【3歳1~2か月娘へ読み聞かせ】かこさとしさん作品がすっかりお気に入り♪
3歳児健診と図書館デビューの2か月でした
こんにちは、絵本ナビスタッフの坪井です。
先日、3歳になった娘を連れて、3歳児健診へ行ってきました。
『みんなうんち』を読み聞かせたりして準備だけは万全なトイレトレーニングもまったく進んでいない状況で、気になるのはやはり尿検査。
健診の日の朝に採尿するよう書かれた指示の紙を見て、祈るような気持ちで「おしっこが出そうになったら教えてね」と娘に声をかけたところ、いつもと違う親の様子に娘も何かを感じ取ったのか、「トイレに行く」と教えてくれて、無事に採尿することができました。
そして、娘のもう一つのトピックは図書館デビュー!
気になる本をどれでも借りることができるので、たとえ3歳の娘が「借りたい」と持ってきた本が小学生向け文庫作品だったとしても「(読まないと思うけど)いいよ」と言ってあげることができます。
書店で絵本を買うこととは違う楽しさを感じてくれたようですし、親としても気になっていた絵本を色々読むことができるので助かりました。
今回は図書館で借りてみて、娘の反応がよかった絵本をご紹介します♪
キュートなだるまちゃんに夢中「だるまちゃんとてんぐちゃん」
長めのお話も楽しめるようになってきました
主人公はまっ赤な丸い体がチャームポイント、ちいさいだるまの男の子だるまちゃんです。
ある日、おともだちのちいさいてんぐちゃんと遊んでいると、てんぐちゃんの持っているうちわが気になります。
「これ なあに?」「これは てんぐの うちわだよ」「ふーん いいものだね」
だるまちゃんはうちへ帰って言うのです。
「てんぐちゃんの ような うちわが ほしいよう」
するとお父さんが、だるまちゃんのために家中のうちわを出してきてくれます。でも……みんなちょっと違います。こんなうちわじゃないのです。だるまちゃんは考えているうちに、いいことに気がつきました。そっくりなものを見つけたのです。
ところが今度は、てんぐちゃんのかぶっている帽子がうらやましくなってきただるまちゃん。
またまたおうちへ帰って、言うのです。
「てんぐちゃんの ような ぼうしが ほしいよう」
その後も、はきものが欲しくなり、さらには長い鼻まで!!
何でも欲しがるだるまちゃん。気持ちはわかりますよね。だって、てんぐちゃんの持っているもの、みんなめずらしい形をしているんだもの。
優しいお父さんは、そのたびに大奮闘するのですがちょっと空回り。
結局だるまちゃんのひらめきとアイデアで、素敵な姿に大変身です。
よかったね、だるまちゃん。
ご存知、加古里子さんの代表作であり、今も続く「だるまちゃん」シリーズの記念すべき第1作目でもあるこの作品。だるまちゃんという独特のキャラクターながら、いかにも子どもらしいその言動をユーモアたっぷりに描き出し、発売当時から今もずっと親しまれています。
加古さん絵本の大きな楽しみの一つでもある、たくさんのものが「ならべられる」場面も満喫できますよ。
夫は昔からのかこさとしさんファンです。
娘にもたくさん読み聞かせてあげたいようですが、0~2歳頃まではまだ難しく、なかなかそのチャンスがありませんでした。
せっかく絵本を購入しても読める機会が少ないともったいない気がしてしまうので、娘が楽しんでくれるかどうかの様子をみるためにも、図書館で絵本を借りられるのはありがたいです。
ということで、早速借りてみた「だるまちゃん」シリーズの第1作。
娘にはまだお話が長いのでは…という私の懸念をよそに、数冊借りた中でもかなりのお気に入り作品となりました。
だるまちゃんのおうちにある履き物やうちわがずらっと並んだページを眺めたり、だるまちゃんとてんぐちゃんが仲良く遊ぶ様子も嬉しいようで、貸し出し期間中に「どれを読む?」と聞くと、自分から手に取っては「だるまちゃーん!」と満面の笑みを見せてくれました。
パンケーキにつられて…「おさるのジョージ パンケーキをつくる」
アニメ版と同じように楽しみました
子ども病院の募金活動で,お祭りがありました.パンケーキづくりは,なんておもしろそうなんでしょう! 興味しんしんのジョージは,コックさんのるすに,ブルーベリー入りの特製パンケーキに挑戦.
