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miku19号 2010年冬号

【保存版】初期から完了期まで使える離乳食の基本のすべて

 

「離乳食ってなんだか難しそう…」と感じているママも少なくないはず。でも大丈夫。基本さえしっかりおさえておけば、意外にもいろんな応用がきいて、手軽に作れるものなのです。

料理研究家 浜田陽子先生

 

妊産婦や乳幼児、生活習慣病予防の栄養を専門とし、企業・病院などの食のコンサルティング・コーディネイトを手がける。「スタジオコーディーキッズクッキング」など、個人向け料理教室も開催。雑誌、講演でも活躍する2児のママ。

離乳食の目的を見直そう!

母乳やミルクから徐々にシフトすることで、消化機能に負担がないような段階を配慮しながら、必要な栄養を得られるようにすること。咀嚼力を付けること。味覚を覚えること。そして食べる喜びを知ること……。離乳食の目的は多岐にわたります。その目的をしっかり理解して、離乳食作りをしていきましょう。

 

じゃがいも、かぼちゃは皮を厚めにむき、かぼちゃはワタと種をきれいに取った正味量。じゃがいもは水につけてあく抜きをしてから使います。ヨーグルトは無糖のプレーンヨーグルトを、ミルクは粉ミルクを調乳したものを使用しましょう。

初期

[材料]

・じゃがいも--------------------- 20 g(1cm角に切る)
・かぼちゃ------------------------ 15g(2cm角に切る)
・ヨーグルト--------------------- 大さじ1~2
・ミルク(または湯ざまし)----- 大さじ2~3

[作り方]

 

1. 鍋に多めの水とじゃがいも、かぼちゃを入れて火にかけ、具材が柔らかくなるまで煮る。
2. ざるにあげて水気を切り、熱いうちになめらかにうらごしして、粗熱が取れたらヨーグルトとミルク(または湯ざまし)を加えてのばす。

中期

[材料]

・ じゃがいも -------- 35g(1cm角に切る)
・ かぼちゃ----------- 25g(2cm角に切る)
・ ヨーグルト -------- 50~70g

[作り方]

 

1. 鍋に多めの水とじゃがいも、かぼちゃを入れて火にかけ、具材が柔らかくなるまで煮る。
2. ざるにあげて水気を切り、ボウルに移して熱いうちに、粒が少し残るくらいまでつぶす。
3. 粗熱が取れたらヨーグルトを加えて混ぜる。

後期

[材料]

・ じゃがいも ----------- 70g(1cm角に切る)
・ かぼちゃ -------------  30g(1cm角に切る)
・ ヨーグルト ----------- 80g

[作り方]

 

1. 鍋に多めの水とじゃがいもを入れて火にかけ、じゃがいもに火が通ったらかぼちゃを加えてさらにゆでる。
2. かぼちゃが柔らかくなったらざるにあげて水気を切ってボウルに移し、熱いうちに具材の形を少し崩しながら混ぜる。
3. 粗熱が取れたらヨーグルトを加えて混ぜる。

完了期

[材料]

・ じゃがいも-------- 80g(1cm角に切る)
・ かぼちゃ---------- 40g(1cm角に切る)
・ ヨーグルト  ------ 100g

[作り方]

 

1. 鍋に多めの水とじゃがいも、かぼちゃを入れて火にかけ、具材に火が通るまで煮る。
2. ざるにあげて水気を切ってボウルに移し、粗熱が取れたらヨーグルトをさっと混ぜる。

離乳食の進め方の目安

離乳食の進め方は、月齢と体の発達を目安にします。便がかたすぎたりひどい下痢が続いたり、グッタリして元気がないときは無理にステップアップしないようにしましょう。

 

(▼クリックするとPDFでご覧いただけます)

https://www.kosodate.co.jp/miku/vol19/meyayu.pdf

※初めての食材は、ほんの少量から始めましょう。
※回数やステップと時期の表記は目安です。ほかの子どもと比べて遅いとか、目安どおりに進まないからといってあせる必要はありません。赤ちゃんによって個人差があることを理解してください。ゆっくりすぎるくらいでも問題ありません。

