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絵本ナビスタッフの<未就学児向け>読み聞かせ日記

【3歳4か月娘へ読み聞かせ】ハロウィン、サーカスなど多彩なジャンルの絵本に触れました

3歳児といえば…の「なぜなぜなに子」あらわる!

花や実など、落ちているものが気になります。

こんにちは、絵本ナビスタッフの坪井です。

3歳4か月を迎え、娘は「なぜなぜぼうや」ならぬ「なぜなぜなに子」になりつつあります。

先日は洗面所で手を洗いながら「ねえ、勉強ってなに?」と聞かれてしばらく固まってしまいました。

勉強って、何でしょう。洗面所で手を洗っているような、落ち着かないときにも据わりのよい答えをお持ちの方、よかったら教えてください。

 

また、そろそろボタンの練習もさせた方がいいかなと思い、1着だけですが前開きのパジャマを購入しました。

いつもと違うことが大好きな娘、最初は張り切って連日ボタン付きのパジャマを選び、ボタンとボタンホールがずれていても気にせず留めて得意げな顔をしたりしていました。

しかし最近はそれもすっかり面倒になったようで、パジャマの襟ぐりが広いのをいいことに、ボタンは外さずTシャツと同じように袖と首を通して着ています。

ボタンの扱いはほとんど上達していませんが、今のところ娘の服はボタンのついているものがほとんどないので、また本人のやる気が出てきたときでいいか…とあきらめました。

 

そんな感じの娘に読んだ絵本、娘に読んでもらった?絵本をご紹介します。

とかげが気になる!「アレクサンダとぜんまいねずみ」

魔法使いのとかげが神秘的な絵本

アレクサンダとぜんまいねずみ

ねずみのアレクサンダは、子供達にちやほやされる玩具のぜんまいねずみがうらやましくて仕方ありません。しかしある日、その玩具はゴミ箱に捨てられていたのです・・・

先日、窓を開けようとしたらサッシの上の方から何か黒いものが落ちてきました。

驚いてよくよく見ると、小さなとかげ。

その話を翌朝に夫としていたら、『アレクサンダとぜんまいねずみ』を読んだばかりの娘が「とかげ?」と神妙な顔で聞き返してきました。

「とかげは、目がまーるいの」「紫の石を持っていくの」と断片的な情報を熱心に私に教えてくれて気がつきました。

 

そう、この絵本で“ぜんまいねずみ”の願いを叶えてくれるのはとかげなのですよね。

月夜の晩にとかげの元へ紫の石を持っていくと、願いを叶えてもらえる神秘的な場面があります。

様子を眺めているだけでもどことなく彼らの気持ちが伝わってくるねずみたちとは違い、ここに登場するとかげの絵はその大きな目でどこを、何を見ているのかよくわからない不思議な雰囲気をまとっていて、娘もそれを感じ取っていたようです。

 

とかげという生き物に何となく畏怖の念を抱いているような様子をかわいらしく感じつつ、3歳でもそんな微妙なことがわかるのだなと驚きました。

衝撃の展開!「さあ、はこをあけますよ!」

「この驚きをお母さんに伝えたい!」と感じた絵本

さあ、はこをあけますよ!

ピエロの横顔と手のひらにのせた赤い小さな箱。
そしてタイトルの「さあ、はこをあけますよ!」。なんとも不思議な印象の表紙の絵本。
さて、一体どんな絵本なのかしら?

赤くて長い帽子がトレードマークのサーカスの団長、通称「サーカスおじさん」。
今日も大きな赤いテントの前で手のひらにのせた箱をみんなに見せながら呼び込みをしています。
「このちいさな ちいさな ちいさな はこのなかには、びっくり どっきり
ぎょうてんするものが はいってるよ。みんなこぞってみにいらっしゃい!」
お客さんがわいわいがやがや集まってきて、みんな何が入っているのかドキドキワクワク。期待が高まります!
「さあ、はこをあけますよ!りょうのまなこをよーくひらいて みてらっしゃい。
まばたきしてたら みのがしちゃうよ。それ、いっせいのせっ!」

サーカスおじさんが、小さな箱のふたをあけると、あらなんとまぁ、そこにいたのは、ちいさな、ちいさな、ちいさな、ちいさな、ちいさな、ちいさな、「小さな」が6つ続くくらい小さな、それこそ手のひらにのるくらいの世界最小の小さな犬がちょこんといるではありませんか。なんともいえない可愛らしい佇まいの小さな犬は、サーカスの人気者!
その名もピーウィー。
何か特別な芸ができるわけでもないのにだれもがピーウィーを見たとたん大、大、大好きになってしまうのです。お客さんもサーカス団員のだれもが、ピーウィーのことが大好きでたまらないのでした。ところが、突然胸が凍りつくような残酷が事が起こります。なんと、ちいさな、ちいさな、ちいさな、ちいさな、ちいさな、ちいさなピーウィーがどんどん、どんどん、どんどん大きくなってごくごく普通の犬になってしまったのです!ああ、なんてこと。芸もできず、小ささだけが取り柄だったピーウィー。もう、サーカスには必要ありません。
サーカスおじさんは泣く泣くピーウィーに別れを告げるのですが・・・。

この絵本は、1930年に初めての絵本を描き大成功をおさめた作者のドロシー・クンハートさんが描いた2作目の作品です。とてもおどけていて、何の脈絡もないそのはちゃめちゃな作風はあまりにも独特!ところが発売されてビックリ仰天!子どもたちには大好評だったのだそうです。子どもが「面白い!」と思うものに理由なんていらないと、太鼓判を押してくれる1冊になる予感がします。

