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miku53号 2018年秋冬号

子どもを伸ばす模様替えにチャレンジ!

片づけも身じたくも、これですんなり!

小学校入学までに身につけたい、片づけや身じたくの習慣。子どもの成長に合わせ、楽しく、根気強く教えていくためには、家具の配置や選び方、アレンジなどを見直すことが大切です。インテリアコーディネイターの経験を活かして子育て家庭の模様替えを年間100件以上行い、家事シェア研究家でもある三木智有さんに、子どもを伸ばす模様替えについて伺いました。
 

三木智有さん

Tomoari Miki

 

NPO法人tadaima!代表・家事シェア研究家。2011年に「ただいま!」と帰りたくなる家庭であふれる社会の実現を目指し、家事シェアを広める活動を開始。インテリアコーディネイターの経験を活かし、子育て家庭の模様替えも行う。
http://npotadaima.com/

子どもが“片づけにくい”環境を取り除く

オモチャや絵本、園グッズの片づけや身じたくなどを子どもが思うようにしてくれず、つい「ちゃんと片づけなさい!」と叱ったり、「うちの子はどうして身じたくが下手なんだろう」と悩んだりしているママやパパも多いもの。子どもにとって、片づけや身じたくは、親をはじめとする周りの人が、根気よく“教える”ことで少しずつ身についていくものです。最初から結果ばかりを求めず、片づけも身じたくも“遊び”の一貫としてとらえ、楽しみながら伝えていきましょう。

 

そのために大切なのが、環境づくりです。まずは、我が家を見回してみましょう。オモチャと絵本の置き場所が離れていたり、子どもが遊ぶスペースや子ども服の収納ボックスが、ママが一日の中でいちばんいる場所=リビングから離れ過ぎているなど、子どもが“片づけにくい”環境になっていないか見直してみましょう。
 
まずは、「ここは遊ぶ場所」「ここはオモチャがある場所」「ここは着替える場所」など、子ども自身が主体的に行動したり、自覚しやすいスペースづくりをします。それが、片づけやすさや着替えやすさにつながります。
 
模様替えのポイントは、①キッズスペース(子どもが遊ぶ場所)を見直す ②オモチャや絵本の配置、収納を見直す ③子どもの衣類の収納、着替えスペースを見直す 以上の3つ。それぞれの視点からわが家を見渡し、チャレンジしてみましょう。

子どもを伸ばす模様替えのポイント

キッズスペースを見直そう
オモチャや絵本の配置、収納を見直そう
子どもの着替えスペース、衣類の収納を見直そう

① キッズスペースを見直そう

親の目線が向かいやすい場所に定め、子どものモノを集める

 

子どもが主体的に遊ぶ場所=キッズスペースは、料理をしながらでも見渡せるリビングの一角など、親の目線が向かいやすい場所に定めるのが大前提。そのスペースの周辺にオモチャや絵本など子どものモノを集めるようにすると、ママやパパの視線を感じながら安心して遊ぶことができます。キッズスペースにしたいところにプレイマットやミニカーペットなどを敷くと、「ここは僕の(私の)遊ぶ場所」と、自覚しやすくなります。

リビングに大きな収納棚を取り付け、周辺をキッズスペースに

 

家族がいちばん集まる場所、リビングに、オモチャと絵本、液晶テレビが収納できる大きな棚を設置し、その周辺をキッズスペースに。お気に入りのDVD を見ながら遊ぶこともできます。
 

リビングの隣のキッズスペースにはつながりをもたせて

 

リビングに隣接する洋室や和室をキッズスペースにする場合は、リビングとつながりをもたせ、親の目が行き届くところで遊べるようマットや収納棚の配置を考えます。

COLUMN
独立した子ども部屋は、ひとり寝の練習の場として

 

リビングと離れた場所に独立した子ども部屋を設けている家庭もあると思いますが、子ども部屋で主体的に遊ぶようになるのは小学生くらいになってから。子ども部屋が独立している場合は、小学校入学前くらいまではそこでオモチャや絵本を収納して無理に遊ばせず、ひとり寝の練習の場として利用するなどがよいでしょう。
 

