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絵本トレンドライターN田N昌の “大人だってもっと絵本読みたいの!”

パパママも一緒に!大人も楽しいイマドキ「しりとり絵本」特集

子どもだけが読むなんてもったいない。大人も楽しい絵本の世界を、絵本トレンドライター・N田N昌さんが、独自の視点と「ゴイスー」な語り口でご紹介! 
注目の新刊や作家さん、気になる絵本関連スポットなど、絵本のトレンド情報を大人に向けてお届けします。

帰省に、旅のお供に。家族で楽しみたい、おすすめ「しりとり絵本」

はやくち言葉、だじゃれ、回分、しりとり、…言葉遊び絵本は、たくさんございます。2月には「早口言葉絵本」をご紹介いたしましたが、しりとりを扱った絵本もたくさんございます。今回は、その中から最近出版された絵本、ちょっと変わった絵本、親子で遊べるしりとり絵本をご紹介させていただきます。

ナンセンス作家×ナンセンス作家の「しりとり絵本」

まずは、こちら。

今回、「しりとり」を特集しようと思ったきっかけになった一冊でございます。まず、表紙に記されている「作:昼田 弥子」「絵:シゲリ カツヒコ」の文字。おふたりとも人気のナンセンス系作家さまでございます。そのおふたりの共演でございます。さぞかしぶっ飛んだ内容なんだろと、ページをめくると、期待通りでございました。なんと、タイトルからは、まったく想像できない、「しりとり」をモチーフにした作品でございました。

こんなしりとり絵本、みたことない!?

かぜがつよいひ

風が強いから待っていてね、と言って出かけていったお母さん。のこされた姉弟は、家の中でしりとりをして待っていることにしますが、なぜか窓の外では、ふたりがしりとりで口にしたものが、つぎつぎに風で飛ばされていきます。そのことに、ぜんぜん気づかないふたり。しりとりはしだいにおかしな方向へエスカレートし、ついには「うち」まで風に飛ばされ、はるか宇宙へ。窓の外では「ちきゅう」が風に飛ばされ、宇宙空間には、買い物に行ったはずの、お母さんが!? 
ことば遊びから心がざわつくような空想世界を広げていく、独特の童話や絵本で評価が高まる昼田弥子さんの発想を、シゲリカツヒコさんが圧倒的な画力で描ききります。誰も見たことのないナンセンスしりとり絵本、ここに誕生!

「しりとり」を題材にした絵本はたくさんございますが、おふたりが作るとこうなるんだなぁと…。作と絵の作家が違う場合、テキストが最初にあって、そこに絵を描くというパターンがほとんど。その際にト書きのようなモノを添える場合もございます。この絵本は、どんなやり取りがあったのか、とても気になる作品でございます。このテキストに自分だったらどんな絵を描くのか…、そんなことを考えながら読んでみると、テキストと絵が両方あって成立する「絵本」ならではの特徴・魅力をより一層ご堪能いただけるのではないかと…。今注目のナンセンスの作家さまの共演、そういう視点で観ていただくと、より楽しめるのではないたと存じます。

ちなみに、シゲリさまに関しては2021年10月に特集させて頂いております。昼田さまは、2015年にナンセンス系絵本『ほんとはスイカ』(ブロンズ新社)で絵本作家デビュー。絵はナンセンス絵本作家でお馴染みの高畠那生さまでございます。さらに、童話の『あさって町のフミオくん』(ブロンズ新社)でも第52回日本児童文学者協会新人賞受賞されております。

アイデアの質もゴイスー、安野光雅流「しりとり絵本」

くりかえし遊べて、目にも楽しい、しりとり絵本

しりとり

あさひ、ひしもち、ちからこぶ……ページをめくって絵をたどり、しりとりで遊びましょう。おしりが「ん」になったらおしまいです。あれ、最後のページまで読んでも「ん」にならない? そんなひとは、最初のページに戻ると続きが始まりますよ。何度もくりかえし遊べて、美しい絵が目にも楽しい、安野光雅流のしりとり絵本です。

「しりとり」を題材にした絵本で一番に思い浮かべたのが、安野光雅さまの「しりとり」でございます。画家・絵本作家として、国際アンデルセン賞、ケイト・グリーナウェイ賞、紫綬褒章など数多くの賞を受賞し、日本を代表する絵本作家さまです。安野さまといえば、絵の素晴らしさはもちろん、算数や遠近法など、難しい題材を子どもに楽しく分かりやすく教える絵本をたくさん出されています。アイデアの質もゴイスーなのでございます。この「しりとり」のアイデアも例外ではございません。「えっ、なんで」「なるほど、こんなアイデアがあったのか……」と思うこと間違いナッシングでございます。是非、ご体験くださいませ。

ストーリーを楽しむ「しりとり絵本」!?

