【今週の今日の1冊】子ども読書週間「いっしょに よもう、いっぱい よもう」
4月26日~5月2日までの絵本「今日の1冊」をご紹介
4月23日の「子ども読書の日」から5月12日までの期間は、子ども読書週間です。2021年の標語は「いっしょに よもう、いっぱい よもう」。
読書週間ということもあって、図書館が舞台であったり、読書することや本がテーマとなった絵本を中心に、誰かと本を読む楽しさを共有するような本を集めてみました。是非、読書の楽しさを実感してくださいね。
4月26日 読み終わった途端に「もっかい?」
月曜日は『もっかい!』
出版社からの内容紹介
おやすみ前の絵本の時間。セドリックはお気に入りの絵本をママに読んでもらいます。「もっかい!」と何度もせがむうちに、ママが先に寝てしまって…。怒ったセドリックが火を噴くと、なんと本当に絵本に穴があいちゃった…!?
字が躍る、おはなしがかわる、そして最後に、絵本のうしろに穴があく! ケイト・グリーナウェイ賞を二度も受賞した絵本界の奇才、 エミリー・グラヴェットが贈る"遊び心いっぱい"の絵本、新装版です。
読者の声より
寝る前に本を読むのですが、1冊だと「まだダメ~!!」
3冊読んでも、「もっと~!」の次男。
兄ちゃんは眠くなって、「もういいじゃん」
毎晩、こういう状態になってます。
真っ赤なセドリックいう名のドラゴンが出てくる絵本が大好きな
セドリックくん。ママに読んでもらうのですが・・・「もっかい!」
もっかい!もっかい!の度に、お話も挿絵も少しずつ
少しずつ変わっていきます。
でも、とうとう寝込んでしまったママに真っ赤になったセドリックは。
いや~、すごいです。
私はももたろうをよくやらされたのですが、
おじいさんとおばあさんが出てきて終わりとか、
おばあさんがモモ食べて終わりとかやってましたものね~。
最後の最後はもう「すごい!」と三人でびっくりしちゃいました。
読後、次男は「もっかい!」でしたけどね(笑)
(わにぼうさん 40代 ママ 宮崎県 男の子9歳、男の子5歳)
4月27日 本の中の住人たちとも一緒に楽しもう♪
火曜日は『かいぶつのとしょかん』
出版社からの内容紹介
ようこそ「かいぶつのとしょかん」へ!
この としょかんはね、ほんのなかの じゅうにんが、でたり はいったりして あそんでるんだよ。
さあ、いっしょに たのしもう!
本の楽しさ、本の世界のおもしろさにひきこまれる1冊!
読者の声より
ドキドキワクワク
幻想的で不思議な世界観ですね。
ドキドキしながら読み進めていくと、すっかり魅了されてしまいました。
どこかにこの図書館あるんじゃないかなと思わせるような、行ってみたいな!と思うような素敵な場所ですね。
出てくるかいぶつたちも、個性的で1匹1匹見入ってしまいます。
本好きな人には、図書館てワクワクする場所なので、こんな図書館があったらと思うと、テンション上がりますね!