② オモチャや絵本の配置、収納を見直そう

オモチャと絵本はセットに。オモチャは分類して収納


子どもは、オモチャと絵本を一緒くたにして遊ぶことが多いもの。オモチャを置くスペースと絵本を置くスペースは、なるべく近くにしましょう。オモチャは、積み木、人形、ブロックなど、分類してボックスなどに収納します。種類の数の目安は、「子どもの年齢+1」。3歳の子だったら、4つくらいに分類して整理しましょう。電車のオモチャやブロックなど、他のメーカーのモノがまざると遊びにくいものは、それ専用の収納スペースを確保して。

オモチャスペースと絵本スペースは近くに

 

オモチャのスペースと絵本のスペースを近くにすることで、遊びやすくなるのと同時に片づけもしやすくなります。絵本の収納ケースは、写真のように、本を立てて収納できるスペースがあるものがおすすめ。

オモチャは“中身が見える収納”で、出し入れしやすく

 

オモチャの収納スペースを作る時に大切なのは、何が入っているのかひとめでわかるようにすること。分類されたオモチャは浅めのボックスに入れ、ある程度高さにゆとりがある棚におさめるようにすれば、出し入れもしやすいし、中身もすぐにわかります。

分類できないオモチャ用に“何でもボックス”を

 

お祭りで買ったオモチャ、スーパーやレストランなどでおまけでもらったオモチャなど、分類不能なオモチャは専用のボックスを用意し、収納しましょう。中身をときどきチェックして、いらないものは処分しても。
 

工作アイテムはひとつにまとめて親が管理

 

おりがみやクレヨン、はさみなどの工作アイテムも、子どもの遊びには欠かせないもの。しかし、すぐに取り出せる場所にあると、勝手に取り出してケガにつながることも。工作アイテムはひとつにまとめ、子どもが「やりたい」と言ってきた時にすぐに出せるような場所に管理しておきましょう。

③ 子どもの衣類の収納を見直そう

たたむことを教える前に出し入れのしやすさを追求

 

子どもの着替えスペースは、朝、園に行く準備などでバタバタすることを考えると、リビング、もしくはリビングとつながった部屋がよいでしょう。子どもの衣類の収納も、オモチャと同様「出し入れのしやすさ」がいちばんのポイント。引き出しの中には衣類をあまり入れすぎず、ほとんど着ない服は別の収納ボックスに入れて押し入れに保管する…などと工夫して、子どもが自分で着る服を選びやすい環境を整えることが大切です。

衣類の収納はハンガーラックと引き出しを組み合わせて

 

子どもの衣類の収納におすすめなのが、子どもが届く高さのハンガーラック。コートやジャンパーなどのアウター、園の制服のジャケットなどを子ども用ハンガーにかけて吊るしておくと、出し入れがラクです。引き出しは、①シャツやトレーナーなどトップス用、②ズボンやスカートなどボトムス用、③肌着や靴下用の3段で。

衣類はつめこみすぎず、“出しやすさ”優先で

 

引き出しの中に、衣類はつめ ぐにわかります。こみすぎないのがポイント。親がきちんとたたんで収納するというよりは、ひと目見てどの服かわかりやすく、子どもが自分で取り出しやすい収納を心がけましょう。
 

衣類のたたみ方は子どもの成長に合わせて教える

 

ある程度片づけができるようになると、衣類のたたみ方も教えたくなりますが、この時期に大切なのは、「子どもが自分で出し入れできるようになる」ということ。たたみ方にはこだわらず、興味を持ち始めたら教えてあげましょう。

片づけのタイミングを決め親子で一緒に!

モノを片づける時は、“親も子どもと一緒に”が基本。「ご飯を食べる前」「お出かけの前」「寝る前」など、片づけるタイミングを何かの用事の「前」と決めて、すっきりした気持ちでご飯を食べたり、出かけられるような習慣づけをしましょう。「片づけなさい!」と命令するのではなく、「〇〇の前にお片づけしよう」と声をかけることも大切です。
 
常に完璧を目指すのでなく、食事の前はテーブルの上だけ片づいていればOK、おもちゃ2、3個だけでも自分から片づけられたらOKなど、小さな目標をクリアしていけるようにしましょう。
 
まずは親が、子どもが片づけやすい環境を整える。そして、親子でじっくり楽しみながら取り組むことが、“片づけ上手”につながっていきます。

2018 AUTUMN-WINTER
取材・文/長島ともこ イラスト/サカモトアキコ

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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