紹介します。
2023年2月13日から2月19日までの絵本「今日の一冊」をご紹介
2月13日 ケイティは、好奇心旺盛で、やんちゃなこねこ
月曜日は『こねこのケイティ 』
こねこのケイティは、好奇心旺盛で、やんちゃなこねこ。おうちの中やお庭で、おもしろいものを見つけて、たくさんあそんで、元気いっぱい。
コルデコット賞受賞作家であるプロヴェンセン夫妻が描く愛くるしいこねこ。見ているだけで笑顔になるような絵本です。
文字も少なめで、小さいお子様から楽しめます。
読者の声より
あまりにかわいい表紙にひかれて、手に取ると、プロベンセン夫妻の絵! 表情ゆたかにえがかれた、ケイティのやんちゃで、かわいらしい姿に、思わず読みながら、顔がゆるんできます。こねこの愛らしさがつまったような絵本です。子どもはもちろん、猫好きの大人にもおすすめです。
(あんじゅじゅさん 50代・その他の方)
2月14日 弟にこねこのチョコレートを買ったけれど‥‥‥
火曜日は『こねこのチョコレート』
ジェニーは4才の女の子。明日は3才になる弟クリストファーの誕生日です。プレゼントを買いに、おかあさんとお買い物に行ったジェニーは、自分のおこずかいひゃくえんで素敵な箱に入ったこねこのチョコレートを買います。
プレゼントを自分の部屋のタンスに隠すジェニー。ところが夜ベットに入っても寝付けないジェニー。タンスの中のチョコレートが気になって仕方ないのです。
「ひとつなくなってもクリストファーは気がつかないわ。」
口に入れてみると……なんて甘くておいしいのでしょう!ベットに戻っても頭にこねこのチョコレートが浮かんできます。もうひとつ、もうひとつと食べているうちに……。どうする、ジェニー?
ひとつ食べる事に葛藤し、結局食べ過ぎて気持ち悪くなってしまい、次の日は落ち込むジェシー。とても子どもらしい失敗。だけど、読んでいても他人事とは思えませんよね。絵本では、家族がそんなジェニーを温かい愛情で包み込み、ほっと幸せな気持ちで読み終わることができます。
「わかる、わかる!」
そんな言葉を発しながら、チョコレートが大好きな子ども達、そしてチョコレートに目がない大人達も、一緒になって手に汗握りながら楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
読者の声より
弟の誕生日プレゼントに、ジェニーはおこづかいで、こねこのチョコレートを買いました。
きれいな箱に入ったチョコレートをたんすに入れて、ベッドに入ったジェニーですが、目を閉じるとチョコレートのこねこが頭に浮かび、なかなか眠れません。
ジェニーはついに、ベッドから出て、たんすに行き、チョコレートをひとつ、食べてしまいます!
そのあとは、もう、想像つきますよね。
ひとつだけのつもりが、もうひとつくらい…と何度もベッドとたんすを往復して、とうとう全部食べてしまったジェニー。
明日は弟の誕生日なのに、どうするの…?
自分のおこづかいでプレゼントを買う、ちょっと誇らしくて幸せな気持ち。
だめってわかってるのに、やめられなくて取り返しがつかなくなっちゃうこと。
どれも、子どもたちには心当たりがあって、とても他人事とは思えなかったみたいです。(大人も同じですよね)
7~11歳の子たちによみきかせしましたが、小さい子達は、ジェニーがチョコレートをひとつ食べるたびに、口に手を当てて、もう心配でたまりません。
大きい子達も「ばかだなぁ。適当なところでやめればいいのに。」とあきれた感じでしたが、やっぱり気持ちはよーくわかるみたいで、心配そう。
最後は、飼い猫のティブルのお手柄で、あーよかった!でおわります。
あー、よかった。
子どもらしい失敗をあたたかく受け止める大人たちもすてきでした。
(ふくまろさん 30代・その他の方)
2月15日 あくびがでたら、そろそろふとんにはいるじかん。
水曜日は『おやすみ』(こねこのきょうだいかぞえうたシリーズより)
さあさあ、いちにち沢山遊んだから、こねこのきょうだいたちも大きなあくび。そろそろふとんに入る時間。おやすみのうたを歌いましょう。小さな声でね。
「ひとつ ひっそり へやのなか」
「ふたつ ふかふか ふとんに ごろり」
「みっつ…」
あれ、あれあれあれ。三日月の向こうから何かがきたよ!? こねこのきょうだいは、夜寝ている時だって大騒ぎ。そうだよね、このまま静かには終わらないのが彼らの一日。
石津ちひろさんと石黒亜矢子さんのコンビで贈る「こねこのきょうだい かぞえうた」シリーズより、おやすみのうた。夜の話には、もちろん石黒さんの魅力が全開!怪しさもちょっぴり。こんなおやすみの時間もやっぱり楽しいのです。『おやつ』『おふろ』と合わせて、はちゃめちゃな一日を一緒に過ごしてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
読者の声より
3匹きょうだい猫たちのかぞえ歌絵本です。
こちらは「おやすみ」。
眠る前の1冊にもいいですねー。
ちょっとハプニングもありますが(笑)。
猫ちゃんたちの表情が何とも可愛いシリーズ絵本です。
3冊セットで贈り物にもよさそうですね。
(まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子12歳)
「こねこの きょうだい かぞえうた」シリーズ、こちらも合わせておすすめ♪
2月16日 やっぱり、ねこが一番!