笑い&涙ありで、心も満腹に!

たべものやさん しりとりたいかい かいさいします

商店街で「しりとり大会」開催!おすしやさんにパンやさん、ラーメンやさんチーム…優勝はどのお店?!

こちらは、ナンセンスたべもの系人気絵本作家シゲタサヤカさまのしりとり絵本でございます。改めてご紹介すると、2009年に『まないたにりょうりをあげないこと』(講談社)でデビュー、このデビュー作は第30回講談社絵本新人賞を受賞。その後、出す「たべものナンセンス絵本」、出す「たべものナンセンス絵本」が大ヒット。そして2019年に出版されたのが『たべものやさんしりとりたいかいかいさいします』でございます。こちらの絵本、何がゴイスーなのかと申しますと、なんとストーリー絵本なのでございます。パン屋さん、お寿司屋さん、ラーメン屋さんなど様々なたべもの屋さんが集まって、しりとり大会を開催するというストーリでございます。途中、ある理由から大量に失格者が出るなど、予想もつかない展開が繰り広げられております。とにかく食べ物がたくさん出てまいります。お子様は大喜び間違いナッシングでございます。

大笑い間違いなし、シンプルでイカした「しりとり絵本」

エンドレスにつづく、うんこしりとり

うんこしりとり

こいぬのうんこ
 ↓
こうちょうのうんこ
 ↓
こいするうんこ…

エンドレスにつづく、うんこしりとり。
さあ、みんなで「このつく うんこ」をだしきろう!
読みおわったあともずっと遊べる楽しい絵本です

こちらは、親子一緒に楽しめること間違いナッショングな絵本でございます。tupera tuperaさまの本領発揮と申しましょうか、ゴイスーにシンプルでゴイスーにイカしたアイデアの絵本でございます。子どもに大人気の”ウ○チ”とコラボでございます。声に出して読むだけでお子様は大喜び、大満足でごさいます!それでいて、言葉遊び、言葉に対する関心も高まること間違いナッシングでございます。大好評につき、第2弾の『おならしりとり』(白泉社)も出ております。是非、親子でちょっと変わったスタイルのしりとりを楽しんで頂ければと存じます。

「しりとり」をモチーフにした新しい言葉遊び絵本

NHK Eテレの番組「シャキーン!」の人気コーナー「おもしりとり」が絵本化!

おもしりとり

こんな「しりとり」見たことある? 家族みんなで楽しめる!!

「りんご」と「ごりら」で「りんごごりら」って、なんじゃそりゃ!
「ごりら」と「らんどせる」で「ごりららんどせる」って見たことない!
「らんどせる」と「るびー」で「らんどせるるびー」って、いったい!!??

NHK Eテレの番組「シャキーン!」の人気コーナー「おもしりとり」が絵本化! こどもたちの予想外のしりとりが、すみずみまで眺めて楽しい最高のユーモア絵本になりました!

【こどもたちのアイディアを元に作られた、予想外の「しりとり」絵本!!】

もう一冊。こちらも親子一緒に楽しめること間違いナッショングな絵本でございます。NHK Eテレの人気番組内のコーナー「おもしりとり」を絵本にした作品でございます。こちらも、ただの「しりとり」ではございません。「しりとり」をモチーフにした新しい言葉遊びでございます。しりとりで繋がった言葉を合体して遊ぶというスタイルでございます。例えば、「りんご」と「ごりら」で「りんごりら」、次は「ごりら」と「らんどせる」で「ごりらんどせる」といった具合に合体していきます。「りんごりら」「ごりらんどせる」の姿を想像、楽しむ新しいスタイルのしりとりになっております。是非、親子で楽しんで頂ければと存じます。

どの絵本も「しりとり」をしたくなる絵本、言葉に対する関心が高まる絵本でございます。是非是非、親子でお楽しみ頂ければと存じます。お盆や正月の帰省シーズン、旅のお供にもおススメでございます。

N田N昌

絵本トレンドライター・放送作家・絵本専門士
絵本の最新情報を発信&大人絵本文化、絵本プレゼント文化の普及活動に日々努めております。  

@NtaNmasa

 

(画像は、イラストレーター・作家の網代幸介さんによる著者肖像画)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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