【ランキング】2017年によく売れた児童書は?ランキングBEST30を発表します!!
2017年、年間を通して絵本ナビでよく売れた児童書はどんな作品?ロングセラーの中でも特に人気だったのは?新刊で話題になった本はあったかな?なかなか見えづらい児童書の売れ傾向ですが、1年を通して眺めてみたら、どんな作品が現代の子どもたちや大人に読まれているのか傾向が見えてくるかも!?
ランキングの中でまだ読んでいない本があったら、チェックしてみて下さいね!そして、身近にいる子どもたちに本を薦める時のご参考にもぜひ!お役立て下さい。
2017年児童書売上ランキングBEST30【2017/1/1~2017/12/31】
年間を通して最も人気があったのは、がまくんとかえるくんの温かな友情物語でした!
仲よしのがまくんとかえるくんを主人公にしたユーモラスな友情物語を5編収録。読みきかせにもふさわしいローベルの傑作です。小学校の教科書に採用されています。
子どもに最初に手渡したい冒険物語といえば、これ!
動物島に捕えられているりゅうの子を助けるため、エルマーは冒険の旅にでかけます……。広がる空想、ユーモア、リアリティー。幼年童話の最高峰の一つとして読みつがれています。
9歳の男の子エルマーは、親しくなった野良ネコから、“どうぶつ島”で野蛮な動物たちのとりこになっている、かわいそうなりゅうの子どもの話を聞いて、助けにいくことにしました。家を抜け出して船に忍び込み、“どうぶつ島”についたエルマーは、トラやサイやライオンなど獰猛な動物たちにつかまりそうになりますが、そのたびに機転を利かせて危機を切り抜け、ついにりゅうの子を助け出しました。
関連記事:冬だって冒険!冒険物語ベスト10!
なぞなぞ遊びの楽しさがたっぷり詰まった1冊!
なぞなぞあそびの大好きな女の子とはらぺこのオオカミが、森でばったり出会いました。うまそうな女のこだぞと舌なめずりしたとたん、女の子になぞなぞを出されて、オオカミは大弱り。さあ、どんななぞなぞかな?なぞなぞがいっぱい出てくる楽しい幼年向童話。
第4位 『ぼくはめいたんてい(1) きえた犬のえ』
すぐ読めるのに、なかなか解けないナゾが人気の秘密!?
世界じゅうで翻訳され、こどもたちに愛されつづけているシリーズ。日本語版の新刊発売につづき、既刊も新装版となって登場!第1弾は『きえた犬のえ』。めいたんていのネートはなかよしのアニーにたのまれて絵をさがすことに・・・・・・。
第5位 『かあちゃん取扱説明書』
子どもは共感して大爆笑、お母さんが読めばじーんとくる1冊!
ぼくんちで、一番いばっているのはかあちゃんです。今朝も朝からガミガミうるさくって、ぼくはハラがたちました。かあちゃんにいいたいのは、何日も同じごはんをつくらないでほしいです。さいごに、かあちゃんはすぐ「早く」っていうけれど、ぼくが「早く」っていうとおこるのは、やめてほしいと思います。
……ぼくの作文を読んだ父ちゃんは大笑いして「かあちゃんはほめるときげんがよくなるんだ。とにかくほめること。パソコンもビデオも扱い方をまちがえると動かないだろ、それと同じさ」
扱い方! そうか、扱い方さえまちがえなければ、かあちゃんなんてちょちょいのちょいだ!
哲哉はこうして、かあちゃん取扱説明書を書きはじめたのだが…。
第6位 『しっぱいにかんぱい!』
読書感想文の時期によく売れました。他の「かんぱい」シリーズもおすすめです
人に言えない失敗は、だれにでもあります。達也のおねえちゃんは、小学校のリレーで、失敗をしてしまいます。
朝ごはんも食べられないくらいおちこむおねえちゃん。そんなとき、おじいちゃんから電話がかかってきて…。
第7位 『大きい1年生と小さな2年生』
親から子へ、読んであげたい幼年童話。子どもの気持ちに寄り添った名作です
第8位 『ネコのタクシー』
第9位 『たんたのたんけん』
第10位 『はれときどきぶた』
第11位から20位にランクインした作品はこちら
第21位から30位にランクインした作品はこちら
2017年にでた新刊、よく売れた本ベスト10発表!!
