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絵本ナビスタッフの<未就学児向け>読み聞かせ日記

2歳5か月への読み聞かせ 絵本「こぐまちゃん いたいいたい」の意味がわかるように!

生まれて初めての「動物園」を経験した9月

フェネックを見て(?)いる娘。

こんにちは、絵本ナビスタッフの坪井です。

もう1か月前の話になりますが、9月の4連休…長かったですね!

普段はあまり遠出をしない我が家も、さすがに同じ散歩ルート、同じ公園、同じようなランチが4日間も続くのは親子ともに厳しく、初めて子連れで動物園へ出かけてみました。

行き先は井の頭自然文化園。鳥やカピバラ、猿やリスなど小さな動物が多く、2歳の娘にはちょうどいい刺激になりました。

 

私たちが入園したときは、イノシシ2頭が柵の中を走り回っていたので、せっかくだから娘にも激しく動く動物を見せてあげたいとそちらに誘導しようとしたら、少しも近づこうとしないまま頑として動きませんでした。落ち着いて話を聞いてみると、あまりの勢いで恐かったということのようです。

 

ならばと、リスを間近で観察できる「リスの小径」という施設に入ってみたら、今度は触れるほど人間の近くまでやってくるリスにも驚いて親によじ登り、「もう帰る」と一言。動物を見ている娘より、娘に動物を見せようとする私たち親の方が大声を出したりして騒いでしまう動物園体験となりました。

初めて本屋さんで選んだ「ふたごのたこたこウィンナー」

たこさんウィンナーは見るのも食べるのも大好き♪

ふたごのたこたこウィンナー

たまごやきを枕に、ぐっすり眠っていた「あにたこ」と「おとうとたこ」の
ふたごのたこたこウィンナー。
朝になると、はしにはさまれて、どこかに連れて行かれそうに!
つるりーん!と逃げ出す、ふたごのたこたこウィンナー。

とこたこ とこたこ くだもののお皿へ
とこたこ とこたこ チューリップ柄のハンカチへ
とこたこ とこたこ はしを渡って
ふたごのたこたこウィンナーが、最後に逃げこんだ場所は…?

ふたごのたこたこウィンナーがどこに隠れたか探すのがとっても楽しく、
「ここにいたよ!」「こんなところに隠れていた!」と
子ども達の喜ぶ声が聞こえてきそうな作品。
ふたごのたこたこウィンナーの脱出経路が明らかになるページでは、
思わず「クスッ」と笑ってしまうことでしょう。

『どうぶつぴったんことば』『ばななんばあば』などでタッグを組んだ、
林木林さん、西村敏雄さんの最新ユーモア絵本です。

9月は動物園以外にもう一つ、娘にとっての初体験がありました。

それは、「本屋さんで自分で絵本を選ぶ」こと。

 

これまでは私が購入した絵本を与えられたタイミングで読むということしか経験のなかった娘ですが、ある日、父親と二人で散歩に出かけた際に書店に寄り、棚を見て自ら「これがいい」と選んだのがこの「ふたごのたこたこウィンナー」でした。

 

ご飯のおかずとしてもウィンナーが大好きな娘、最近は食卓にもたこさんウィンナーが出てくることを覚えていたようで、自分の大好きな「たこさんウィンナーが絵本になっている!」という驚きもあったのかもしれません。

 

ただ、実際に読み聞かせてみると「お弁当」というものをあまりよく理解していないせいもあってか、どうしてたこさんウィンナーが逃げていくのか、今ひとつピンときていない様子です。

これから成長するにしたがって、お弁当に入っているたこさんウィンナーとふれあう機会も増えてくると思うので、その際にはこの絵本の楽しさもわかってくれるといいな、と思います。

こぐまちゃんと一緒に気をつけよう!「こぐまちゃんいたいいたい」

こぐまちゃんを心配する娘の成長も感じる絵本

こぐまちゃん いたいいたい

「危ないから止めなさい!」「けがしますよ!」ところが言われた本人はもうひとつピンとこない、そんな子のための”いたいいたい”の本。積み木が足にコツン、階段から落ちて痛い、お団子の串で口をさして…と失敗続きのこぐまちゃんに、読者の幼児は声援を送りながら一緒に考え、良い方法を教えてあげるでしょう。ユーモアをまじえながら危険をさける工夫を学びます。

しっかり歩けるようになった頃から、ちょっと目を離すと和室のちゃぶ台に上ってニコニコしたり、あるいは、食事に飽きると子ども用のフォークやスプーンを持ったまま部屋中をうろうろしたりすることのある娘。

そのたびに「危ないからだめ」「転んだら痛いよ!」と言われているのですが、実際に痛い思いをした経験がないせいか、なかなか止めてくれません。

本当に痛い目にあってからわかるのでは遅いので、この絵本を読んだら、どんなときに「痛い」のか「危ない」のか、わかってくれるかもしれない…という淡い期待を持って半年前に購入した絵本です。

 

購入後すぐに読み聞かせたときの娘(当時、2歳ちょうど)は「『しろくまちゃんのほっとけーき』にも出てきたくまちゃんだ」という程度の様子でしたが、2歳半を目前にした最近になって、ぐっと物語の理解度が上がってきた気がします。