(ピーホーさん 30代・ママ 女の子3歳、女の子1歳)
4月28日 大切な人へ本をすすめる4つのストーリー
4月29日 暑い日も、寒い日も、どんなに遠い道のりでも…。
木曜日は『ぼくのブック・ウーマン』
出版社からの内容紹介
カル少年は、高い山の上に住んでいるので、学校へ通うことができません。もちろん図書館なんてないし、本を読みたいと思ったこともありませんでした。ある日、馬に乗った女の人が、カルの家に本を持ってやってきて……。いまから80年ほど前、アメリカは不景気の時代で、だれもが貧しくはありましたが、子どもに本を読ませたいという気持ちを忘れませんでした。学校も図書館もない不便な所で生活をしている子どもたちのために、図書館の本を届けようと考え出されたのが、「荷馬図書館員」という職業でした。彼女たちは「ブック・ウーマン」と呼ばれ、馬に乗って、暑い日も、寒い日も、どんなに遠い道のりでも、ひたすら子どもたちの手もとに本を届けたのです。
読者の声より
私も子どものブック・ウーマンでありたい
遠隔地に住む人々に、本を届ける女性の話です。
押しつけがましくなく、誰かの「本が好き、みんなにも読ませてあげたい」という気持ちが他の誰かの世界を広げる。素敵ですね。本は、今まで見たことのない世界に連れて行ってくれるし、はるか昔のできごとや誰かが人生をかけて学び取ったことを教えてくれる。こんな素敵な知識の宝庫を読まないなんてもったいない。このことを、私も上手に子どもたちに伝えていきたいなって、思いました。
(みっとーさん 30代・ママ 男の子9歳、女の子7歳)
4月30日 誰かと物語を共有する喜びを
金曜日は『あいぼうはどこへ? ニューヨークの としょかんに いる 2とうの ライオンの おはなし』
出版社からの内容紹介
ニューヨーク公共図書館のライオン、しっかりもののフォーティテュードと好奇心たっぷりのペイシェンスは、毎日入り口の前で図書館を訪れる人を待っています。
ところがある日、ペイシェンスがいなくなってしまったのです。夜が明ける前までに自分の「もちば」に戻っていないとたいへんなことになります。
そこでフォーティテュードはペイシェンスを探しに大きな図書館の中へ入っていきます。
世界でもっとも有名な、美しい図書館のひとつニューヨーク公共図書館を舞台にした2頭のライオンのお話のはじまりです。
読者の声より
君にお話をするために
『LOST IN THE LIBRARY』が原題。
金柿秀幸さんの意訳が軽快です。
ニューヨーク公共図書館の入り口にいる彫像ライオン、
フォーティテュードとペイシェンスのエピソード。
ある日、相棒がいなくなり、フォーティテュードは図書館内を探し回るのですね。
もちろん、一緒に図書館探検している気分です。
ようやっと見つけたペイシェンスの目的が素敵です。
本への愛が伝わってきます。
Fortitude(不屈の精神)、Patience(忍耐)という、ライオンの名前も滋味深いですね。
実在するというリアリティもうれしいです。
小学生から大人まで、本の楽しさをご一緒に。
(レイラさん 50代 ママ 兵庫県)
5月1日 どんな本でも「ありますよ」
読者の声より
あったらいいな、こんな書店
こんな本も、そして、そんな本を置いているような書店も、あったらいいのになぁと思う一冊。
あるかしら書店の本のセレクトのセンスは逸脱。
欲望丸出しの本のタイトルを、なんだか頭の良さげなタイトルとデザインにカバーだけ変更してくれる、カバー変更器。
思わず笑ってしまう書店婚。
こんな楽しい書店が近くにあれば、常連になってしまいそうです笑。
(tori.madamさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子4歳)
5月2日 はなしのつづきが よみたい、しりたい!
日曜日は『このほん よんでくれ!』
出版社からの内容紹介
人間の親子が読んでいる絵本に夢中になるオオカミ。
ぐうぜん、その本を拾いますが、じつは字が読めなくて……。
「はなしのつづきが よみたい、しりたい!
だれか よんでくれー!」
オオカミの願いを叶えてくれたのは、一匹のうさぎ。
けれどもオオカミとウサギは食べる・食べられる関係……。
さあ、ふたりはいったいどうなるのでしょう?
読者の声より
よ~くわかります
もしこんな頼まれ方をしたら、
喜んで読もうという気にはなりませんね。
ましてやそれが、
オオカミならなおさら。
でも、オオカミの気持ち、
よ~くわかります。
本の魅力にはまってしまったんですね。
本を聞いているオオカミの幸せそうなこと。
最後、ちょっとページが抜けたのかと
思うぐらいいきなりでしたが、
読んでいてハラハラドキドキ、
ほんわかする素敵なお話でした。
(まことあつさん 30代・ママ 男の子8歳、男の子5歳)
選書:秋山朋恵(絵本ナビ編集部)
文・編集協力:富田直美(絵本ナビ編集部)
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