ベスト30を見てみると、見事にロングセラーばかり。いかに児童書がロングセラーものが強いか分かりますね。けれども新しい作品で話題となったものや、面白い作品も気になりますよね。
そこで、昨年の新刊のみに絞ったベスト10もご紹介したいと思います。こちらもぜひチェックしてみて下さいね!
新刊売上第1位は、『小さな家のローラ』
「大きな森の小さな家」の世界を、安野光雅さんの絵と訳で贅沢に
世界 40カ国以上で翻訳、全米4100万部超のベストセラー
不朽の名作ドラマ『大草原の小さな家』の原作を、
安野光雅が絵本に描きおろし。
日本でも大ヒットしたアメリカのテレビドラマ・シリーズ『大草原の小さな家』の原作「大きな森の小さな家」を、安野光雅の絵と訳 で描きおろし。緻密な描写と遊び心あふれる美しい絵と、わかりやすく親しみやすい日本語訳で、アメリカの西部開拓時代を生きた家族の、温かく力強い暮らしを忠実に描く。
「文化が違っても、暮らしの本質は変わらない。いろんな場所で、いろんな人が生活している。そこには人間のドラマがある。そういう人の暮らしを描き、絵からなにかを感じ、考えてほしい。(安野光雅)」
──愛と思いやりと道徳心、不屈の開拓者精神が満ちあふれ、自然との共存、理想的な家族像は、世界のどの地域の、どの時代にも通ずる普遍的なものであることを優しく物語る。
第2位は、おしりたんていの新刊2点!『おしりたんてい かいとうVSたんてい』『おしりたんてい いせきからのSOS』
レディーに優しく 推理はキレキレ 見た目はおしり そんな素敵な?探偵が大人気!
おしりたんていのもとに依頼にやってきたのはオオヤギ家の執事ヤギスチャン。大泥棒かいとうUからの予告状が届いたというのだ。おしりたんていは最強のライバルかいとうUからオオヤギ家に代々伝わるお宝「ほしぞらのかがやき」を守れるのか!?
おしりたんていがキレキレの推理でかいとうUに立ち向かいます。
迷路あり、絵さがしありの2話収録。同時収録は「ブラウンのものがたり」。オールカラー88ページ。小学校低学年向け。
大人気読み物シリーズ第4弾!
おしりたんていのもとに届いたのは、差出人不明の封筒。中には暗号で書かれた手紙と地図が入っていた。おしりたんていと助手のブラウンはまだ見ぬ依頼人を助けるため、地図に記されていたジャングルの奥深くへと向かう。仕掛けだらけの遺跡の中に足を踏み入れたふたりを待ち受けていたもの、そして依頼人の正体とは……。見た目も、推理もエクセレントなおしりたんていが今回もキレキレの推理で大活躍! 絵さがしあり、クイズあり、迷路あり、の2話収録。同時収録は「あやしい ほうもんしゃ」
新刊売上第3位は、『わかったさんとおかしをつくろう!(1) わかったさんのこんがりおやつ』
「わかったさんのおかし」シリーズから登場したとびきり可愛いレシピ絵本
大人気シリーズ童話「わかったさんのおかしシリーズ」の誕生から30周年を記念して、わかったさんのイラストやおなじみのおかし作りに加え、新しいレシピもたくさん入った、すてきな絵本ができました。親子世代で楽しく読めておいしく作れる、かわいいイラストブックです! 「こんがり」の巻では「チュロス」や「アップルクランブル」、めずらしいおかし「バーチディダーマ」などの作り方を描き下ろしのカラーイラストで紹介します。
第4位は、『かいけつゾロリ(61) かいけつゾロリのかいていたんけん』
2017年は、「かいけつゾロリ」シリーズ30周年イヤーでした!
いたずらの王者をめざすゾロリとイシシ・ノシシは、たまて箱とかわいい乙姫さまにあうため海のそこへたんけんにしゅっぱつ! りゅうぐうじょうを目指します。でも、深い海のそこには、ダイオウイカやシンカイザメなどへんてこなが生き物ばかり……。ゾロリたちはぶじに帰ってこられるのでしょうか?
