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絵本ナビスタッフの<未就学児向け>読み聞かせ日記

【3歳11か月娘へ読み聞かせ】“名画で宝探し”に家族で夢中!

楽しめる絵本の幅が広がった1年間でした

ぽっくりで遊べるようになりました

こんにちは、絵本ナビスタッフの坪井です。

 

先月、私が頭を抱えていた娘の「『うんち!おしっこ!』で大笑い」期

あれから1か月しか経っていないのに、娘はもうその手の言葉を言ってはしゃぐことがほぼなくなりました。

もちろん、聞こえてくればニヤリとしますし、思い出したかのように「うんちっち!」と言ったりすることはありますが、以前のように何もかもが「うんち、おしっこ」という状態ではありません。

子どもの成長の速さには驚かされてばかりです。

 

娘が3歳になりたての頃はバージョンアップした自己主張に振り回され、手加減できない強さで叩かれたりと物理的に「痛い」ことも多かったのですが、4歳を目前にした娘は「痛い」と言われれば力を緩めることができますし、乳児と言われる頃には絶対にできなかった「ちょっと待っててね」で少しの間なら納得して「待つ」こともできるようになりました。

 

お話の長さ、難しさともに『こぐまちゃん』シリーズがちょうどよかった絵本も、『てぶくろ』など長いもの、複雑なものを楽しめるようになってきたなと思います。

3歳最後の1か月、娘と読んだ絵本、娘のために選んだ絵本をご紹介します。

大人も本気になる『ルーヴル美術館でさがせ!』

青いカバくんを探しながら名画を鑑賞♪

ルーヴル美術館でさがせ!

ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』、『ミロのヴィーナス』、『サモトラケのニケ』……
ルーヴル美術館の有名な展示品35点のなかにかくれた、青いカバ「ヒッポ」をさがそう!
 
ページのすみずみまで目をこらすことで、ひらめき力や集中力がアップ!
子どももおとなも自然とアートに親しめる、遊び心いっぱいの探し物絵本です。

巻末には、西洋美術史家・木村泰司による、アートが10倍おもしろくなる全点解説つき!

数ある遊びの中でも、お絵描きやぬりえを好む様子の娘。

自由に描くことが楽しいだけで、いわゆる「名画鑑賞」のようなことに興味はないだろうと思っていましたが、通園途中にある小さなギャラリーが飾っている名画カレンダーの絵が替わるたびに「この人、誰?」「みんなスケートしてるね」などとよく見ているので、本人に聞いてみたところ絵を見ることも結構好き、とのこと(あくまでも3歳児の意見です…)。

 

私自身も、いずれは娘を連れて美術館へ行ってみたいという気持ちがあり、美術館で飽きさせないためにはなるべく多くの絵を「見たことがある」状態にしておくことだな…などと思っていたので、とりあえずこちらの絵本を娘に渡してみました。

ルーヴル美術館に収蔵された有名な絵画、彫像作品が掲載されていて、その作品のどこかに小さく(たまには大きく)隠れている「青いカバのヒッポ」を探しながら絵画鑑賞のできる絵本です。

 

娘はもちろん、最初はただ「古い絵の絵本を渡された」状態なのでパラパラとめくってすぐに置いてしまいましたが、表紙にある「青いカバのヒッポくんを探す絵本だよ」と教えたところ、途端に真剣に眺めるように。

「ヒッポ~。ヒッポー、どこなのー?」などと言いながら1つ1つの作品を丹念に眺めていて、宝探しの要素が増えただけでこんなにしっかりと絵を見られるようになるのかと驚きました。

 

ヒッポくん探しの難易度は作品によってまちまち。

画面の隅々まで人々が描かれているような巨大絵画(宗教画などに多いですね!)が現れると「この中から探すの…?」と、大人でさえ一瞬ひるんでしまいますが、3歳児相手に忖度せず、大人も本気でヒッポくん探しを楽しめるという点でも、家族で思いっきり遊べる絵本だと思います。

意外な展開が楽しい『くいしんぼうさぎ』

ハラハラする展開に夢中!

くいしんぼうさぎ

たべるのが大好きなくいしんぼうさぎ。あるひ、体が地面に沈み地球の反対側へ。おうちへ帰りたいくいしんぼうさぎは・・・。

図書館で娘に読む絵本を探していたときに見つけた絵本です。

どんなお話かまったく知りませんでしたが、せなけいこさんの絵本ならハズレはないと思って娘にも相談せずに借りることにしました。

 

帰宅してこの絵本に気づいた娘は怪訝そうな顔で寝る前に読み聞かせてもらうためにこの絵本を持ち出してきましたが、いざ読んでみると思いがけない展開のお話に大喜び!