こちらは娘が図書館で選んできた絵本です。

横長の判型にずっしりと厚みのある装丁が素敵で私が気に入ってしまい「読んであげようか」と娘に声をかけたのですが、「いいの」と断られることを繰り返すうちに、返却期限が迫ってきてしまいました。

娘は夫に一度読み聞かせてもらっているので「借りてきて一度も読んでいない」というわけではないのですが…。

 

いかにも面白そうな絵本なのに(私が)読まずに返すのはもったいないので、一人で読もうと娘が他のことをしている間に絵本を開いたら、その途端私の方へ駆け寄ってくるあまのじゃくな娘。

文字が意外と多いので私もゆっくり読んでいたところ、それこそピーウィーが「普通の犬」になってしまった瞬間、絵本を娘に取り上げられました。

こんなに小さな犬のピーウィーがどんどん大きくなって…!?

これからなのに…と思ったのもつかの間、どんどんページをめくって「ほら、こうでしょ、こうでしょ。そしてこうでしょ」と物語を説明してくれる娘。

あっという間に最後のページを開いて「ほら!こうなるの!」と見せてくれました。

思いがけない形でのネタバレではありましたが、娘にとってもこの絵本の展開はそれだけ衝撃的で「お母さんにも説明してあげなくちゃ!」という使命感に駆られての行動だったのだと思います。

私にとっても、娘がこれだけの長さのお話をきちんと記憶していて、しかもどこが面白い部分なのかもわかった上で説明してくれているということに感心してしまいました。

(できたら本当は、娘と一緒に読みながらびっくりしたかったですけどね…)

ハロウィンってどんなもの?「きょうはハロウィン」

アメリカで初めてのハロウィンを体験する少年の物語

きょうはハロウィン

ハロウィンの夜。ケンちゃんは隣の家に住むピートに誘われて、近所の家を回ることになりました。おばけや魔女の格好をして「トリック・オア・トリート!」と言いながら、家々でお菓子をもらうのです。初めての経験に、ケンちゃんはドキドキしたりワクワクしたり。やがて町外れの古びた家の前にやってきました。もしかして、本物の魔女の屋敷でしょうか……? 日本人の男の子の目を通して、アメリカのハロウィンの雰囲気を伝えます。
2013年10月1日月刊「こどものとも」発行。

ハロウィンの盛り上がりは年々早くなってきているようですね。

娘の通う保育園も子どもたちが季節に合わせた工作をし、完成したものを先生方が廊下に飾りつけてくれていますが、今年は8月で夏らしい飾りが終わり、9月に入った途端オバケやかぼちゃ、キャンディなどのお菓子をモチーフにした作品が次々に飾られ始めました。

 

ハロウィンらしい飾り付けはかわいらしくて私も大好きですが、肝心のハロウィンの意味や由来についてはほとんど知らないので、いずれ娘と一緒に読めるようにとこの絵本を用意していました。

娘にはまだ少し難しい部分もあり、娘の認識ではハロウィンはいつもと違う格好(仮装)ができて、「トリックオアトリート」と言えばお菓子がもらえるというだけのもののようです。

 

この絵本の見返しには「ハロウィンの由来」も書かれているので、来年以降に「ハロウィンってどういう意味なの?」「ハロウィンのかぼちゃって何なの?」といった質問を受けた際にはここを参考にして答えようと思っています。

子どもとゆっくり読みたい「あなたがだいすき」

フレーズに合わせてスキンシップも楽しめます♪

あなたがだいすき

ママがだいすきなのは?
パパがだいすきなのは?
もちろん、あなた。
詩のような文章と心安らぐ絵。
親子の愛を巧みに表現した唯一無二の傑作絵本。

大人が親が子どもをいつくしみ、大切に大切に育てていく絵本です。
子どもも親の愛を受け止めて、愛情一杯の中で育っていく、とてもほのかな温もりに包まれた絵本です。
親と子どもの沢山のふれあいが子どもを素直に成長させます。
もっともっと子どもとふれあい、強く抱きしめてほしい、そんな思いを込めた絵本です。
そして子どもたちはこの絵本から親の深い愛を受け止めることと思います。

こちらも娘が図書館で「借りたい」と持ってきた絵本です。

最近の娘は図書館で色々な絵本を探してきては「借りたい」と親に見せ、「面白そう」「素敵だね」と言われるたびに得意げな顔をしています。

もちろん、この絵本もシックな色合いとタイトルが魅力的だったので「いい本選んだね」と声をかけたら笑顔を見せてくれました。

 

娘に読み聞かせながら、赤ちゃんの頃の娘の様子を思い出したり、

なんて やわらかな

ぷっくりした ほっぺ

ママは あなたが だいすき!

というフレーズを読むときには絵本の子と同じように「ぷっくりした」娘のほっぺたを指でつついたり。

 

あまり文字は多くありませんが、一文一文を大切に読みたくなる絵本です。

そうして読んでいることは子どもにも伝わるようで、最初はキャッキャとはしゃいでいた娘も絵本を読み終わる頃には私の膝にすっぽりと収まってなんだか嬉しそうにしていました。

 

読んでいる大人が(親に限らず)、この絵本を読み聞かせてあげているその子のことをどれほど好きか、大切かということを伝えるのにぴったりの絵本だなと思います。

3歳さん向け絵本の記事はこちらから

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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