木曜日は『こねこのぴっち』
長いあいだ小型版で親しまれてきた,人気者のかわいい子ねこのぴっちが,迫力ある美しい大型絵本にうまれかわりました.読みきかせにもぴったりの大きい画面で,動物たちの表情をお楽しみください.
読者の声より
「ぴっち」という可愛らしい名前と、深緑の表紙が目をひく絵本。愛らしい子猫ぴっちのイラストがたまりません。
りぜっとおばあさんの家にはたくさんの動物が暮らしています。ぴっちはこの家で生まれた子猫のなかの一匹。他の兄弟はみな毛糸にじゃれたり、ほうきに登って遊んだりしているのに、ぴっちはそんな事に興味がありません。
そこで立派なおんどりにあこがれて真似してみたり、やぎやあひるなど他の動物になろうとチャレンジしますが、どれも上手くいきません。夜中にやっとりぜっとおばあさんが見つけてくれたときには、ぴっちは重い病気になっていたのです。
ぴっちはおばあさんや他の動物たちにあたたかく見守られ、元気になっていきます。そして「ここが、いちばんいいところだ」と思うのでした。
他のものに憧れる気持ちは誰でもありますが、ふと自分自身を見つめなおしてみると、温かい家族や友だちに恵まれていることに気づき、「自分が自分で、良かった」と思える。そんな事を考えさせてくれる絵本です。
(えりこぷたーさん 20代・その他の方)
2月17日 お母さん猫が呼ぶと、「にゃあ」と鳴いて出てきます
読者の声より
とにかくこねこが可愛いです!
にゃあと出てくる顔ももちろんですが、かご・紙袋・カーテンなど身近なものからすこーしだけのぞく耳や手も魅力的です。
0歳の娘は自宅の犬に手を伸ばすように、この本を読むとねこの頭に手を伸ばします。
最近ではにゃあのページで『あーっ!』と声をあげて喜んでいます。
こねこと『いないいないばぁ』で遊んでいる気分なのかなと思います。
ひろのたかこさんが描くねこの大ファンになりました!
(真々さん 20代・ママ 女の子0歳)
2月18日 「服をよごさないようにね」と言われたのに…
土曜日は『こねこのトムのおはなし』
トム、モペット、ミトンは、かわいくてやんちゃな子猫のきょうだい。ある日、お母さんがお客様を招くために、3びきは特別な服を着させられました。お母さんには「服をよごさないようにね」と言われたのに、子猫たちったら、元気いっぱいに外へかけだします!
2月19日 子猫が家にやってきた! はやく仲良くなりたいな。
読者の声より
私は、ねこは苦手なのですが、表紙のこねこが可愛くて図書館から借りてきました。友達の家で生まれたこねこをもらってきて、こねこが女の子に懐くまでを描いています。先住のレオに挨拶とか結構教えてなくても礼儀正しいんだと思いました。切り絵が可愛く仕草とか行動にも上手く表現されているなあと思いました。ねこじゃらしで遊んでいる様子が楽しかったです。
(押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
他にもたくさん! こねこの絵本
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いかがでしたか?
さて、来週はどんな「猫の絵本」が登場するでしょうか。お楽しみに!
秋山朋恵(絵本ナビ 副編集長)
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