テレビアニメの『おさるのジョージ』が大好きな娘。
これまで、やはり娘にはまだ難しいのではという親の配慮により原作絵本に触れたことはありませんでしたが、せっかくなので何か1冊借りてみようと、図書館の棚にあったジョージの絵本を娘に見せながらタイトルを読み上げたところ、「パンケーキ」という言葉に反応してこの作品を選びました。(なにしろ「ご飯は食べない、おやつは食べる」時期の子どもなので…)
実のところ、パンケーキはそれほど好きではない娘。でもこの絵本では「パンケーキにはブルーベリーが入っている方がおいしい」というジョージの考えにより、ブルーベリーがあちこちに登場します。
ブルーベリーが大好きな娘としては、それだけでテンションが上がるようで、お話が長すぎるのではという親の懸念をよそに、ジョージがパンケーキを焼いたり、ブルーベリーをつまんだりする様子をじっと眺め、お話も最後までおとなしく聞くことができていました。
最初の1回だけなら物珍しさで聞けたのかな、と思うところですがこちらの絵本も貸出期間中には何回も繰り返して聞いていたので、実は私が思うよりも長いお話、複雑な物語も理解できるようになってきているのかもしれません。
大のお気に入り!「あおいめのめりーちゃん おかいもの」
お買い物に部屋の飾りつけ。娘にとっては“共感の嵐”
めりーちゃんは、あおい目のかわいい女の子。ある日、おかあさんと買い物に行きます。
「わたしも かいたいものが あるの」と自分のおこづかいをもって。
何を買いに行くのかな……?
洋服やさん、文房具やさん、肉屋さんへ行って買い物をする、めりーちゃん親子。
八百屋さんでは、くろい目のたろーちゃんとおかあさんに会います。
酒屋さんでは、ちゃいろい目のばぶちゃんに会います。
みんなそれぞれ何を買ったのでしょう。
最後まで読んでいくと、3人のおうちそれぞれの晩ごはんのメニューがわかります。
どこで何の材料を買ったのかな?と、子どもたちと当てっこできるのもお楽しみ。
でももっとわくわくするのは……買ったのが、ごはんの材料だけではないところなんですよ。
思い出してください、めりーちゃんとおかあさんは、洋服やさんと文房具やさんへも行っているでしょう。
夜、帰ってきた、めりーちゃんのおとうさんはびっくりしています。
じつはめりーちゃんたちはケーキ屋さんでもお買い物をしているんです。
何のためか、もうわかったかな?
素敵なパーティがはじまりますよ!
かこさとしさんの「はり絵」の絵本、『あおいめ くろいめ ちゃいろのめ』(1972年刊行)の続編です。
かわいらしいめりーちゃん一家が主人公ですが、たろーちゃんもばぶちゃんももちろん登場。
単純な線のなかにとてもあたたかみがある絵の雰囲気は、前作から40年(!)経っても変わらず、子どもたちにやさしい安心感を与えます。
お買い物、ごはん、プレゼント、パーティなど、みんながだいすきなテーマが詰まっていますよ。
家族のために、楽しそうにめりーちゃん、たろーちゃん、ばぶちゃんがお買い物をしていて、心がほかほか、あたたかくなります。
めりーちゃんのおとうさんの、驚いた顔、うれしそうな顔といったら。
表情豊かなお顔に注目してくださいね!
とにかく娘に かこさとしさん作品の面白さを知ってほしい私たち。
娘は自分と同じくらいの子どもたちが登場する絵本を好む傾向にあるので、「だるまちゃん」以外の絵本も借りてみようとこちらの絵本を選んでみました。
最初はどんなお話かわからずに聞いていた娘ですが、めりーちゃんがお母さんと一緒に買い物をするお話だとわかってからは姿勢も前のめりに。
「めりーちゃんが自分の大好きな乗り物に乗って、自分の大好きなお買い物をしている!」「しかも、自分の大好きな『お部屋の飾りつけ』をして、お父さんの誕生日をお祝いしている!」と、このお話の最初から最後まで「共感しかない」といった様子でした。
6月はちょうど、夫の誕生日があったため我が家も娘と一緒に部屋を飾りつけ、ささやかにお祝いしたところなので余計に共感できた様子です。
この作品のおかげで娘にも「かこさとし」という名前がすっかり定着しました。
この後しばらくは他の絵本を読んでいて退屈してくると「かこさとし(の絵本)~!」と雑なリクエストをされる時期があったくらいです。
色の綺麗な韓国の絵本「ふたごのもうふ」
図書館内で娘が見つけて読みたがり、その場で読み聞かせをしたら「もう一回」と言うので借りることにした絵本です。
娘には色々な国の絵本を読んでほしいと思ってはいましたが、私が探すと選ぶ絵本が『はらぺこあおむし』などの定番名作にどうしても偏りがちだったので、娘が自らこの絵本を探してきてくれたのは嬉しい驚きでした。
こちらも娘の大好きな“自分(娘)と同じくらいの女の子たち”が主人公の絵本。
作者は韓国の方で、色もとても綺麗ですし、本の裏表紙や見返しの部分に描かれている「もうふ」の模様も日本の毛布や布団とは異なる美しさがあって素敵です。
ずっと一緒に眠っていた双子の女の子が少し成長して、別々に眠るようになるといったお話は娘にはまだ少しピンとこない部分もあったようですが、二人が仲良く楽しそうにしている場面は娘も楽しそうに眺めていました。
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