【繊維が強い野菜】
ごぼうやれんこん、きのこ類は、小さく切って柔らかく調理したものを後期から少量ずつ。山菜は繊維もあくも強いのでおすすめできません

【ケチャップ・マヨネーズ】
上からかけるだけでその味になってしまうような作られた調味料類は離乳食にはNG。3歳過ぎてからほんの少量ずつがベスト

【白米・うどん】
主な主食には白米がおすすめですが、バリエーションの一つとしておすすめ

【豆腐】
初期からOK。だし汁ですりのばしただけでも赤ちゃんにはごちそうです

【いか・たこ・えび・かに・貝類】
アレルギーを起こしやすいので、初期・中期は避ける。できれば離乳後に

【卵】
初期は卵黄2/3個、中期の前半は卵黄1個分、中期後半から完了期前半は全卵1/2個分、完了期後半でも2/3個分までが1回の食事でとれる目安。この量を週2回くらいに

【にんじん】
柔らかくするのに時間がかかるが、甘みがあって食べやすい

【さつまいも・じゃがいも・かぼちゃ】
ホクホクで使いやすく、甘みがありビタミン類も豊富。皮や種はしっかり除いて

【雑穀】大人にとってはヘルシー食材ですが、消化機能が未発達の赤ちゃんにはNG 【そば】アレルギーが心配な食品 【魚の干物】塩分が多いのでNG 【刺身】生ものは絶対に避けて 【脂身が多い肉】脂は消化機能に負担がかかります。鶏ささみ肉のような低脂肪の肉は後期から少しずつ 【あくが強いいも類】やまいも、さといもなども、アレルギーに似た症状が出ることが。後期から少量ずつ 【牛乳】アレルギーと消化器への負担が心配。ごくごく飲むのは離乳後に。離乳食では時々調理に使う程度で 【菓子パン】クリームパンやあんパンなどの甘いパン、脂質が多いクロワッサンなどは、NG。パンを使うなら、食パンや何も入っていないロールパン 【野菜ジュース】赤ちゃん用のものならOK。大人向けの市販ドリンクは味が濃すぎます 【キウイ、パイナップル】ほかにも、マンゴー、パッションフルーツなど、あくが強い果物は消化が難しい 【ドライフルーツ】繊維が多すぎる上、加工工程で油を使用しているので適しません 【ごま、ナッツ】赤ちゃんには刺激が強すぎる食材。幼児期も食べ過ぎはおすすめできません 【お菓子・アイスクリーム】赤ちゃん用以外のお菓子は×。アイスクリームやチョコレートも味が強すぎるので避けて

【白身魚】無塩で骨がなく、身が柔らかく新鮮なものを。中期から少しずつ 【しらす干し】必ず熱湯で塩抜きしてから使います 【納豆】初期の後半から少量ずつ。ひきわり納豆なら刻む手間が省けます 【ふ】糖質のほか、たんぱく質もとれる食材。簡単に柔らかくなるので、離乳食には重宝 【大根・かぶ】消化にやさしい野菜。すりおろして火を通せば初期からOK。皮は厚めにむいて 【キャベツ・白菜】水分が多く胃腸にやさしい野菜

離乳食作りの5カ条

(1)無理しない

よく食べるからといって先を急ぐのはNG。便で消化具合を確認して、徐々にステップアップを。体調、機嫌が悪いときは無理強いせず、赤ちゃんのペースに合わせて。

(2)素材のうまみを大切にし、薄味に

素材のうまみを知ることで、調味料の味ではなく素材本来の中にある繊細な甘味や塩味がわかる子に。天然素材で取っただし汁や野菜のブイヨンがおすすめです。塩分ならしらす干しを利用するなど、調味料はできるだけ使わないか、極少量で。大人が「味がない」と感じるくらいで十分です。

(3)同じものばかり与えない

まとめて作ったものを冷凍保存し、少数回続くのはOKですが、アレルギーの心配もあるのでずっと同じ食材を続けて与えないように。同じおじやでも、具材を変えるだけで○。

(4)新鮮な素材を使い、衛生面には

細心の注意を
刻む、すりおろす、つぶすなど、細菌感染を受けやすい工程が多いので要注意。

(5)適度な手抜きを

ママが離乳食作りにストレスを感じてイライラしていては、赤ちゃんが落ち着いた心で食事を楽しめません。ときにはベビーフードを取り入れたり、手軽なひと品で済ませたり。離乳食が、赤ちゃんの成長を実感できるママの幸せタイムになるように、ゆったりと進めましょう。

 

撮影/長尾浩之 イラスト/犬塚円香

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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