 

こぐまちゃんが階段から落ちて頭をぶつければ、「いたい?」と自分の頭をおさえ、こぐまちゃんがお団子の串で口の中を突っついてしまう様子を見た後は、食事のときに自分の持っているフォークの先端をじっと見つめて「口、いたいいたい」と真剣な顔をしたりしています。

 

正直、購入したばかりの頃は「効果なしか…」と思っていたのですが、娘はこぐまちゃんの様子から私が思っていたよりもしっかり学んでいたようです。

実体験でより楽しい!「しろくまちゃんのほっとけーき」

できることが増えて、わかることも増えてきました♪

しろくまちゃんのほっとけーき

まあるくて、大きくて、ふわっふわのほっとけーき。
焼きたてほかほかのほっとけーき。
おともだちと一緒に食べるほっとけーき。

子どもたちはほっとけーきが大好きです。
もちろん「おいしいから」。
でも、こんなにみんなが大好きなのは、それだけじゃないのでしょうね。

誕生から40年以上も経つロングセラー絵本『しろくまちゃんのほっとけーき』には、大好きな理由がたくさんつまっています。
お手伝いをしながらほっとけーきを作る喜び。
(調理器具を並べるだけでもワクワクしちゃいます)
ほっとけーきが完成していく様子をみる喜び。
(ぽたあん どろどろ ぴちぴちぴち ぷつぷつ…もう音を聞いているだけでツバが出てきちゃいそう)
そして、「おいしい」をおともだちと共有する喜び。
(自分でつくったことをほめてもらったりしてね)

鮮やかな「オレンジ」を基調とした色で描かれた数々の名場面は、子どもたちの心に強烈に印象に残っていき、大人になってもそのワクワクの気持ちが色褪せることはありません。

「子どもがはじめて出会う絵本」「子どもがはじめて出会うおともだち」、そんな絵本をつくりたいと大人たちが真剣に考えながらつくった「こぐまちゃん」シリーズ。その願いの通り、今もずっとこぐまちゃんは子どもたちのおともだちです。

こちらも購入した頃より興味を持ってくれるようになった絵本です。

 

週末の朝はフレンチトーストを作るため、卵を割ったり、泡立て器で牛乳と混ぜたりといった作業を娘にも手伝ってもらっているので、しろくまちゃんがホットケーキの材料を混ぜる場面は特に集中して眺めるようになりました。

その場面でしろくまちゃんのそばにある「こむぎこ おさとう ふくらしこ」と思われる3つの粉の容器を見ては、大きい順に「これはお父さん、これはお母さん、これはわたし」と指さします。

 

そして先日、NHKの情報番組「首都圏情報 ネタドリ!」に磯崎編集長が出演するのを娘と一緒に見ていたときのこと。

スタジオに並べられた「しろくまちゃんのほっとけーき」をいち早く見つけた娘はテレビを指さし、大声で「あー!!」と叫びました。

普段、自分が親しんでいる絵本がテレビに映っているということが、それだけで珍しく、嬉しかったようです。

それだけなのですが、娘が絵本に親しみと愛着を持ってくれているのだな、と感じて私も嬉しくなりました。

ペネロペへの声かけが楽しい「おなかすいたね、ペネロペ」

ペネロペと一緒に動物さんのお世話体験!

おなかすいたね、ペネロペ

わたし、ペネロペ。きょうは牧場で動物にえさをやるお手伝い。えーと、こぶたがすきな食べ物はなんだっけ?おじいちゃんが教えてくれたの、わすれちゃった!

保育園が休園していた間にひたすら見ていたアニメの「うっかりペネロペ」にも登場したエピソードの絵本です。

読み聞かせ始めてすぐにどんな話かがわかったようで、ペネロペが動物のところへ餌やりに行くたびに

「うさぎさんには、にんじんだよー!」

「ぶたさんには、やさいだよー!」

と、大きな声で教えてあげていました。

 

以前は「テレビや絵本の登場人物に声をかける」ということをあまりしなかったのですが、成長に伴ってそうしたこともできるようになってきました。

さいごに

毎日バタバタと過ごしていると、絵本を読み聞かせる時間がなくなってしまうこともよくありますが、ちょっとした時間に「絵本読もうか」とこちらから声をかけると喜んでくれたり、娘が自ら「読んで」と絵本を持ってきてくれたりすると、娘なりに「絵本は楽しい、面白いもの」と思ってくれているのかな、と私も嬉しく感じます。

 

子どもの性格にもよると思いますが、我が家の娘は知らない絵本をどんどん読みたいタイプなのかな、と最近は感じています。

新しい作品を見せると嬉しそうにして、何回か繰り返して聞いた後はしばらく読まないということもありますが、何かの拍子に「これはあの絵本で見たやつだ!」という感じで話し始めたりもするので、大人はその記憶力に驚いたりということも。

読みたいときに読みたいものを読むことが読書の楽しみなので、これからも娘の好きなように絵本を楽しんでほしいなと思います。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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