読み聞かせていた夫によれば「4回連続で読んだ」とのことでした。

 

娘に面白かったポイントを聞くと、「うさぎが穴に入っちゃうところ」とのこと。

食いしん坊すぎて自分の重みでできた「穴」に沈んでいってしまううさぎをハラハラしながら見守り、最後のページでホッとして大笑いする、という体験がとても楽しかったようです。

シリーズまるごとお気に入り『おばけ びょうきになる』

オシャレな本ですが難解さはなし!

おばけ びょうきになる

ちかごろ、おばけのアンリは病気になったり、けがしたり。ある日、みんなで遠足にでかけたら、アンリが動けなくなっちゃった! 病院につれていくと、なんと手術室へ……。

こちらは図書館で娘が「読んで」と持ってきた絵本。

オシャレな表紙から、娘にはまだ早いのでは?と思ったのですが、意外にも保育園で娘の在籍している2歳児クラスの部屋にシリーズ作品が置いてあるということで、娘自身はかなり親しんでいる作品のようです。

 

実際に読み聞かせてみると、中の絵も表紙と同じくシックでオシャレ。

ただ、お話は易しく文字も少なめ、そして漫画のように表情豊かなおばけたちの様子は3歳児の娘でも充分に楽しめる作品で、図書館の読み聞かせスペースで3回ほど立て続けに読み聞かせをする羽目になりました。

おばけパーティ

古いお城の大広間。
今日はおばけのアンリが友だちみんなを晩さん会にご招待。
おもてなしをしようと準備中。アンリはまだキッチンで忙しそう。

さてさて、おばけのパーティーってどんな様子なのでしょう。
どんなごちそうが出るの?
おばけってお料理食べたらどうなるの?
興味津々。さぁ、みんなでのぞいてみましょう!

まずはカクテル。運ぶ時は、当然壁をすりぬけます。おばけですからね。
でも、おぼんはすりぬけません。
アンリオリジナルのカクテルは、飲んでみると・・・あらきれい!
体がカクテルカラーに変身です。
スープを飲むとどうなるの?サラダを食べると?チーズは?
様子を見ているだけで、思った以上に楽しいことになってます。

メインは、今夜の特別メニュー!
見た目もユニーク、食べると一体おばけたちはどうなるの!?

フランス生まれのお洒落でゆかいな絵本『おばけパーティー』は、刊行から20年。世界17カ国で愛されるロングセラー絵本となりました。アニメーションにもなっている人気ぶり。「なかよしおばけ」シリーズとして、続々と新刊も発売しています。
おばけと言っても、ちっともこわくありません。愛嬌たっぷり、おともだちになりたいくらい。だけどやっぱり、日常の様子は驚かされることも多くて・・・。
夢中になったら、他のお話もどんどん読んでみてくださいね。

『おばけ びょうきになる』と同じシリーズ作品を何冊か借り、その次に図書館へ行ったときにはこちらの『おばけパーティ』を借りてきました。

何作品かある中で娘が気に入っているのはこの『おばけパーティ』と『おばけ びょうきになる』だそうです。

子どもの素朴な疑問に「はじめてのなぜなにふしぎえほん」

次の「なぜなぜ期」には一緒に見たい…!

はじめての なぜなに ふしぎえほん

空はどうして青いの? 虹はどうしてできるの? 魚はどうやって眠るの? どうして夢をみるの? 時計っていつできたの? 日常の中で子供が初めて出会う70以上の疑問を、イラストでわかりやすく解説した絵本です。

娘の「なぜなぜ期」第1期は3歳4か月の頃に少しだけあり、すでに過ぎ去ってしまいましたが、つい最近この本を発見して「あのとき、娘に聞かれたことの答えがここに載っている!」と、最近は特に「なぜ」とは言わない娘のために先走って購入してしまいました。

 

「しぜん」「いきもの」「からだ」「せいかつ」と4つのジャンルの「不思議」に対する回答が掲載されています。

私が以前娘に聞かれた記憶のある疑問としては「空はどうして青いの?」「信号はどうしてあの色なの?」「虹はどうしてできるの?」などがあり、そのときはできる限り娘にわかる表現で説明したように記憶していますが、やはりこういう本を手元に置いて、絵を見ながら娘と話ができたら良かったな…という反省があったので、現在は改めて娘からの質問を待ち構えています。

 

「前に空はどうして青いの?って言ってたでしょ」と購入直後にこの本を開いて見せてみたのですが、残念ながら、現在の娘にはこの本の説明でもまだ少し難しいようで、わかったようなわからないような…という顔をされてしまいました。

娘がもう少し成長して、改めて色々なことを「不思議」と感じるようになったら、また一緒にこの本を開いてみたいと思っています。

3歳さん向け絵本の記事はこちらから

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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