第5位は、『漫画 君たちはどう生きるか』
小学校高学年から中学生に薦めたい、生き方の指針となる1冊
人間としてあるべき姿を求め続けるコペル君とおじさんの物語。
出版後80年経った今も輝き続ける歴史的名著が、初のマンガ化!
1937年に出版されて以来、数多くの人に読み継がれてきた、吉野源三郎さんの名作「君たちはどう生きるか」。
人間としてどう生きればいいのか、楽しく読んでいるうちに自然と考えるように書かれた本書は、子供はもちろん多くの大人たちにも共感をもって迎えられてきました。
勇気、いじめ、貧困、格差、教養、、、
昔も今も変わらない人生のテーマに真摯に向き合う主人公のコペル君と叔父さん。
二人の姿勢には、生き方の指針となる言葉が数多く示されています。
そんな時代を超えた名著が、原作の良さをそのままに、マンガの形で、今に蘇りました。
初めて読む人はもちろん、何度か読んだことのある人も、一度手にとって、人生を見つめ直すきっかけに
してほしい一冊です。
第6位は、『岩波少年文庫 こいぬとこねこのおかしな話』
人間の生活の真似をするこいぬとこねこがとってもキュートでユーモアたっぷり
こいぬとこねこはふたりぐらし.人間のおとなの生活にあこがれて,床のそうじをしたり,手紙を書いたり,ケーキを焼いたりしますが…….しっかりもののこねこと,気のいいこいぬのおしゃべりが思わず笑いをさそう,10のゆかいなお話.チャペック自身によるさし絵もたっぷり.チェコ児童文学の古典を新訳で.
第7位は、『岩波少年文庫 とびきりすてきなクリスマス』
クリスマスの名作が岩波少年文庫になって、さらに手に取りやすく
セッパラ家は10人きょうだい.今年もクリスマスの準備を始めようというとき,思いがけない知らせが…….家族の愛をえがく物語.
第8位は、『キキとジジ 魔女の宅急便 特別編その2』
キキが赤ちゃんから10歳になるまでの物語。『魔女の宅急便』ファンの方必見です!
わたし、魔女になりたいってわかるのかな?
人間の男の人オキノさんと、魔女のコキリさんのあいだに生まれた女の子、キキ。将来、魔女として活躍するキキが、赤ちゃんから10歳の女の子に成長していくまでを、黒猫の相棒ジジとの関わりを中心に描きます。魔女の娘として育ったキキは、どのように、魔女になる決意をするのでしょう。はたしてジジは「魔女猫」になれるのでしょうか。
第9位は、『クリスマスがちかづくと』
クリスマスに起こった温かい奇跡の物語
セロはクリスマスが大嫌い。クリスマスはいつも、おとうさんもおかあさんも家にいないから。おかあさんはデパートの仕事がいそがしいし、おとうさんもどこかに出かけたまま帰ってこない。10歳になったセロは、おかあさんに思い切ってきいてみました。「どうして、おとうさんはクリスマスがちかづくと、家に帰ってこなくなるの?」おとうさんの驚くような秘密を知って、セロの小さな閉じた世界は開かれ、大きく広がっていきます。
第10位は、『銀杏堂』
生きていくために大切なことをそっと教えてくれる短編集。美しい装丁にも注目です
小学1年生のレンちゃんは登校途中に気になるお店を見つけました。「銀杏堂」というそのお店が扱うのは、骨董品。店主は高田さんというシワシワのおばあさんです。でも、高田さんはただのおばあさんではありません。冒険する骨董屋です。店に並ぶのはすべて、高田さんが世界中を旅して集めてきた幻の品ばかり。巨大なにしき鯉のうろこ、稲妻のかけら、ユニコーンの喉につかえていたエメラルド、李白が皇帝から贈られた瀬戸物のの、サバンナで捕まえた逃げ水、溶岩で作ったコーヒー、南極に生育するサボテンの樹液……それら一つ一つに、高田さんの冒険ものがたりと人生の思い出が詰まっています。レンちゃんは、毎日のようにお店に通い、高田さんから骨董にまつわる話を聞くようになりました。これは、そのお話14篇を書いた本です。カラーイラストも美しい贅沢な、プレゼントにも最適な一冊。
いかがでしたか?
新しい年も心に残る本との出会いがたくさんありますように。
絵本ナビでもまたいろいろご紹介していきたいと思います!!
絵本ナビ児童書担当 秋山朋恵
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